2015イギリス語学留学vol.8 笑いあり感動ありの素晴らしい語学の授業|MKタクシー杉浦勝巳
目次
1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
名古屋MKの杉浦勝巳社員によるレポートを紹介します。
MKの海外研修制度
第25期となる今回は、京都MKハイヤー課の朝倉陽太郎社員、岡本紘明社員、熊倉隆太社員、田中秀明社員、名古屋MKの杉浦勝巳社員の5名がイギリス2ヶ月間の中級コースで学びました。
出発直前インタビュー
海外研修を志望された理由は?
現在の日常業務は空港送迎、ハイヤー、観光を中心として、簡易なESD(English
Speaking Driver:英会話ドライバー)配車もいただいております。
しかし、本来のESDとしての役割にはまだ遠いものです。
最終目標である法人や観光での外国のお客様のアテンドができるためにも、今回の留学制度のチャンスを活かしたいと思い志望いたしました。
出発が近づいてきましたが、今の気持ちは?
私の人生を振り返ると、海外旅行以外の外国との接点は皆目ゼロです。
そんな私にこんなBigなチャンスをいただけたことに、まずは感謝・感激です。
もちろん、それと裏腹に、英語漬けの授業、ホームステイなど、日本語ゼロの生活の中に飛び込む不安は計り知れないものがあります。
最後に意気込みを一言
不安は数あれど、及び腰では得るものもなく、留学中はCan-do spirit(成せば成る精神)で臨みます。
英語習得はもちろんのこと、人、土地、文化、習慣etc.日本との違いを知りたいです。
今後の業務の中で海外からのゲストに対する心からの”O-MO-TE-NA-SHI”ができるドライバーに一歩でも近づけるよう、貪欲に学んでいきたいと思います。
海外研修レポート
20時間かけてイギリスへ
海外生活未経験の私にとってスーツケースの重量以上の期待と不安で、心の中はすでにオーバーウェイト状態。
そんな気持ちと裏腹にコリアンエアーの機体は軽やかに中部国際空港からインチョンを経由しロンドンのヒースロー空港へ。
そこからさらに車に揺られ2時間で滞在先のボーンマスへ到着し、都合20時間の旅。
その昔、イギリス艦隊が日本までたどり着けなかった理由が理解できるような気がしました。
ホームステイ先も活きた勉強の場
疲れがピークに達する中、ホームステイ先に到着。
いよいよ日本語のない生活が始まるという不安の中、出迎えていただいたジェフとルーシーご夫婦。
ひと目見ただけでその温かさが伝わり、夜遅くにもかかわらずお食事をご用意いただきました。
ジェフは元イギリス空軍のメカニック、ルーシーはロシア人です。
二人は旅先で出会い恋に落ちた話など、私にもわかりやすい英語で語りかけていただき、初日よりお二人の息子として溶け込むことができました。
最初は私だけだった我が家も、トルコ人姉弟を筆頭に総勢6名のにぎやかな大家族となりました。
私を除きみんな現役の学生で、私はむしろ父親的存在。
言葉の壁を越えて意思の疎通を図るために、最初はできるだけみんなと時間を共有しました。
夕食後の散歩、庭や公園でサッカーやバレーボールなど笑いありハプニングありと共感する中で、やがて簡単な言葉だけでも相手の心とわかり合えるようになりました。
ここではまさに活きた勉強の場であったと感じました。
快適で過ごしやすいボーンマス
ボーンマスは、イギリス有数の避暑地です。
私の過ごした夏でも日中の気温は20℃前後。
朝晩は寒いくらいで、汗をかいた記憶はほとんどありません。
自然も豊かで、我が家には鳥やリス、ときにはキツネまでもが庭に遊びに来ました。
学校の近くには果てしなく続く美しいビーチがあります。
授業で知ったのですが、もし100年ほど前この海岸にいたら、かの有名なタイタニック号が隣町のサウサンプトンをニューヨークに向け出港する、沈む前の雄姿を目にすることができたそうです。
一流の先生方による笑いあり感動ありの授業
ヨーロッパの学生は、ほとんどの国が6月末から3ヶ月のサマーホリデー(うらやましい…)に入ります。
私たちの入学もそれと重なり、新入生でごった返していました。
初日にレベル分けの試験を受け、午後からそれぞれのクラスで授業がスタート。
いざ始まると、最初は先生の話すスピードについていけず、最初の2週間は完全に“落ちこぼれ生徒”でした。
持参したICレコーダーで授業を録音し、毎晩帰ってから聞き直すことで、リスニング力とともに理解度もあがりました。
なんとか“落ちこぼれない生徒”にまで這い上がることができました。
私のクラスには、ドイツ・フランスをはじめ10ヶ国以上の生徒が集まります。
授業は2コマ(90分×2)で、1限目はアンドリュー先生。
幼少の頃のウィリアム王子たちの教育を英国王室内で担当されていたという折り紙つきの先生です。
リスニング・リーディング・イディオム・ディクテーションなどが中心。
2限目はケンブリッジ大学卒のディック先生。
さすがは世界でも一流の大学出だけあって、教え方も超一流です。
毎回テキストの1テーマを用い、その中で英国の文化・習慣を伝えるとともに、生徒それぞれの国柄をも引き出すことで、世界のギャップを理解させます。
与えた課題には必ずチームごとにディスカッションさせ、言葉だけではない生徒の創造性をも引き出させる手法など、笑いあり感動あり。
クラス全員が先生を愛し、私自身にはレベルの高いクラスでしたが、毎日学校へ行くのが楽しみな素敵なクラスでした。
週末には憧れのモンサンミッシェルとパリへ
週末も見聞のため、できるだけ出かけることを心がけました。
身近なところではレンタサイクル・レンタカーを借りての小旅行から、ロンドン・ドイツ・フランスへの本格旅行へ。
特に印象的であったのが、京都MKの皆さんと出かけたフランスの旅でした。
憧れのモンサンミッシェルへは、パリからバスで片道5時間。
近づくにつれ車窓からあの美しいシルエットが目に飛び込むと感動もひとしお。
パリではベルサイユ宮殿・凱旋門・エッフェル塔と巡りました。
最後に訪れたオルセー美術館では、印象派の作品を中心としてマネ・モネ・ルノワール・ドガ・ゴッホetc.
有名な作品の数々を鑑賞することで芸術の都パリを体感できました。
サービス業の原点にも通じる語学学習
研修を終え感じたことは、
- 英語というツール1つでこれだけ多くの国々の方と出会い、ともに感動しあえることができる。
加速度的にコミュニケーションが広がる素晴らしい言語であること。 - たとえ言葉がわからずとも、懸命に相手の心を読めばおのずとわかり合える。
これはサービス業の原点でもあること。
今回の留学で培った貴重な体験、を一人でも多くの社員に伝えていきます。
大切なお客様にも少しでも多くご満足いただけますよう、日本の、そして“MKのおもてなし”として、未来へつなぐ日々の業務の中で生かしてまいります。
おわりに
MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。
充実した研修制度によって育成したESD(Englishi Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
海外からの大切なお客様の対応の際は一度MK観光タクシーにご相談ください!
第25期海外研修レポート記事
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