サンタクロースが教えてくれたこと|MK職員エッセイ
本当はおもちゃやゲームが欲しいのに毎年サンタさんがくれるプレゼントは本。
そのせいで本嫌いになりましたが、ある年にもらった本が悩みを解決するきっかけを与えてくれました。サンタさんは子供のことをちゃんと見てくれてるんです。
MK職員雑記 私のひとりごと
MKタクシーでは、入社1年目の職員に、「私のひとりごと」というエッセイを書いてもらっています。
今回は、安全運転指導や事故処理を担当する渉外部に所属する女性職員のひとりごとです。
クリスマスプレゼントはいつも本
私は本が「苦手」です。その理由はクリスマスにあります。
私の家には、毎年クリスマスになるとサンタクロースがやってきて、寝てる間に枕元にプレゼントを届けてくれました。
クリスマスは、子どもにとっては年に一度の特別なイベントです。
子どもが喜びそうなプレゼントと言えば、流行のおもちゃ・ゲームといった遊び道具でしょう。
私もおもちゃやゲームが欲しかったのですが、私の家に来るサンタクロースは、毎年本をプレゼントしてくれました。
「何で毎年本やねん…」と突っ込んでしまいそうになる恒例のプレゼントに対して、私は読まないという行動に出ました。
せっかくもらった本を読まないでいると、いつしか本を読むことが自分の中で苦になっていきました。
サンタのプレゼントが気づかせてくれた
そんなこんなで家で勉強をするよりも外でスポーツをすることを好み、女子ながら小学校3年生から地域のソフトボールクラブに所属していました。
小学校卒業を前に、ソフトボールクラブを止めようか迷っていました。
ちょうどそのころ、サンタクロースはクリスマスにある一冊の本をプレゼントしてくれました。
主人公は野球のチームに所属している小学生の男の子。
私は珍しくプレゼントされた本を読みました。
現状に悩む主人公に対して、野球チームの仲間との接し方や目標に向かってみんなで頑張ることが大切だと書かれていました。
「…これって今の私に必要なことやん!」
この時、初めて毎年本しかくれないサンタクロースに感謝しました。
野球チームの男の子の本を読むまでは、本はおもしろくないものだと思っていました。
しかし、本は自分に多くのことを教えてくれる、とってもありがたいものなのだと気付きました。
ちゃんと見てくれていたサンタさん
小学校6年生のクリスマスプレゼントをきっかけに、本が「嫌い」から「苦手」に変わりました。
まだ「好き」にはなれませんが、勉強を兼ねていろいろな分野の本をこつこつ読むようにしています。
今も本は私にいろんなことを教えてくれます。
サンタクロースって子供のことをちゃんと見てくれているんですね。
でも、自分がサンタクロースになる日が来たら、本ばかりではなくたまにはおもちゃもプレゼントするサンタクロースになりたいです。