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2017台湾留学vol.3 新時代を切り開く熱い台湾で中国語を学ぶ|MKタクシー竹島義則

1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
伏見営業所の竹島義則社員によるレポートを紹介します。

MKの海外研修制度 

第30期となる今回は、ハイヤー課の森田貞典社員廣岡良昌社員の2名がイギリス2ヵ月間の中級コース、伏見営業所の竹島義則社員が台湾3週間の中国語コースで学びました。

海外研修出発式

6月30日に京都MK本社で「第30回海外研修出発式」を行いました。 


出発直前インタビュー

海外研修を志望された理由は?

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今まで、ポン、チー、ピンフくらいしか中国語(?)を知らない私でしたが、1年前から伏見営業所で中国語サロンが始まり、結構ハマっています。
家でも、晩酌しながらNHKの中国語講座を見ています。
ある時、家内が台湾留学を勧めてくれ、3度目に勧めてくれた時に、志望を決めました。
やはり、家族の協力なくして勝手に行けませんので、家族の後押しとともに応募させていただきました。

出発が近づいてきましたが、今の気持ちは?

今回、一人での台湾留学となりました。留学が決まってから、サロンの中津先生が、初日からでも一人で食事や外出ができるような会話の講義を取り入れてくださいました。なので、しっかり予習をして、ビビらずジモティーな台湾料理にチャレンジしたいです。
とりあえず、「冷たいビール下さい!」は、覚えました。なんと!? 向こうはビールは常温だそうです。

最後に意気込みを一言

目の前を大きな河が流れている。観光地や繁華街に行く度に、世界中の人々が怒涛の如く流れていく。インバウンド・マネーの大河が、目の前にある。そんな思いで、人の流れを日々眺めてます。
今は、大変革の真っ只中。現状維持では、生き延びられないと感じてます。この大河の一滴をすくう、あまりにも小さいかもしれないけれども、スプーンを作りに行ってきます。

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外国語講師を務める職員の応援を受けて、いざ出発!(写真前列左より森田貞典社員、廣岡良昌社員、竹島義則社員)

海外研修レポート

我々は中国人ではなく台湾人

「我是台湾人、不是中国人」。
学校の授業で毎回必ず出てくるのは、「中国ではこう言いますが、台湾ではこう言います。だから、台湾での表現を勉強します」。
あるいは、夜の酒場で地元の人が「日本人は我々を中国人だと言うが、我々は台湾人だ」と。私と同じ年(52歳)で、もう年金生活をしている人が熱弁していました。
強烈に、「我々は台湾人である」という意識を、皆が持っている。熱く感じる毎日でした。
オランダが、清が、日本が、中国が、歴史上台湾を経営しようとした人々が手こずった「大国に呑み込まれない」意識が、今も続いている国なんだと感じました。
でも、日本の統治時代が一番台湾にとってよかった(というか、ましだった)結果、台湾は世界一の親日国であると言われています。

金持ち日本と、実感のない言葉に、いわれの無いプライドを持ってきたこの30年ほどの間に、気がつけば台湾企業(ホンハイ)に大手電機メーカーが買収されたのは記憶に新しいところです。
直近(2017年5月発表)のデータでは、台湾は外貨準備高世界4位にランクしています。産油国なんか軽々と抜いて、広さが九州と同じくらいの小さな国(地域)が、金持ち国家になっている。
ホンハイの総売上(2016年)が4兆3千億台湾ドル超。換算すると16兆円以上になります。
例えば、京都府全体の名目総売上(2013年データ)が10兆円弱ですから、京都府民全員が寄ってたかっても、ホンハイ一企業に勝てないということになります。

暑いだけではない「熱い」国、台湾

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台湾101をバックに

休日に、台北101に行きました。高さ508mは現在世界で10番目に高い建造物です。展望室の一番高いところで390m。世界中の人が上ってました。
101に向かう途中でホームレスの人を見かけました。日本ではもう見かけない感じの、座り込んでお金を入れるカップを前に置いて、道行く人にアピールしていました。私の泊まるホテルの横にもホームレスの人がいました。
世界を席巻する大企業がある。汗をぶりぶりかきながら、日本でいう昭和の世界そのままの飲食店、小さい自動車修理工場なんかが、果てしなく続いている下町がある。大きなホテルの車寄せには、スーパーカーが止まっている。そして、ホームレスが街に溶け込んで寝そべっている。
なんだか「熱い(気温も暑いですが)国だなあ」と感じる毎日でした。

タクシーが呉服業界と同じ轍を踏まないために

きょうび、スマホのラインが普及しているので、伏見営業所からの仕事伝票も入ってきます。「日本に帰ってきても、暇やでー」とか、メッセージも入ります。
タクシー業界に限らず、以前から想っていたことですが、今我々は「呉服屋さんのユ・ウ・ウ・ツ」に入り込んでいるように思っています(私の勝手な命名で悪意はございません)。

実は、台湾留学を志願した理由には、日本の大手企業を買収した会社がある台湾って、どんなとこなんだろうか、という興味もありました。世界的に時代を切り開いていく企業は、どんな国にあるんだろう、という興味です。
この5年ほど、レンタル着物の外国人が年々増えているのは周知のことです。しかし、この流れを作っているのは、いわゆる昔ながらの典型的な「呉服屋さん」ではありません。インクジェットで印刷したポリエステルのお手軽着物で、外国人が嬉々として写真を撮っています。「あんなん着物ちゃうわ」と、昔ながらの呉服屋さんのつぶやきが聞こえてきそうです。「うちの着物売れてないのに、外では外国人が着物着て、いっぱい歩いている…」。
今までの仕入れや取引先があるから、無節操にニュービジネスに入り込めない。それと似たような状況が、閑散期の我々タクシー業界だと思っています。暇や暇やと言いながらも、外国人はいっぱい歩いている。
日本人は「京都は暑い」と思っていますが、台湾やもっと南の国の人にはましな暑さですし、ヨーロッパからアジアのどこかで飛行機を乗り換えてきた人にも、ましな暑さに感じるはずです。

我々には、もう一発大きく時代を切り開いていくチャンスが、目の前にあると考えています。
繁忙期が来たら、目先忙しくて後回しになってしまっていますが、ピンチも近づいていると考えています。
それは、国内リピーター観光客が減りつつあるのではないか感じることです(データはありませんが)。
2020年に向けて、まだ外国人観光客は増えていく観測がありますが、弊害もまた増えていると感じています。過日、沖縄で外国人の白タク行為が摘発されましたが、京都でも「これ白タクちゃうの?」というような車を観光地で見かけます。こんなのも、どうにかしないといけない。
2020年を越えて、その後も拡大していけるようなシステムが構築できればすごいと思います。
昔から、MKが時代を切り開き、これからの時代も先頭を切って走り続ける。その一助になれれば、幸いだと思っています。

台湾一のタクシー会社、台湾大車隊を見学

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台湾大車隊の社内を見学

7月17日の午後に、台湾大車隊を訪れました。ホテルまで、日本語ドライバーのリー様が迎えに来られました。黄色のトヨタウィッシュです。台湾のタクシーは全て黄色で、小黄(シャオファン)という愛称で親しまれています。
リー様は、東京に10年ほど住まわれていたそうで、とても流暢に日本語を話されます。日本語ドライバーが数名いて、MKからの依頼で日本人のお客様が台湾に来られた時に、送迎、観光案内をされるそうです。
日本と違うのは、観光地での同行案内は、基本違法だそうで、駐車場も少ないそうです。
台湾大車隊の会社では、唐様が出迎えてくださいました。唐様とリー様の二人に社内を案内していただきました。唐様は以前、MKの上賀茂営業所に視察に来られたそうです。

台湾大車隊は、台湾証券取引所に上場している大企業です。
一番のメインは、首都台北市と、隣接する新北市で、13,000台以上走っているそうです。台湾全土に台湾大車隊は走っていますが、人の集まる台中、台南、高雄に台数は集中しているようです。

最新のIT技術に加えてMKのやり方を取り入れる台湾大車隊

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多数の車両を止められる広いガレージ

台北市を歩いていると、台湾大車隊のタクシーはかなりの台数を見かけます。広大な敷地の中に、休憩や修理、広告物の取替え等で車庫に戻ってきた車が、パッと見で、300台以上停まっています。
台湾のタクシーは、ドライバーが自分で車を買って会社に入社するんだそうです。で、会社がメーターや周辺機器を取り付けて営業するのです。
GPS配車はもちろん、スマホ配車もあります。
新人教育の部屋で、実際にタクシーメーターの操作も教えていただきました。
台湾大車隊のタクシーは、クレジットカードはもちろん、台湾全土に拡がっている悠遊カードが使えます。このカードはMRT(地下鉄)、国鉄、コンビニ、スーパー、商店など、かなりの範囲で使えるカードです。
面白いのは、社内ルール違反に対しての取り決めもあって、MKとも共通しているなと思っていたら、「いろいろMKのやり方を取り入れてます」と唐様が仰っていました。

ひとつの街のように何でもある巨大な営業所

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黄色い車両の台湾大車隊

タクシーの車体、ヘッドレストなど、いろんなスペースに企業やイベントの広告が付けられています。
会社全体の収益のうち3分の1が広告収入だそうです。社内にあるボディー用の広告印刷機、それを車体に貼ったり、はがしたりする工程も見学させていただき、写真も撮らせていただけました。広告専用の営業部もあるそうです。
ドライバーは、休憩、チケット類の換金、整備など、諸々の用事で営業所に立ち寄ります。
すごい数の人が出入りするので、営業所内に仮眠室、スーパー、自動車部品、散髪、クリーニング、託児所、診療所、カフェ、食堂etc.なんでもあります。ひとつの街のようです。

営業所内では、皆のんびり休憩されたりいろいろされていましたが、街で見かける台湾大車隊の小黄は、へたって止まってる車は見かけなかったです。全員ドライバーは個人事業主に近い立場なので、集中して走れるときに流しまくっているようです。会社として、高級ホテルに独占して並べる権利なんかもあるそうです。
台北は初乗り70元(約250円)。平均単価が200元ちょっと(約800円)と聞きました。
その上でほとんどが高いトヨタの車ですから、万一きつめの自損事故でもしたら、免責部分でもかなりな痛手になります。全体の物価は安くても、日本製品は異様に高いので、自己管理とリスク管理はしっかりされているのかなと感じました。
熱い会社だという印象でした。

全て英語で進められる中国語の授業

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猛暑が続いた台湾(国立故宮博物院をバックに)

台湾の梅雨明けの終わり頃、7月3日から台北の淡江大学に3週間通いました。始まって3日ほどは、とんでもない雷と夕立がありましたが、それっきり帰るまで、猛暑が続きました。
台湾は、外は電子レンジに入れられたような、ヤバイ! と感じるほど暑いのですが、学校や大きな建物内は、上着がいるほどクーラーを効かせてあります。だから、いつも羽織る物がいります。

授業は、午前3時限が教科書のはじめからのクラスで、四声の基本からみっちりやります。
クラスメートは、タイ、フィリピン、ベトナム、韓国、モンゴル、ドイツと多国籍なので、授業は英語で進められていきます。日本人と台湾人だけが、共通の漢字が多いので、少々英語のニュアンスがわからなくても、理解できる部分が多くて助かりました。

タイ人の、黄色い衣の僧侶の生徒は、英語もわからず、かなりてこずっていたようですが、私が意思疎通できないレベルなので、どうすることもできません。ただ、タイの僧侶たち数人で暮らしていたようなので、宿舎で自分たちで勉強してたようです。

午前は発声と会話、午後はリーディングの授業

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授業は英語で行われた

肝心要の発音では、まあ手こずりまくりました。
私「ダー」、先生「No! ダー」、私「ダー」、先生「NO! ダー」。この繰り返し、わっからへん、の繰り返し。
各国によって、言語の発声の仕方が違う中、中国語のたくさんの発音を、皆やったことのない発声の仕方で覚えるのは、なかなか難しいものです。
例えば、日本語は「こんにちは」と日本語で言うと、どう言っても「こんにちは」ですが、中国語では、発声とトーンがかわると「こんにちわ」だけでも意味が何通りにもなります。発声と簡単な会話の練習で燃え尽きる。それが午前のレッスンでした。

普通は、15週間のカリキュラムですので、皆3時限のレッスンで帰るのですが、私だけは企業研修3週間コースなので、午後には違うクラスに入ります。午後は別の3時限で、300ページある教科書の170ページまで進んだクラスに入ります。
ここが大変でもあり、面白かったクラスでした。
15週間の9週目まで進んだクラスで、ピンイン(発音記号)なしで、教科書の文章を音読して、中国語と英語で解説をし、雑談を大いに取り混ぜながら授業が進んでいきます。
いざ、ピンインなしの中国語を読もうとすると、シォウだかシゥオだかごちゃごちゃになってきます。辞書をペラペラめくっていくうちに、次の例文と雑談に入っていきます。

授業は板書で何とか理解できても、先生の雑談はさっぱり

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台湾人の特徴といわれますが、人のプライバシーに踏み込んでいく性分をもって、授業が進められていきます。
曰く、大阪から来ている日本人2人は、台湾人と結婚して住んでいる。旦那さんは、台北で寿司屋をしている。フィリピンの女性は、マッサージの仕事をしながら、ボクシングが趣味で、疲れているのでランチを食べながら授業を受けている。ベトナムの女性は、台湾人の奥さんで、広い家に住んでいる。などなど、遠慮なく聞いていきながら、文章の組み立ての材料にして、授業が進みます。
私の隣に、私をいつもフォローしてくれた、沖縄出身の19歳の若者がいました。板書された漢字の文章はわかるのですが、雑談の会話の中国語がほとんど聞き取れず、内容をいつも尋ねていました。
先生も、私が午前のレッスン1からやっているのを知っているので、「イーズァ(義則)(わかるか)?」と、尋ねてくれますが、「授業はわかるけど、先生の話がわからない」と言ってました。
でも、モンゴルの人が一番大変で、モンゴル語と中国語の変換が、辞書はない、スマホでも変換ソフトがないそうで、中国語→英語→モンゴル語と変換していくので、大変そうでした。
私自身、1年間は営業所での中国語サロンを受けてからの台湾留学でしたが、学校では英会話サロンと同じでタクシーでの送迎場面が中心でした。あらゆる場面を想定した会話と文章になるので、知らない表現も多く、面白かったです。

中国語で買い物をしても返ってくる言葉は「ありがとう」

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道沿いに飲食店が続く

窓に西日が当たる部屋で、私の台湾生活が始まりました。
台湾人は親切かつ親日と聞いていましたから、不安はあまり無かったのですが、まず、一人で入ったコンビニで、店員さんが言う言葉が、一言もわからず、フリーズ状態でした。
初めの2,3日にあったのですが、店頭で私がフリーズしていると、「日本の方ですか?」という決まったフレーズで、お客さんの台湾の方が助けてくれる場面が3回ありました。
簡単な日本語で、説明していただけましたが、解決すると、サッと立ち去られます。んー、何かそういう運動というか、おもてなしの活動があるんでしょうか、結局謎のままです。
3週間ほぼ外食なので有名な三寶飯や牛肉麺は言えるようになりましたが、それ以外は、「あれください」「これください」でやってました。
昼食は、学校近くでとります。ティンタイフォン(小籠包で世界展開している店)の本店があったり、雑貨のお店やカフェがたくさんあるので、日本人観光客もいっぱい歩いています。
「すいませーん。これください。ありがとう。」と簡単な中国語は一応は通じてますが、最後に店員さんが、「サンキュー」とか「ありがとう」と日本語が返ってきます。いつも日本人バレバレです。

ビールを飲みながらマスターやお客さんと中国語の練習

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氷入りグラスで台湾流の「冷たいビール」

夕食は、学校から一駅離れたホテル近くを散策しながらお店選びです。
この辺は日本語も英語も、あまり通じません。外食文化の国ですので、果てしなく飲食店が続きます。どこに入っても美味しいので、毎日違う方向へ歩きます。
またこのお店来たいなあ、とか毎回思うのですが、毎日新たなお店に感動してしまい、結局毎日違う店を開拓する日々でした。
2回出会いましたが、ビールと氷の入ったグラスが出てきて、斬新なビールの飲み方をしました。日本人は冷たいビールが好き。を、独自の解釈をしているようです。

私は52歳ですが、意外と学校には同世代の人も多く、仲間も結構できました。台湾での飲み友達は、日本・韓国・ドイツ連合でした。上は60歳、下は19歳まで、「学校の仲間」という結びつきで集まります。
とあるクラスメートが、ビールのバーを見つけてきて、マスターやお客さんと、中国語を練習しながら飲めますよ、と誘われました。
結局、帰るまでに何度も、皆で集まりました。現地のお客さんもいるし、中国語を話すフランス人とか、苔寺へ行きましたという京都通の台湾人や、いろいろな人とたどたどしい言葉で交流しました。驚いたのは、台湾人でも、他の国の人でも、京都に行ったことのある人は、「MKタクシーはすばらしいですね」と、ちゃんと知られていたことです。
明日、日本へ帰るという夜にも、このバーで送別会的に集まりました。マスターがジョン・コルトレーンのジャズをかけてくれて、皆、しばし黙って耳をかたむけていました。

おわりに

MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しており、2016年からは中国語の勉強会も始めました。

充実した研修制度によって育成したESD(Englishi Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
2018年からは中国語のCSD(Chinese Speaking Driver)制度も始まりました。

海外からの大切なお客様の対応の際は一度MK観光タクシーにご相談ください!

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第30期海外研修レポート記事

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