フットハットがゆく【203】「つぶやき知ろう2」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2010年10月1日号の掲載記事です。
つぶやき知ろう2
さて、前回ツイッターについて書きました。
ツイッターとは、ブログの簡易版のようなもので、1回に140文字以内しか書けない、とうところがミソです。
ということで今回もつぶやきます。
ツイッターのマネをして1ブロック140文字以内で書きます。
僕が実際につぶやいたことと、フォロアーがつぶやき返したことを思い出しながら書きます。
- 『事務所に体長7〜8cmの大きなクモが出まして、皆は殺虫剤で殺そうとしましたが、そのクモはゴキブリを主食とする益虫だから殺すのはよそうと僕がいった所、皆も納得して殺すのをやめました。クモは命拾い』
- 『しかしやはりそのクモ、見た目がかなりグロテスクでしかも大きいので、事務所の皆は怖がっています。そのクモはアシダカグモといい、毒は持たないですが咬むことは咬むそうです』
- 『調べてみますと、アシダカグモは害虫を食べる益虫ながら、その見た目が人に不快感を与えるということから“不快害虫”として殺されることが多いみたいです。かわいそう。見た目だけで殺される』
- 『アシダカグモは本来臆病で人が来たら逃げるそうです。だから咬んで人に危害を加えることはないそうです。ただし無理矢理つかまえようとすると抵抗して咬むこともあるそうです』
- 『アシダカグモはだいたい成虫になるとCD1枚分くらいの大きさになるそうです。だから事務所に出没する子はまだ中学生くらいの大きさですね』
- 『成虫はネズミのこどももつかまえて食べるそうです』
- 『ネズミやゴキブリをつかまえて食べると、そのクモもばい菌だらけかと思ってしまいますが、唾液に消毒効果があり、クモ自体は清潔だそうですよ』
- 『1匹ゴキブリをつかまえても、次のゴキブリを見つけるとつかまえて殺すそうです。目の前にいる獲物を殺せるだけ殺す、イタチのような性格のクモで、家にアシダカグモが2~3匹いるとその家のゴキブリは全滅するそうです』
- 『昔は日本にいなかったクモで、外来船から勝手に侵入した説、江戸時代に害虫退治用として持ち込まれた説、あるそうです』
- 『勇気のあることで知られた坂本龍馬も、このクモは苦手だったとか…何かの漫画で見た』
- 『それにしても、事務所には常時5人いますが、やっぱり殺そう派が4人になってしまったので、殺す代わりに僕が捕獲トライすることになりました。無事つかまえられるといいけど、咬まれるのも覚悟!』
- 『地べたにいる時はすばしっこくてつかまえられません。そりゃぁ、ゴキブリをつかまえるほどのクモですから』
- 『壁をはっている時につかまえました! 素手でつかみました。証拠の写真をツイートします!』
- 『咬まれませんでした、生かして逃がすという僕の想いが伝わったと思っています。なんてね!』
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