100種10,000株のあじさいで知られる「丹波あじさい寺」こと丹州観音寺。
ニワトリとあじさいという意外な組み合わせがまるで伊藤若冲の絵画のようだとSNSで話題になりました。
ニワトリだけではなく、ガラスに写ったあじさいやわらべ仏など、見所満載の京都北部の名所をご紹介します。
Twitterで「おとぎ話のよう」「伊藤若冲を思い出す」と話題に
社員さんから、おとぎ話のような光景が届きました。 pic.twitter.com/TRiDNnAhFc
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上司からも今まで見たことない光景が届きました🐔 pic.twitter.com/MQRRT6XxlC
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【京都情報】
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福知山市『丹州観音寺』
別名「丹波あじさい寺」
1万株のあじさいと天然記念物『小国鶏』🐔
2018.6.16 上司撮影
2018.6.19 社員撮影
が混ざってます pic.twitter.com/m5oQalQiqK
(伊藤若冲を思い出す…) pic.twitter.com/U62EeCLkIF
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丹州観音寺とは
関西花の寺 霊場二十五箇所の第一番札所であり「丹波あじさい寺」として知られます。
720年に開かれたと伝えられ、鎌倉時代には20坊以上の子院を持つほど栄えました。
約50年前の秘仏本尊御開帳を機にあじさいの植樹が始まり、100種10,000株ものあじさいが植えられ、「花浄土」とも称されます。
基本情報
拝観時間 | 9:00~17:00 |
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拝観料 | 350円(あじさい期間のみ) |
TEL | 0773-27-4427 |
住所 | 福知山市観音寺1067 |
アクセス | 山陰本線「石原(いさ)」より徒歩15分 舞鶴若狭道「福知山IC」より車で5分 |
丹州観音寺のあじさい巡り
駐車場から色とりどりのあじさいが出迎え
駐車場へ着くと、正面の斜面を埋め尽くすあじさいが出迎えてくれます。
青だけではなく、白、赤、紫、ガクアジサイと色とりどりで、駐車場からあじさいに圧倒されます。
無料の駐車場は収容台数80台程度あり、満車の心配は少ないでしょう。
場所柄、車でしかアクセスが難しい印象がありますが、1時間に2本程度停車する石原駅からも歩いて15分です。
JR山陰本線からのアクセスもじゅうぶん選択肢になりえます。
石原駅は「いさ」と読み、難読駅としても知られます。
仁王門を取り囲むように咲くあじさい
続いて参道を仁王門へ。門を取り囲むようにあじさいが咲き誇ります。
門をくぐったところまでは無料エリアなので、この景色は無料で見られます。
有料エリアに入るとどれだけすごいのだろうと胸が高鳴ります。
山号は「補陀落山(ふだらくさん)」。
観音菩薩の霊場のことであり、観音寺にふさわしい山号です。
京都では同じ山号の寺院として、六波羅蜜寺や海住山寺などがあります。
平年よりやや開花が遅めだった2017年は7月に入っても見頃でしたが、開花が早かった2018年は6月中旬が見頃でした。
概ね開花が例年どおりの2019年は6月下旬が見頃と見込まれます。
参道両側をあじさいがびっしり
拝観受付をとおり、有料エリアへ。
参道両側もびっしりとあじさいが咲いています。
豪華なあじさいだけではなく、苔むした石灯篭と清楚なガクアジサイなど、いろんな景色が楽しめます。
受付では、推奨の拝観ルートを説明してくれます。
メインは寺務所で、「振り返ったらガラスに写るあじさいがすごいですよ」という説明がありワクワク。
ニワトリが放し飼いのインスタ映えスポット
階段を登り、寺務所へ。
寺務所前の庭では数羽の鶏(ニワトリ)が放し飼いにされている不思議な景色に出会います。
背丈の低いあじさいの中を悠々と鶏(ニワトリ)が歩いているのです。
これまで観光ドライバーからも丹州観音寺のあじさいがすごいという写真や情報はもらっていましたが、鶏(ニワトリ)については知りませんでした。
思わぬおとぎ話の国のような光景に驚きです。
あの伊藤若冲を思い出します。
京都画壇が生んだ偉大な画家である伊藤若冲は、生前にはそれなりの絵師として活躍したものの、日本での地名度は20世紀まではあ低い画家でした。
小国鶏(しょうこくけい)という鶏(ニワトリ)で、尾長鶏の原種でもあり、1941年には天然記念物に指定されています。
その美しい姿かたちから観賞用の鶏(ニワトリ)かと思いきや、本来は闘鶏用の品種で、多くの闘鶏の原種となりました。
というと、さぞかし凶暴なのかと思ってしまいますが、放し飼いにされているくらいなのでとても穏やかです。
でも下手にちょっかいを出すと闘鶏の血が騒ぐかもしれないので、くれぐれも見るだけにしましょう。
鏡のような窓ガラスに映るあじさい
そして、受付で説明のあった寺務所横のアジサイです。
斜面を埋め尽くすように多彩なアジサイが咲いています。
10,000株というのは、三室戸寺や善峯寺など京都市近隣の名だたる名所と同じ規模のです。
「花浄土」というだけのことはあります。
まるで極楽のよう・・・と言ってしまいそうですが、ここは観音霊場なので、極楽浄土ではなく補陀落浄土です。


これが受付係イチオシのガラスに写るアジサイです。
美しく反射するよう、わざわざ内側には黒いカーテンがかけられています。
まるで鏡のようですが、普通のガラス戸です。
感嘆しながらしばらく眺めていると、ちょうど小国鶏が縁側へぴょんと飛び上がりました。
ガラスの前を行ったり来たりし、「まるでファッションショーみたい」という声が聞こえてきます。
鶏(ニワトリ)も自分が映った姿にうっとりしているみたいです。人間ですらそう思うのですから。
七観音霊場巡り
寺務所をあとにし、七観音霊場巡りへと階段を上ります。
この写真も窓ガラスに写ったものです。
ニワトリといい、ガラスといい、他では見られない仕掛けです。
ちょっとした山道を登ったり下ったりしながら七観音を巡り、本堂へと向かいます。
ところどころで咲くあじさいが疲れを癒してくれます。
「なげきの展望台」の秘密
途中「なげきの展望台」と書かれた分岐があります。
この階段を上ったところにある展望台ですが、なぜ「なげき」なのかは登ったらわかります。
ネタばれになったら意味がないので、ちょっとしんどいですが、108段の階段を登って自分の目で確認しましょう。
格子の中にびっしり並ぶ「だるまみくじ」
七観音をぐるっと回ると本堂へと出てきます。
本尊の十一面千手千眼観世音菩薩を祀る本堂の観音堂です。
1778年に建てられた、京都府指定文化財です。
手前に咲いているのはアジサイ属の別種であるカシワバアジサイです。
「だるまみくじ」という御神籤があり、引いた後は願い事をひとつだけ書き、本堂の格子に飾るように奉納します。
もともとそういう御神籤だったわけではありませんが、ちょうど格子の枠がぴったりだったことから自然発生的にこうなったそうです。
絵馬と違って願い事は背中側に書かれて見えないため、遠慮なくせず撮影できます。
かわいらしい「わらべ仏」に出会う
寺務所のニワトリやガラスと並んでイチオシのあじさいスポットが「わらべ仏」。
鐘楼の奥の木陰の中で少しわかりにくいですが、とてもかわいらしい石仏さんたちがいらっしゃいます。
赤いヤマアジサイを前に、とっても良い顔をされています。
あじさいと比べてやや早咲きのため、遅い時期に来ると散ってしまっているかもしれませんのでご注意を。
おわりに
丹州観音寺は、「丹波あじさい寺」とも言われ、丹波地方を代表するあじさいスポットとして知られます。
規模もさることながら、ニワトリとあじさいの組み合わせや、ガラスに映りこむあじさいなど、他では決して見ることができない景色が魅力です。
これからも進化を続ける丹州観音寺には大注目です。
MKの公式Twitter
2018年6月にMK公式ツイッターで丹州観音寺のニワトリとあじさいを紹介したところ、大いに反響を呼び、WEBマガジンでも取り上げられました。
ツイッターを見て丹州観音寺を訪れたというフォロワーさんもいらっしゃいました。
公式ツイッターでは、担当者やドライバーが集めてきた京都の生の観光情報を随時発信しています。
ぜひご覧ください。
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