12月21日の「終い弘法(しまいこうぼう)」は東寺が大賑わい!京都の年末の風物詩

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12月21日の「終い弘法(しまいこうぼう)」は東寺が大賑わい!京都の年末の風物詩

京都の年末の風物詩といえば、12月21日に開催される東寺の「終い弘法(しまいこうぼう)」。
毎月21日に行なわれている東寺の弘法市ですが、一年間で最も賑わうのが12月21日の終い弘法です。
終い弘法では、いつものように骨董品などを求める人に加え、正月準備の品を求める人も集まり、東寺の境内は寒さも吹き飛ぶくらいの大賑わいになります。
2023年12月21日(木)の終い弘法は、最高でも6度予想とかなり冷え込む予報です。寒さ対策は万全に。

 

 

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2023年12月21日の終い弘法の様子

朝の九条通沿いの堀 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】九条通沿いの堀 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

2023年の終い弘法は、一時は氷点下になるとの予報もありましたが、最低気温は2.7度とほぼ平年並みになりました。
2022年とは異なり今年の南堀は凍結していません。
ただし、最高気温は6度予報と真冬を下回るほどの寒い予報です。

出口専用となった南大門 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】出口専用となった南大門 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

これまでの終い弘法との大きな違いは、南大門が出口専用となった点です。
過去の弘法市では特に規制はありませんでしたが、警備員が出口専用なので、入場者は西の門へと誘導しています。

入口専用の穴門 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】入口の穴門 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

南からの東寺境内への入口は、南大門から西へ40mほどの位置にある穴門です。
穴門は特に入口専用との案内もなかったので、出口としても利用可能です。
南大門が出口専用となったことで導線が変わり、南大門や穴門付近の露店の売上にも影響があるでしょう。

東寺の穴門は、「東寺の七不思議」のひとつにも挙げられる普段は閉ざされた門です。破戒僧を追い出すときに使用された門と伝えられ、別名「畜生門」ともいいます。
弘法市開催時は終い弘法に限らず開放されています。
よくお城で見かける穴門は石垣を切り開けて作られた門ですが、東寺の穴門は築地塀に穴を空けた簡素な門です。

【昼】九条大宮交差点 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【昼】九条大宮交差点 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

昼に再度弘法市を訪れた際は、九条通沿いの歩道が東行の一方通行になっていました。
東寺駅方面から弘法市を訪れる際は、北東の慶賀門から東寺境内に入る必要があります。

金堂前 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】金堂前 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

一年で最も賑わう終い弘法ですが、まだ朝ということもあり、それほど人出は多くはありません。
11月までに弘法市との大きな違いは、外国人観光客の姿が少ないことです。
外国人にも人気の弘法市は朝から多くの観光客の姿を見ますが、終い弘法はほとんどが日本人です。

まだスペースに空きのある終い弘法 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】まだスペースに空きのある終い弘法 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

コロナの影響もすっかり収まり、京都の街はすでにコロナ前の賑わいを取り戻しています。
しかし、終い弘法での露店の出店状況はまだコロナ前には戻っていないようです。
終い弘法ともなれば東寺の境内はすきまなく露店で埋め尽くされていました。
しかし、2023年はまだところどころに空きスペースが見られます。まだ以前の賑わいを完全に取り戻しているわけではありません。
もちろん、朝一から出店する露店ばかりではないので、これから埋まるのかもしれませんが。

みかん詰め放題の露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】みかん詰め放題の露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

まだ人出の多くはない朝ですが、すでに人だかりができている露店もいくつかあります。
「激安!ワンコイン詰め放題」ののぼりがあがるみかんの露店は朝から大賑わいです。
紀州有田産のみかんを積んだ軽トラが横付けにされた露店では、袋にみかんをたくさん詰め込んだ人が並びます。

行列が並ぶすぐきの露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】行列が並ぶすぐきの露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

朝から30人ほどの行列ができているのは、慶賀門内すぐにあるすぐきの露店です。
終い弘法では、すぐきがメインの露店は複数ありますが、特にこの露店が大人気です。
売り切れ次第終了のため、テントもない簡素な露店ですが、朝から大行列です。
終い弘法以外でもお昼には売り切れている人気店です。終い弘法では早々に売り切れてしまうのでしょう。

【昼】早くも撤収済のすぐきの露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【昼】早くも撤収済のすぐきの露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

実際、お昼に再度終い弘法を訪れた際には、すでにすぐきの露店は跡形もなくなっていました。
よほどおいしいすぐきなのでしょう。どれほどのものなのか、気になります。

お正月用品の露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【朝】お正月用品の露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法が賑わうのは、お正月用品を求める人が多いからです。
榊や松、菊、千両などお正月飾り用品の露店も朝から賑わっています。

【昼】終い弘法恒例の干支の露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【昼】終い弘法恒例の干支の露店 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法で恒例の露店が、干支にまつわる商品を扱うお店です。
来年は辰年なので、龍にまつわる商品がたくさん並んでいます。
写真をよく見たら干支には出てこない猫の商品もたくさん並んでいますね。

洛南の生徒による歳末助け合い運動の募金 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

【昼】洛南の生徒による歳末助け合い運動の募金 2023年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法で恒例なのが、洛南高校と附属中学校の生徒による募金活動です。
集まった募金は児童福祉施設に寄付されます。
2022年は562,347円でしたが、コロナ前の2019年には1,705,110円も集まっていました。
弘法市では少なくとも4箇所で募金活動を行っていたので、約20名の生徒が募金活動をがんばっていました。

2023年の終い弘法は雨の心配はないものの、昼間も気温が上がらず風もかなり強いので、防寒対策は万全にして訪れましょう。

 

終い弘法に行ってみよう

12月21日の終い弘法について

東寺では、毎月21日に弘法市という縁日が開催されます。
弘法大師空海が入定(にゅうじょう)した毎月21日に行われる「御影供(みえく)」という法要にあわせて行われます。
いつもよりも大きな功徳が得られるとされる21日に東寺をお参りする多くの参詣客相手の商売がはじまりです。
今も毎月21日の東寺は多くの参詣者でごった返します。
中でも1月21日の「初弘法」と12月21日の「終い弘法」は、非常に多くの人出でにぎわいます。
日本に数ある縁日のなかでも最大規模とされています。

 

まずは、金堂と御影堂にお参りを

東寺のご本尊は薬師如来さま

金堂にお参り 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

金堂にお参り 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺の弘法市を訪れたときは、できるだけ最初にお参りをしましょう。
東寺のご本尊である薬師如来がいらっしゃるのは、金堂(こんどう)です。
講堂の立体曼荼羅があまりにも有名なため、東寺のご本尊は立体曼荼羅の中心にいらっしゃる大日如来と思われがちですが、異なります。
東寺や延暦寺、神護寺など、平安初期に創建された寺院は、宗派に関係なく薬師如来を本尊としている寺院が多いです。
東寺も弘法大師へと与えられて真言宗の根本道場となる前の創建当初から本尊は薬師如来でした。
疫病が何より恐れられていた当時にあって、病を治してくれる薬師如来は非常に人気が高い仏様でした。

普段は有料エリアに入らないと金堂近くでお参りはできませんが、東寺弘法市の開催される毎月21日は金堂の正面まで開放されます。
一年の無事を薬師如来に感謝しましょう。

 

弘法大師さまをお祀りする御影堂

御影堂にお参り 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

御影堂にお参り 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

ご本尊のいらっしゃる金堂だけでなく、弘法大師がおまつりされている御影堂にもお参りしましょう。
御影堂も有料エリア外の西院内にあります。
毎月21日の御影供では、いつもは閉じられている国宝の弘法大師像が開扉されています。
ぜひ御影堂の堂内にあがって弘法大師様の遺徳にあやかりましょう。

日中に御影堂の堂内に上がれるのも毎月21日の御影供のみです。
ご本尊とお大師さまへのご挨拶が終わったら、いよいよ終い弘法へと繰り出しましょう。

出典:京都府立京都学・歴彩館 東寺百合文書WEB

出典:京都府立京都学・歴彩館 東寺百合文書WEB

 

お正月準備の品々が並ぶ

お正月には欠かせない品々

毎月20万人が訪れるという、京都でも最大級の縁日である東寺の弘法市ですが、ひときわ多くの人が訪れるのが12月21日開催の弘法市である「終い弘法(しまいこうぼう)」です。
年末年始を控えた12月21日の終い弘法では、注連縄(しめなわ)、葉ボタンなどのお飾り、新巻鮭(あらまきじゃけ)など正月準備の品々が並びます。
京都だけではなく、日本中からたくさんの人が訪れます。

お正月飾り用の高野槇(こうやまき) 本坊前付近 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

お正月飾り用の高野槇(こうやまき) 本坊前付近 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

12月21日の終い弘法では、唐辛子や漬物などの食品、衣料品、手作り品、骨董、植木、など、境内からはみ出るほどの多くの露店が出ます。
本当に多種多様なお店が並びます。雑然としながらも整然としているという不思議さです。

寅年グッズの露店 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

寅年グッズの露店 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

新年の十二支にまつわるグッズを集めた露店も毎年終い弘法に登場します。

 

外国人にも大人気の終い弘法

12月21日の終い弘法では、お正月関係の品々も多いですが、とにかく雑多なものがたくさん並びます。
コロナ禍までは、珍しい日本の品物を目当てに探しに終い弘法に来る外国人観光客もたくさん訪れていました。
日本語はできなくても、身振り手振りだけでしっかりとコミュニケーションできているのが不思議です。
2022年の終い弘法では、再び多くの外国人観光客の姿も見られることでしょう。
東寺弘法市は掘り出し物を探すにはぴったりの骨董市です。

五重塔前も大混雑 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

五重塔前も大混雑 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

寒空の下、五重塔をバックに勢いよく商いの声が交わされる終い弘法の光景は、まさに師走の風情です。
12月21日の終い弘法ならではの景色です。

お正月飾り用の千両 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

お正月飾り用の千両 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

 

何でも売っている終い弘法

骨董品や古美術品だけではない品々

東寺弘法市では、普通の骨董店・古美術店では見かけない、「え、こんなものが」という品々がたくさん並びます。
特に出店数が多い終い弘法はなおされです。
一見するとガラクタにしか見えない品も、見る人によっては宝物なのです。

境外である九条通の歩道にも多くの露店が出店 南大門前 2007年12月21日 撮影:MKタクシー

境外である九条通の歩道にも多くの露店が出店 南大門前 2007年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺弘法市にはたくさんのお店があって何がどこにあるのかわからないかもしれませんが、ジャンル別に比較的まとまっており、まわりやすい配置になっています。
慣れてきたら、東寺境内のだいたいどのあたりにどういうお店が集まっているか分かってくるでしょう。

ざっくり言うと、東寺の金堂南側のもっとも開けたスペースには骨董品屋さんが集まります。
西側の灌頂院前から本坊、御影堂前までには、食べ物屋さんや食材屋さんが集まります。
金堂と講堂の西側は、衣類や古着のお店が集まります。
食堂周辺は比較的雑貨屋さんが多く見られます。
洛南会館前(慶賀門内)には、植木屋さんが集中しています。

古着が並ぶ露店 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

古着が並ぶ露店 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺弘法市に出店するお店も多少入れ替わりがありますが、ある程度は固定されています。
毎回出店しているお店は、基本的に同じ場所にお店が出店します。
新しいお店は、当日朝に場所を指定されるシステムになっているそうです。
お店の種類に応じて、場所を割り振っているのでしょう。
一部店舗の出店位置は、弘法市公式サイトでも公開されています。

東寺弘法市の出店は随時受け付けられており、前日の20日に申し込めば空き状況によっては出店することもできます。
ただし、東寺弘法市に出店できるのは基本的にはお店を持っている人に限られているそうです。
多くの人が集まる東寺弘法市の出店料は、他の骨董市などよりは高めとか。

 

実際にどんなお店があるのか調査

終い弘法には実際にどんな露店があるのか、2021年12月21日の終い弘法で境内をくまなく歩いてみました。
なお、東寺の境外の露店も多数ありますが、キリがないのでカウントしていません。
終い弘法で概ね3店舗くらい以上は確認できたお店は以下のとおりです。

骨董品古物、古美術品、古道具、書画、古書
雑貨手作り雑貨、やきもの、木工品、カバン、箸、工具刃物、アクセサリー、革製品、手ぬぐい・タオル、外国雑貨、縁起物
食品各種乾物、漬物、ちりめん山椒、干し柿・干し芋、野菜、海産物、佃煮、果物・ドライフルーツ、豆、七味唐辛子、ハチミツ
フードたこ焼き、おでん、うどん、焼きそば、お好み焼き、たい焼き、大判焼き、どて焼き、中華点心
菓子米菓、団子、飴
衣料品着物、洋服、布地・帯、肌着、履物、帽子、糸
その他植木・盆栽

正確にカウントしたわけではありませんが、概ね露店の数が多い順に並べています。
中でも数が多くて驚いたのは、ちりめん山椒と干し柿・干し芋です。
ちりめん山椒だけでも終い弘法では10店舗近くあったのではないでしょうか。
干し柿・干し芋も終い弘法では10店舗近くありました。

上記以外にも、占い、まな板、レコード、絵画、洋菓子、チヂミ、酒粕、甘酒、栗・・・・と多種多様なお店を終い弘法で確認できました。
今回は2021年12月21日の終い弘法で調査したので、乾物や漬物などの割合がかなり高めです。季節によって内訳には変動があります。

雑貨屋さんのなかには、オーダーメイドの注文を受け付けている露店もありました。
並んでいる商品を参考にしながら、素材や色、サイズ、形を指定して注文し、後日受け取るのでしょう。
さすがは東寺弘法市です。

講堂前 2020年12月21日 撮影:MKタクシー

金堂前の露店 2020年12月21日 撮影:MKタクシー

 

朝一番の訪問がおすすめ

終い弘法の露店の開店や閉店の時間はお店によってばらばらです。
前日夜のうちから用意し、早朝から営業するお店もあれば、朝からゆっくりと準備をはじめるお店もあります。
閉店時間もまちまちなので、お目当てのお店が開いているかは運次第でもあります。
中には昼過ぎには閉店してしまうところも…
たくさんのお店で賑やかな終い弘法を楽しむなら、早起きして朝一番に訪れるのがおすすめです!

弘法市の日はバス停も臨時移転して露店に 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

弘法市の日はバス停も臨時移転して露店に 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

12月21日の終い弘法は終日開かれますが、掘り出し物を見つけるには、朝早くから行くのがポイントです。
最も品揃えも豊富で、境内もあまり混雑していません。
ゆっくりとお目当ての品を探すことができます。
12月も下旬に入り、朝は冷え込む時期ですが、ここは早起きのしどころです。

20種類以上の豆がズラリ 南大門内 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

20種類以上の豆がズラリ 南大門内 2016年12月21日 撮影:MKタクシー

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終い弘法の日の出は朝7時台

終い弘法が行われる12月21日は冬至間近と、一年でも最も日の出が遅い時期です。
早朝はまだ真っ暗です。
プロの骨董屋さんや本気で骨董品を探す人は、懐中電灯やヘッドライトを持参して掘り出し物を探すといいます。
12月21日の京都の日の出時刻は7:01です。
どんどん日の出が遅くなる時期ですが、12月21日の終い弘法の時期の日の出はもう7時台です。
懐中電灯持参するほど気合いを入れて探さないにしても、朝8時くらいには終い弘法へ到着しておきたいところです。

金堂前 2020年12月21日 撮影:MKタクシー

金堂前 2020年12月21日 撮影:MKタクシー

なお2022年は翌日の12月22日が冬至です。
昨年2020年や2016年、2012年などは終い弘法が行われる12月21日が冬至でした。
今後も2024年、2028年、2029年などは12月21日の冬至に東寺で終い弘法が開催されます。

 

終い弘法で「宝探し」をしよう!

プロが出店する東寺弘法市

雑多な骨董品がわんさか 講堂前 2007年12月21日 撮影:MKタクシー

雑多な骨董品がわんさか 講堂前 2007年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺弘法市は一見すると大規模なフリーマーケットのようですが、出店されている方々はみなさんプロの骨董品屋です。
普段は骨董品屋さんをしている方々が、毎月21日には東寺弘法市で露店を出しているのです。
中にはプロの骨董品屋さんが掘り出し物を求めて東寺弘法市にお客さんとして来ることも。
プロの目利きが選んだ商品が並んでいるのが、一般のフリーマーケットと東寺弘法市の大きな違いです。

お店の人もプロなので、いろいろ相談しながら購入できます。
「もっとこんなのないですか?」と相談したら、ぴったりの商品が出てくることも。
お目当ての商品がない場合も「○○のお店だったらあるかも」と紹介もらえたりします。

終い弘法 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

たくさんのお店が並ぶ終い弘法は、まさに「宝探し」です。
骨董品や古美術品に興味がない人でも、古いおもちゃやレトロな生活用具などにはきっと興味を引かれることでしょう。
気合いを入れて回れば、きっと「欲しい!」と思える品に出遭えるはずです。
そんな宝探しこそが、東寺弘法市の醍醐味です。

 

値引き交渉で腕試しも

東寺弘法市ではもちろん値引き交渉も可能です。
骨董品や古美術品の値段はあってないようなもの。ほしい人にとってはプライスレスでも、いらない人にとってはガラクタです。
腕試しに一度値引き交渉にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
お目当ての商品がびっくりする価格で手に入るかもしれませんよ。

商品によっては、値札がついていない商品もあります。
値引き交渉のやりとりもまた東寺弘法市の良い思い出になるでしょう。
多くのお店は毎月出店しているので、ぼったくられたりする心配もあまり必要ありません。信用が第一の商売です。
夕方になると値下げをするお店もあります。値引き交渉も遅い時間のほうが有利なのは間違いありません。

「ペイペイ使えます」という露店も 2020年1月21日 洛南高校東側 撮影:MKタクシー

「ペイペイ使えます」という露店も 2020年1月21日 洛南高校東側 撮影:MKタクシー

骨董品や古美術品というと、高価なものというイメージがありますが、東寺弘法市では手軽な価格のものもたくさん売っています。
1個100円や、○個で1,000円なんていう値段でいろいろなものが売られています。
同じような品であっても、店によって値段が違うことも当たり前です。

露店での支払いはもちろん現金払いになりますが、中にはペイペイに対応しているお店もあります。
もちろんクレジットに対応しているお店も。
中国では屋台でもキャッシュレス決済が当たり前になっていると聞きますし、東寺弘法市でもそのうちこういうのが当たり前になる日も来るかもしれません。

 

出店は骨董品店のみならずグルメも

雑貨やアート作品なんかも並ぶ

2021年12月21日 撮影:MKタクシー

2021年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺弘法市に出店するのは、骨董品店だけではありません。むしろ、骨董品以外のお店の方が多いです。
ハンドメイドのかわいいアクセサリー、陶芸・木工作家さんの作るおしゃれな生活雑貨、アーティストさんの作品たち、和洋の古着などのお店もたくさん。
今では誰にも素敵な出会いがあるかもしれないマーケットになっているので、骨董品には興味がないという方も12月21日はぜひ一度終い弘法へと足を伸ばしてみてください。

 

食べ歩きにぴったりの食べ物屋さんも

たい焼き 2021年12月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

たい焼き 2021年12月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

お買い物の合間の小腹満たしに、お祭り気分を盛りたてるフード屋台も。
テイクアウトだけでなく、座れる飲食スペースがあるお店も多いので、寒い中でもゆっくり休憩しながら東寺弘法市が楽しめますよ。
新型コロナ感染対策のため、しばらく東寺弘法市での食事は禁止されていましたが、2022年の終い弘法ではすでに解禁されています。
屋台には、たこ焼きやお好み焼きに焼きそばと言ったお祭りに定番のものがあちこちにあります。

厄除きんつば 2020年1月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

厄除きんつば 2020年1月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

12月21日の終い弘法のように寒い季節は、おでんやうどんなどの暖かいたべものを食べられる屋台もあります。
せっかくなので、焼き団子やきんつば、栗まんじゅうなど終い弘法ならではの屋台がおすすめです。
厄除けきんつば(140円)はお昼くらいで売り切れてしまうのでご注意を。

たい焼き 2022年12月21日 食堂北側 撮影:MKタクシー

たこ焼き 2022年12月21日 食堂北側 撮影:MKタクシー

定番のたこ焼きやお好み焼きに焼きそばなども数店舗あります。
お好み焼きや焼きそばは具材など見て分かる違いがあります。
一方でたこ焼きは見た目はどれも似たようなものです。
ところが、いつも人気なのは食堂の北側にあるたこ焼き屋さんです。
たしかに、だしの味がしてとろっとして美味しいです。
相場は、たこ焼きが5個300円、お好み焼き・焼きそばが1枚500~600円くらいです。
お祭り価格ではなく、普段づかい価格です。
時間によっては安くなっていることもあります。

大判焼 2022年12月21日 食堂東側 撮影:MKタクシー

大判焼 2022年12月21日 洛南高校前 撮影:MKタクシー

境内北側の洛南高校前の十字路では、いつも人気の大判焼(120円)があります。
昼間はいつも行列ができています。弘法市で複数ある大判焼屋さんでも随一の人気です。
おそらくはヘビーユーザーであろう洛南高校の生徒の姿も見かけるので、ナンバーワンなのでしょう。
黒あん、白あん、チョコレートなどの種類から選ぶことができます。
中にはあんがたっぷり詰まっていておいしいです。

 

東寺近隣の弘法市グルメも

オカモトのだし巻き 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

オカモトのだし巻き 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺の境内ではありませんが、京都駅から東寺へと向かう途中にある「元祖だし巻き オカモト」のだし巻き(350円)もおすすめです。
だし巻きはいつも売っていますが、東寺弘法市の日にはお店の前に露店を出しています。
ふわっとしてちょっと甘みがあり、じんわりとだしの味が効いているおいしいだし巻です。
その場では食べられませんが、家に帰ってからゆっくりと味わってください。

元祖だし巻き オカモト 最後のひとつを購入 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

元祖だし巻き オカモト 最後のひとつを購入 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

八条通沿いにある「味のタテハラ」のコロッケもおすすめです。
こちらはあつあつをほうばりつつ東寺へと向かうもできます。
通常はコロッケ70円、ビーフコロッケ90円ですが、東寺弘法市の日限定でコロッケ50円、ビーフコロッケ70円の特価で販売されます。
行列ができていることも多いのでご注意ください。

終い弘法では、屋台での食事だけでなく試食も楽しみのひとつです。
のほかにも、食料品の露店でもいろいろ試食できます。
乾物や漬物、干物などは、店頭に試食用のものが置かれています。
置いてなくても混雑してさえいなければ、たいていは声をかけたら試食させてもらえます。

12月21日の終い弘法では、同じ種類の商品を置いているお店が多数あります。
どこで買うか決めかねているときは、ぜひ試食させてもらいましょう。
きっと口にあうお店が見つかるはずです。
何せ終い弘法では漬物屋だけでも20店舗ほど、ちりめん山椒というニッチなお店だけでも10店舗ほどあります。

まだ一部残る紅葉と五重塔 2020年12月21日 撮影:MKタクシー

まだ一部残る紅葉と五重塔 2020年12月21日 撮影:MKタクシー

 

過去の12月21日の気象

終い弘法の行われる12月21日の京都の気温平年値は、最低気温3.0度、最高気温10.8度です。
時間ごとに見ると、7時は3.9度、10時6.9度、13時9.7度です。
まだ寒さに慣れていない12月21日の終い弘法の時期では、気温以上の寒さを感じます。
風があったら体感気温はさらに下がります。
特に朝早くから終い弘法に行く場合は、寒さ対策は万全にしましょう。

雪が積もることもある初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

雪が積もることもある初弘法 2022年1月21日 撮影:MKタクシー

12月に行われる終い弘法では、1月の初弘法とは違ってめったに雪が積もることはありません。
21世紀では、2003年の12月21日に朝のうちだけ積雪1cmを記録したのが唯一の記録です。

終い弘法が行われる12月21日の過去の気象データを振り返ります。
いずれも、正午時点のデータです。

天気気温降水量備考
2022年曇り7.5度
2021年晴れ10.9度
2020年曇り7.3度
2019年曇り9.3度
2018年晴れ13.0度日没後雨に
2017年晴れ9.3度
2016年晴れ13.6度
2015年小雨8.4度0.5mm午前中は雨
2014年晴れ9.9度
2013年曇り6.5度0.0mm降ったりやんだりの天気
2012年曇り7.2度
2011年曇り9.8度
2010年曇り11.2度
2009年晴れ6.6度
2008年曇り14.8度日没後雨に
2007年曇り10.5度

終い弘法の行われる12月21日は、ほとんどが晴れまたは曇りと、雨天になることは稀です。
12月下旬ということで朝晩は冷え込みますが、日中に弘法市を訪れるのであれば、気温は10度前後ときちんと防寒をしていれば、それほど寒さを感じることもないでしょう。

 

1930年の終い弘法で起こった悲劇

失火で食堂が炎上

終い弘法については、ひとつ悲しい歴史があります。
1930年12月21日に行われた東寺の終い弘法で、関係者の火の不始末が原因で火災が起こり、食堂(じきどう)が延焼してしまったのです。
終い弘法も終わった19時ごろに突然出火し、必死の消火により22時には沈下しましたが、大きな被害を受けました。
燃え残っていた火鉢の隅が座布団に引火したのが原因とされています。
火災時には、食堂ご本尊の千手観音菩薩像は手が失われるなどの損傷を受けながら、何とか修復可能な状態で助け出すことに成功しました。
しかし、後回しにされた四天王像は全身が炭化するなど大きく損傷してしまいました。
寛政12年(1800年)より再建の食堂も全焼しました。岸駒が描いた天井画の龍図も完全に失われてしまいました。
偶然恩賜京都博物館(現京都国立博物館)に出陳中であった食堂本尊の聖僧文殊が被害を免れたことは不幸中の幸でした。

再建された食堂 2010年12月21日 撮影:MKタクシー

再建された食堂 2010年12月21日 撮影:MKタクシー

 

焼損した四天王像が再び重要文化財に指定

彫刻史上に残る重要な仏像として高く評価されていた食堂の四天王像は文部省より修復不可能と判断され、焼損によって文化財指定を解かれてしまいました。
しかし、保存修理が行われ今後の保存維持の見通しがたったことから、2019年に89年ぶりに重要文化財に再指定されました。
修復された四天王像は今も食堂内で見ることができます。今も焼損のあとは生々しく残っており、防火の大切を身に沁みます。

東寺では焼失の翌日には1934年の弘法大師1100年遠忌までに再建することを決定し、準備にとりかかりました。
1933年に再建された東寺の食堂では、本尊として新しい十一面観音菩薩像が安置されています。
かつての千手観音菩薩像は1965年に修復をほどこされ、今は宝物館で見ることができます。

東寺では、この悲劇の教訓を生かすために万全な防火対策を敷くことはもちろん、万が一の火災発生時には仏像などの文化財の緊急搬出方法が定められています。
仏像ごとの搬出方法や搬出に必要となる人数、優先度や位置関係に応じた搬出順位などの詳細が定められています。

再建された食堂 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

再建された食堂 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

現在、食堂内は写経道場としても使用されています。
終い弘法の12月21日も、9:00~15:00の間は写経が受け付けられています。

食堂内では、毎年概ね9~12月の3ヶ月間、観瀾斎(かんらんさい)作品展も開催されています。
観瀾斎は仏版画の作家で、棟方志功のような独特の版画が無料で公開されています・
第16回となる2022年は9月17日(土)〜12月22日(木)の開催です。

東寺食堂の四国八十八箇所霊場お砂踏み 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺食堂の四国八十八箇所霊場お砂踏み 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

毎月21日の弘法市では、食堂の周囲で四国八十八箇所霊場お砂踏みも行われます。
四国八十八箇所霊場から集めた砂を踏みながら礼拝することで、四国八十八箇所霊場を巡拝したのと同じ功徳をいただくことができます。
四国八十八箇所霊場を全て巡るとなると、かなりの日数が必要となるだけに、ありがたいですね。

 

2022年12月21日の終い弘法の様子

九条通沿いの堀 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

朝の九条通沿いの凍結した堀 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法の2022年12月21日も、最低気温は-1.0度と冷え込みました。氷点下となるのは3日連続です。
京都の12月としては、これだけ冷え込む日が続くのは珍しいです。
九条通沿いの東寺の堀も、朝の時点では氷が張っています。

東寺の南大門 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

朝の東寺の南大門より 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

寒さに負けず、朝から終い弘法を訪れている人も多数います。
12月21日の最高気温の予報は11度と、久々に10度を超える予定です。
夕方ごろから雨の予報ですが、16時には終了する終い弘法中は何とかもちそうです。

昼の東寺の南大門 2021年12月21日 撮影:MKタクシー

昼の東寺の南大門より 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

お昼に再度終い弘法を訪れると、朝と比べて人出もかなり増えてます。
コロナ禍前よりはかなり減ってはいますが、2019年以来の終い弘法の賑わいです。

昼の東寺の慶賀門より 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

昼の東寺の慶賀門より 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

露店の店数も人出もまだコロナ禍前と比べると減ったままです。
コロナ禍前の出店数は1,300店程度でしたが、2020年/500店→2021年/800店→2022年/1,000店と回復途上にあるもののまだ減ったままです。
写真は朝8時くらいなので、人出はまだまだお昼にかけて増えるでしょう。

昼の終い弘法のお正月用品 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

昼の終い弘法のお正月用品 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法では、12月ならではのお正月用品・年越し用品が多数販売されています。
お正月飾りや松や葉牡丹などが販売されています。

終い弘法のお正月用品 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法のお正月用品 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

普段は弘法市を訪れないという人も、12月21日の終い弘法だけはお正月用品を買うために訪れます。
すでに組み上げられた完成品もあれば、お正月用品を作るための部材も売られています。

終い弘法の卯年グッズ専門店 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

朝の終い弘法の卯年グッズ専門店 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

新年の2023年は卯年です。
毎年十二支グッズを販売している露店では、2022年の終い弘法市では卯年のうさぎグッズを販売中です。

大人気のすぐき店 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

大人気のすぐき店 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

まだ人出も少ない朝ですが、既に30人くらいの行列ができている露店があります。
でっかいばけつから次々とすぐきが取り出されます。
すぐきを専門に販売しているお店です。京都洛北の上賀茂特産のすぐきは、柴漬け、千枚漬けと並んで京都三大漬物のひとつです。
中でも今シーズンの新物のすぐ店は大人気です。
他にもすぐき専門のお店はありますし、すぐきを含めたお漬物のお店は多数ありますが、朝から行列ができているのはここだけです。
よほどおいしいのでしょう。

大人気のすぐき店 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

大人気のすぐき店 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

慶賀門脇のすぐき店は、ひとつひとつ量り売りというのも特徴です。
たくさんのすぐきが並んでいますが、お昼には売り切れる見込みとのこと。
実際にお昼に再度終い弘法を訪れた際は、人気のすぐきのお店は跡形もありませんでした。

終い弘法を訪れる修学旅行生 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

終い弘法を訪れる修学旅行生 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

例年であれば修学旅行シーズンはすっかり終わっているのですが、コロナ禍に翻弄され続けている2022年の終い弘法では、修学旅行生の姿も見かけます。
いつもと違う時期になってしまったのは気の毒ですが、終い弘法に来られたことはラッキーでしょう。
MKの観光ドライバーが案内する修学旅行生の姿も見かけます。

閉館した洛南会館 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

閉館した洛南会館 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺境内にある洛南会館は、修学旅行生の定番の宿泊施設でした。
しかし、昨日12月20日をもって閉館となりました。
大阪万博前年の1969年の開業以降、修学旅行生だけでなく、多くの観光客が利用してきました。
しかし、老朽化による耐震補強が必要になることと、コロナ禍による打撃で閉館が決まりました。

東寺五重塔と紅葉 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺五重塔と紅葉 2022年12月21日 撮影:MKタクシー

東寺の紅葉シーズンはもう終わっていますが、それでもところどころは真っ赤な紅葉も残っています。

 

東寺の拝観情報

開門時間5:00~17:00
拝観時間8:00~17:00(受付は16:30)
拝観料一般    500円
高校生   400円
中学生以下 300円
TEL075-691-3325
住所京都市南区九条町1
アクセス近鉄「東寺」より10分
JR「京都」より15分

公式ホームページ:東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺

東寺の弘法市は有料エリアではないので、拝観料は必要ありません。

 

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おわりに

いろんな物が売っていて見ているだけでも楽しい12月21日の終い弘法ですが、ふと気づくとたくさん買い過ぎて持って帰るのも大変ということも。
東寺弘法市ではお店のように、宅配便で自宅へ送ることができません。
そんなときは、MKタクシーをご利用ください。
ご自宅まで乗り換えなしの直行で、大切な品物とともにお送りいたします。
安心して、欲しいものは財布のひもを緩くして12月21日の終い弘法でのお買い物をお楽しみください。

 

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