MKメディア

京都のタクシー会社が運営するライフスタイルメディア

「五山の送り火」が全部見られる穴場のイオンモール京都五条の屋上

f:id:mk_taxi:20190813102806j:plain


京都で毎年お盆の8月16日に行われる伝統行事の五山の送り火。大文字が有名ですが、「五山の送り火」というとおり、京都を取り囲む山々の五ヶ所で点火されます。
京都市内のたいていのところからは五山の送り火が一つくらいは見えます。五ヶ所とも見られる鑑賞ポイントもいくつかありますが、かなり早くからの予約が必要であったり、抽選制の狭き門だったりします。
そんななか、費用も場所取りもいらない穴場の五山の送り火鑑賞スポットがあるのをご存じでしょうか?西小路五条にあるイオンモール京都五条は送り火の穴場スポットとして地元民にはよく知られています。
イオンモール京都五条の屋上駐車場からは、大文字、妙法、舟形、左大文字、鳥居形の五山の送り火を全て見ることができます。

 取材日は2018年8月16日

 

 

イオンモール京都五条について

京都を拠点とする島津製作所の五条工場の跡地に2004年に作られたショッピングセンターがイオンモール京都五条です。
京都では初のショッピングモール型のショッピングセンターとして、京都の小売業界に大きな影響を与えました。
ダイヤモンドシティハナ→イオンモール京都ハナ→イオンモール京都五条と名前が変わってきました。 

ガイドブックに載ることのない穴場

毎年8月16日の京都・五山の送り火では、左右の大文字、妙法、舟形、鳥居形のすべてが鑑賞できる位置にあるため、五山の送り火限定で屋上駐車場が一般に公開されます。
京都の地元民の間ではそれなりに知られた、五山の送り火の穴場鑑賞スポットですが、京都紹介のガイドブックには載ることはない穴場です。
五山の送り火が全て見えるだけあって人は多いものの、五山の送り火時以外は駐車場に使われているくらいの広い敷地のためそれほどの混雑ではありません。おすすめの五山の送り火鑑賞の穴場です。
こんな穴場を提供いただいたイオンモール京都五条さんには感謝です。

 

イオンモール京都五条から見る五山の送り火

五山の送り火「大文字」が激しく燃え盛る

f:id:mk_taxi:20190717101331j:plain

20:03

20:00からはじまる、京都のお盆行事を代表する伝統行事である五山の送り火。記者は仕事の都合で、地元では有名な五山の送り火鑑賞の穴場であるイオンモール京都五条へと到着したのは20:00ジャスト。
混雑するエレベーターでイオンモール京都五条の屋上へいくまで時間がかかり、20:03に屋上駐車場へとたどり着きました。

口コミだけで集まる地元民たち

既にイオンモール京都五条の屋上にある駐車場は穴場とはいえたくさんの人が集まっています。
五山の送り火鑑賞スポットの穴場とはいえ、宣伝はされずとも口コミで京都の地元民のあいだでは知られる五山の送り火鑑賞スポットです。今回が初めてのため伝聞情報ですが、毎年少しずつ集客は増えているそうです。
しかしイオンモール京都五条の屋上駐車場は面積が広いため、前の方はともかく身動きができないとかいったことは全然ありません。どこも人ごみでいっぱいな京都の五山の送り火鑑賞スポットよりも穴場なのは間違いありません。

壁際だと壁が邪魔で五山の送り火を見るためにはカメラを頭上に持ち上げなければならないため、むしろ後方からの方が五山の送り火がよく見えるくらいです。

五山の送り火の時間帯は、屋外灯や広告灯もできるだけ消灯するのが京都の心ある人のマナーのため、いつもより暗めの市街地です。

f:id:mk_taxi:20190717101516j:plain

20:04 大文字
点火から5分も経たず激しく燃え盛る大文字

イオンモール京都五条屋上駐車場の穴場鑑賞スポットより東を見ると、五山の送り火で最初に点火される大文字が既に燃え盛っています。
五山の送り火点火からわずか4分ですが、激しく煙を出しながら大文字が夜空を赤く照らしています。正面から見るのも良いですが、斜めから見るのも五山の送り火の穴場らしくきれいです。左はらいにキュンときます。

五山の送り火の代表「大文字」

京都のお盆を彩る五山の送り火を代表する大文字の横の線(一画目)は長さ80mあり、五山の送り火でも最も有名なものです。
大文字の火床は標高472mの大文字山の中腹にあり、麓には銀閣寺が位置しています。左大文字に対して右大文字とも言われますが、単に大文字といえばこの大文字を指します。
五山の送り火のことを単に「大文字」と称することも少なくありません。よく知られているとおり、京都人が「大文字焼き」ということはありません。京都人にとってはご先祖を送るための目印となる大切な火であり、「○○焼き」なんていう安直な言い方は許されないという人もいます。

火床からの景色も見て欲しい大文字

大文字が五山の送り火の代表として扱われるのは、五山のうち二つを占める「大文字」の大きい方だからという理由もあるでしょうが、もっとシンプルに火床が一般に公開されているという点も見逃せません。
火床には立ち入りに制限があったり、荒れた登山道しかない他の四山とは異なり、大文字の火床にはかなりの京都人が登った経験があるはずです。
火床から見るす京都はまさに山河襟帯、山紫水明、碁盤の目の美しい街です。こんな景色が見られるのも五山の送り火の恩恵です。
京都観光に必見スポットが大文字の火床から見た京都市街です。

京都と近江を隔てる尾根沿いには京都と大津を結ぶ脇街道の如意越えにあり、山頂部には間道を押さえる見事な戦国の山城跡があります。三重の空堀と土塁、切岸は今も観察できます。山城好きには萌えポイントです。

五山の送り火のうち大文字を担当するのが麓の浄土寺にある大文字保存会。構成する家は世襲制で、家ごとに75ある大文字の火床の担当が決まっています。

f:id:mk_taxi:20190717101608j:plain

20:05 大文字
ちょっと遠いのが玉に傷の大文字

ただし、五山の送り火の穴場であるイオンモール京都五条は、東山からは離れており遠いです。大文字まで直線距離でざっと8kmあります。
肉眼で見る分にはじゅうぶん大文字がくっきり見えますが、撮影するには望遠レンズが必須です。
普通のスマホで京都東山にある大文字を撮影することはなかなか難しいでしょう。

5分後には五山の送り火の先頭を切った大文字の送り火の激しい燃焼は終わりました。
イオンモール京都五条の屋上には五山の送り火鑑賞の穴場とはいえ若干ですが屋台が出ており、売り子さんの声も響きます。
これからも京都の五山の送り火の穴場を無料公開してもらうためには、お金を落とすのも大事です。手ごろな値段なので、ぜひご協力を。

大文字を巡る都市伝説

五山の送り火の大文字といえば、毎年山中では、大文字を「犬」文字や「太」文字にしようとする京大生と保存会の戦いが行われているという都市伝説があります。
もちろん伝説であって事実ではないでしょうが、かつてそのようないたずらが行われたであろうことは容易に想像できます。京大生にとって大文字は「モンジー」と呼称される身近な存在です。京都大学といえば送り火のメインである大文字のおひざ元といってよい位置にあります。
校舎の屋上からは見事な大文字の送り火を見られるそうですが、関係者以外は立ち入り禁止です。

五山の送り火の日は関係なくても、大文字の火床で深夜にヘッドライトを頭に徹マンをしていたら通報されて引きずりおろされたというのは確かな情報です。秋にコンロを持ち込んで鍋をしていたら・・・という話しはよく聞きます。
私有地なので当然ではありますが、地元民にとってはそれだけ神聖な地なのです。

ちらっと見える「妙」

f:id:mk_taxi:20190717101714j:plain

20:11 妙

五山の送り火は、大文字に続き五山の送り火で2番目の20:05に点火される北山の「妙法」。
2013年までは船形と同時の20:10点火でしたが、時間をずらすことにより、五山の送り火がきれいに5分間隔で点火されるようになりました。
五山の送り火は、もともと各送り火は地域ごとの盆の精霊送り行事として発展してきたため、かつては点火時間もまちまちでした。

時代とともに変わる五山の送り火

大文字から左回りに点火するよう時間設定が固まったのは1960年代になってからです。それまではそれぞれの判断で思い思いに点火していました。京都の五山の送り火は地元のお盆行事であり、五つでワンセットになったのはそう古い話しではありません。

伝統を変えることを良しとしない考えはよく理解できますが、今の形に整ったのは案外最近という京都では比較的新しい伝統行事なので、時代とともに変化していくべきでしょう。

ようやく周囲の五山との位置関係を把握でき、穴場のイオンモール京都五条から他の五山の送り火を探してみると・・・ありました!。
ビルの隙間から「妙」が見えています。
送り火の一部しか見えませんが、あの草書体の文字は「妙」です。その右に見えるはずの「法」は全く見えません。ちなみに法は楷書体です。
京都の五山の送り火が全て見られると書きましたが、妙法だけはわずかに見えるだけということはご承知おきください。そのあたりも穴場の所以でしょう。

妙法は書体が異なり、左が妙で右が法であるのは、できた時代が異なるためです。
妙は1307年、法は17世紀にできたと言われます。
300年のタイムラグがありますが、千年の都でsる京都ではあくまで誤差の範囲。妙法のワンセットで五山の送り火の1つとして扱われます。

かつては「五山」ではなかった送り火

今では京都では「五山」の送り火と言いますが、元々五山だったわけではなく、昔は10以上あったともされます。
少なくとも明治初頭までは、市原の「い」が存在し、五山の送り火ではなく六山の送り火であったことが判明しています。
当初は山腹の低い位置にあったのが、京都市街からの見栄えを意識して高めの位置に作り直したという調査結果が発表されました。送り火と盂蘭盆、先祖信仰を考察するうえで示唆に富みます。

南禅寺を筆頭とする臨済宗の「五山」寺院にならって整備されてきたであろうことは誰でも想像できますが、多重にわたる信仰が基礎にあるのでしょう。今も「い」の送り火が残っていたら、キリよく妙法を別にカウントして「七山の送り火」と称されていたのかもしれません。
お盆行事自体が先祖信仰とは本来無縁であるはずの仏教と中国の先祖信仰を基本とした民間信仰が習合して成立したものであり、さらにそこに日本の自然信仰も加わった多層的重層的な日本独自の信仰です。

「船形」と「左大文字」が重なりながら燃える

f:id:mk_taxi:20190717101741j:plain

20:13 船形

さらに左手の方を見ると、五山の送り火のうち2つ燃えています。
送り火見物の穴場であるイオンモール京都五条からだと、ちょうど五山の送り火で3番目である20:15点火の「左大文字」と20:10点火の「船形」がだいぶかぶってしまうのです。
ですが、妙と比べるとまだ何となく船の形だとわかります。穴場とはいえちゃんと見えているといっておかしくありません。

左大文字は五山の送り火で最初に点火される大文字から15分後の20:15の点火なので、点火された火ではなく、点火するために待機中の松明の火でしょう。
よく見たら左大文字上の位置が乱れていることからもわかります。

船形は縦130m、横200mあり、京都の五山の送り火でも最も大きなものです。

f:id:mk_taxi:20190717101838j:plain

20:16 大文字

左大文字と入れ替わるように、五山の送り火で最初に点火された大文字は消えつつありますが、まだ頑張っています。

f:id:mk_taxi:20190717101912j:plain

20:20 左大文字

船形はピークを越え、変わって京都の五山の送り火で四番目の左大文字が激しく煙を上げてながら燃えています。
左大文字は一斉点火の大文字と異なり、筆順に点火されていきます。
2画目の方が3画目より燃えているように見えます。

京都だけではない送り火

お盆の送り火は何も京都の専売特許ではありません。京都のように五山が揃う例はありませんが、箱根や高知県中村などでも同じようにお盆に大文字の送り火が灯されます。
お隣の奈良にも京都よりも大きな大文字が8月15日に灯されます。ただしこれは京都の五山の送り火とは意味合いが異なり、1960年にはじまった戦没者の慰霊と平和祈願を目的とした行事です。
たまたま京都と一日違いでの実施ですが、お盆とは無関係で終戦の日である8月15日に行われています。

「鳥居形」も点火で五山の送り火がそろい踏み

f:id:mk_taxi:20190717102013j:plain

20:21 鳥居形

屋上の反対側まで移動すると、京都の五山の送り火で最後の20:20点火の鳥居形も赤く燃えはじめています。
イオンモール京都五条の屋上が五山の送り火がすべて見える穴場であることがこれで確認できました。
始まったときには送り火見物の穴場であるイオンモール京都五条の屋上駐車場にたくさんいた観客も、五山の送り火を全て見られて満足したのか早くも半分くらいが帰っているようです。もともと送り火見物の穴場として大混雑しているわけではなく移動も容易です。

f:id:mk_taxi:20190717102148j:plain

20:22 大文字

これでようやく穴場のイオンモール京都五条から見る五山の送り火がそろい踏みです。
最初に点火された大文字も何とかまだ光っています。
五山の送り火がすべて見られる、穴場ならではのもっとも贅沢な瞬間です。

f:id:mk_taxi:20190717102214j:plain

20:28 左大文字

点火順に消えていく五山の送り火

左大文字はまだ煌々と輝いていますが、五山の送り火の真ん中に当たる船形はそろそろ終わりつつあります。

左大文字は大文字の半分ほどの大きさですが、直線距離が5kmと近いので、大文字より大きく見えます。

f:id:mk_taxi:20190717102240j:plain

20:35 鳥居形
古式を残す点火方法の鳥居形

真正面から見る鳥居形。何となく鳥居形は南を向いていると思ってましたが、都の方向である東南東を向いていたんですね。鳥居形を見るだけでもここは穴場です。
他の四ヶ所にある五山の送り火とは異なり木材を燃やすのではなく、古式にのっとり松明の火をそのまま使っているからか、火力はやや弱めのようです。

縦76mと五山の送り火の中では小ぶりですが、平安神宮の鳥居が高さ24mですからその3倍もあります。

位置が他の送り火のある四山と離れているため、五山の送り火の中でも鳥居形だけは見えないというスポットが多い、難易度が高い送り火ですが、穴場のイオンモール京都五条屋上からはきれいに見えます。

f:id:mk_taxi:20190717102309j:plain

20:37 左大文字

五山の送り火の三番目の船形はほぼ消えつつあり、左大文字もピークは越えました。
穴場から見る五山の送り火もいよいよ終わりが近づいてきました。

f:id:mk_taxi:20190717102337j:plain

20:43 鳥居形

鳥居形もピークを越え、京都の五山の送り火は終わりつつあります。
穴場のイオンモール京都五条屋上に集った地元民ら観客も既に8割方帰ってしまっています。
鳥居形と他の五山の送り火とは見える方向が異なるので、いちいち移動しなければいけませんが、既に穴場のイオンモールの屋上はガラガラなのですぐに移動できます。

f:id:mk_taxi:20190717102419j:plain

20:45
閉館はいつもと同じ21:00

いまだ京都の五山の送り火の最後の二つである左大文字と鳥居形は残っていますが、

イオンモール京都五条の閉館時間の21:00が近づいてきました。
五山の送りの日でも閉店時間はいつもどおりです。退出するよう繰り返しアナウンスが流れ始めたので、五山の送り火最後を飾る鳥居形がピークを超えるのを見届け、そろそろ穴場のイオンモール京都五条の屋上をご先祖のことを思いながら退出します。
わずか45分の五山の送り火でした。

無料での公開ありがとうございます

穴場であるイオンモール京都五条の屋上への立ち入りはもちろん無料です。
到着してすぐ屋上へと来ていたので、このあと1階で晩御飯を調達して帰りました。

あらためて、五山の送り火鑑賞のため無料で穴場を公開いただいているイオンモール京都五条さん、そして五山の送り火を支え続けている京都五山送り火連合会のみなさん、ありがとうございます。 

五山の送り火と天候

これまで台風等の自然条件によって、京都の五山の送り火が中止になったことはありません。先の戦争では京都でも灯火管制が敷かれて中断されたものの、京都の地元民が火床に白い服を着て並び、伝統を続けてきました。

観光イベントである花火大会などは見る人がいなければやる意味はありません。しかし、御先祖様を送るための五山の送り火は見る人がいるかどうかはそれほど重要ではありません。
台風が来るくらいでは五山の送り火は点火されるでしょう。

MKタクシーは、和装なら1割引の「きもの割引」

f:id:mk_taxi:20190702181806j:plain

京都のMKタクシーでは、和装のお客様はメーター運賃1割引の「きもの割引」があります。

暑いことで有名な京都でも最も暑い時期に行われる五山の送り火。
涼しい浴衣姿で満喫し、移動はお得なMKタクシーをご利用ください。

MKタクシーのご予約は075-778-4141まで

便利な配車アプリも是非ご利用ください! → MKスマホ配車