定年退職社員インタビュー「嵯峨野の鬼と呼ばれるほどに」加藤竜夫社員
MKタクシーのドライバーとして24年7ヵ月、73歳まで勤め上げ、「嵯峨野の鬼」とも呼ばれた西五条営業所の加藤竜夫(かとう たつお)社員に、観光ドライバーとして心がけたことや、後輩・家族へのメッセージをうかがいました。
記事は、MK新聞2008年7月1日号の再録です。
原則として、掲載時点の情報です。
加藤竜夫社員インタビュー
点と点ではなく 「面」での観光を
当初は夜勤をやるつもりでしたが、家族の反対もあり、昼勤で観光の仕事に注力してきました。
自分なりに資料を集め、気になった新聞記事はスクラップし、自分なりの勉強を進めてきました。
昔、先輩に言われたことは「お客様を退屈させてはならない」ということ。
京都は各地に観光スポットがありますが、それらを点と点でたどるだけでは移動時間が退屈になってしまいます。
京都ではごく普通の道にもストーリーがあり、街のあちこちに物語が隠れています。
車中でそうしたお話をすると、お客様は興味を持って聞いてくださいました。
つい先日も修学旅行でお供させていただいた中学生が、もうすぐタクシー観光が終わりという時に、「帰りたくない。もっと聞きたい」と言ってくださったのはうれしかったですね。
誰にも負けない 嵯峨野の知識
私が後輩たちに教えていることは、「誰にも負けない強みを持て」ということ。
私は嵯峨野が大好きで、嵯峨野のことなら誰にも負けません。
路地の隅々まで頭の中に入っています。
特に好きなのは、初雪の嵐山。
毎年初雪が降ったら朝一番で嵐山に行っています。あの墨絵のような風景は何にも代え難い魅力がありますね。
一番の感謝は女房に
何事も健康が大事です。うちは女房が毎朝3時に起きてパンと野菜とコーヒーを用意してくれました。
これまで尽くしてきてくれたことに応えていかないといけませんね。
女房は温泉が大好きで、先日も一緒に城崎に行ってきました。
私が退職して女房が一番喜んでくれているのではないでしょうか(笑)。
MKタクシーの仕事
MKタクシーでは、昼勤専属の観光ドライバーから、夜勤専属のドライバーまでライフスタイルにあわせて多彩な勤務体系を選ぶことができます。
途中で勤務体系を変更することも可能です。
たくさん稼ぎたい若いうちは夜勤専属で、家族と過ごす時間を大切にしたい時期には昼勤専属で、高齢になって通常の勤務がつらくなってきたら、短時間勤務でとライフステージにあわせた勤務が可能です。
高い接客技術と語学を身に着けることで、国賓クラスのVIPや国内外の著名人などの送迎を担当するファーストハイヤードライバーを目指すことも可能です。
海外からのお客様やVIPのお供をするファーストハイヤーを目指すことも可能です。
観光勉強会や外国語勉強会など、会社がキャリア形成を全面的にバックアップします。