フットハットがゆく【330】「侍スピリッツ」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2021年6月1日号の掲載記事です。
侍スピリッツ
エゴサーチというものがありまして、ネットで自分の名前を調べることですが、僕が自分の名前「塩見多一郎」で調べますと、YouTubeのチャンネルや、インスタグラム、ツイッターなどが検索されます。
そして最近は、このMK新聞さんのデジタル版、「MKメディア」さんの方でも公開されている「フットハットがゆく!」も検索されます。
今あなたは、この文章を紙面で読んでいるのでしょうか? デジタル画面で読んでいるのでしょうか?
いずれにせよ、貴重なお時間を割いて読んでいただきありがとうございます。
YouTubeの方でも僕の名前で検索してもらえれば、田舎暮らしの様子を公開している映像をご覧いただけます。飼っている生き物、ヤギ、ニワトリ、ネコ、ミツバチなども登場します。
さて最近、左ふくらはぎを痛めまして、少し歩きづらいです。しかし弱音は吐きたくないです。
僕は、戦国時代の侍のように生きたいと常に思っています。戦わざるもの、生きるべからず。多少ケガをしているくらいの方が物事に対して「何くそ負けるか!」という思いがわいてきて、集中力もモチベーションも上がるというものです。
こういう気持ちになれるのは、高校時代にラグビーをやっていたおかげだと思っています。
打ち身、擦り傷はケガのうちに入らない、どこか痛くても死ぬ気で戦わなくてはいけない。そういう気持ちで逃げずに物事に当たれば、結果はともあれ後悔は少ない、という精神鍛錬がラグビーによってできました。
だから今日、ふくらはぎの打ち身の痛みくらい、侍スピリッツ、ラガーマン魂をもってすれば、どうってことないのですが、打ち身の理由が…飼っているヤギに頭突きされたから…というところが情けない。
ヤギのオスというのは頭突きが武器で、他のオスと戦う時は頭突き勝負ですが、普通に飼い主にじゃれたり、遊んでほしい時も頭突きをしてきます。
子どもの頃はコツン、コツンと可愛いものでしたが、最近は体重も増えてきて、ズシンと芯に響く頭突きをかましてきます。
そんなヤギの頭突きをふくらはぎにくらい、打ち身で痛んでいる、という具合です。
ネコも飼っていますが、こちらも遊んでほしくてジャレまくるので、手や足が引っかき傷だらけです。
また、ミツバチを2万匹くらい飼っていますので、養蜂をしているとハチに刺されるのは日常茶飯事です。
ヤギに頭突きされ、ネコに引っかかれ、ミツバチに刺され、散々な感じもしますが、飼っている子たちから受ける痛みは悪気のないことだし、あってないようなものです。
それより今後の田舎暮らしで対峙するであろう強敵がまだまだ控えています。スズメバチ(有毒)、ムカデ(有毒)、マムシ(猛毒)、は日常生活の中でいずれ攻撃される時が来るでしょう。
狩猟ハンターを目指している僕は、シカ(牡鹿の角は凶器)、イノシシ(牙は凶器)、他にもサル、キツネ、アライグマなど、もしかしたらクマと戦う日も来るかもしれません。
侍として、戦いの中で死ねるなら本望! …とまではいいませんが、逃げずに突き進みたいと思います!
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