フットハットがゆく【291】「スマホマスター」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2018年2月1日号の掲載記事です。
スマホマスター
2017年12月30日に横浜で開催されたボクシングのW世界戦、井上尚弥、拳四朗、両チャンピオンの防衛戦を見に行ってきました。
結果はテレビでご覧になられた方も多いと思いますが、2人とも早い回に派手なKO勝利!! 年末にスカッとした気分になり、よい年が越せました!
さて、僕はトイレが長い方で、自宅では20分くらいこもっていることもしばしばです。
昔はトイレタイム、イコール読書タイムでしたが、最近はもっぱらスマホことスマートフォン(iPhone)を見て過ごします…。
11月のある日、トイレでスマホを見ていたら、「井上尚弥、拳四朗、12・30 ダブル世界戦決定!」の記事を発見! よしこれは見に行こうと思いましたが、チケット販売開始は12月ということでした。
場所は横浜文化体育館が決定していたので、周辺のホテルを検索したところ、体育館の目の前にビジネスホテルが…。でもちょっと高めかな、少し歩いてもっと安いところもありそうかな? などと検索。
最近のネットはすごいですね。ホテルの予約サイトを見ていると、
「現在の空室、残り3部屋」
「現在このページの閲覧者数 5人」
「予約作業中に満室となる場合もありますのでご了承ください。」
との文字が。これはやばいギリギリや! ってなりますよね、普通。
大急ぎでスマホを操作して、少し高めですが最短距離のビジネスホテルを無事予約完了。
観戦チケットを取る前からホテルの予約? と思われるかもですが、キャンセルは3日前まで無料で可能、支払いは当日チェックイン時、ということなので安心して予約し、トイレを出ました。
12月2日(土)、トイレに入っていますとスマホのアラームが。
スケジュールアプリに、チケット販売開始の日と時間をアラーム付きでセットしていたのです。
早速スマホを繰り繰りチケットぴあで予約、無事リングサイドの席を確保。
トイレを出たらすぐにコンビニに向かい、チケットマシンに予約した払込番号を打ち、レジにて支払い、発券。観戦チケットの実物を無事ゲット~! 大人気なくテンション上がりました!
さて残すは新幹線のチケットですが、これまたトイレでゆっくり予約。
10月に東京にボクシング観戦に行った時に初めて使った新幹線予約アプリ、「スマートEX」を今回も使って座席指定予約、カードで支払い完了。
「ICカードが登録できます。」と書いてあったので、地下鉄に乗る時に使っているICOCA(イコカ)カードを登録しました。ここまで全部トイレで完了。
試合当日、ICOCAを使って新幹線に乗るのは初めてだったので少し緊張しましたが、自動改札機にピタッと当てると、即座に指定席の券が出てきて感動しました。
ホテル・観戦チケット・新幹線、全てスマホで処理して、我ながらスマホマスターやなぁ、と、のぞみの座席に着いてビールを満足げに飲んでいますと、隣の席の青年が、車内販売でコーヒーを買い、スマホをかざして支払いしていました。
いわゆるクイックペイやアップルペイというやつですね。今まで僕は現金やクレジットカードで支払っていましたので、負けた! と思ってしまいました(笑)。
今後はスマホ支払いに挑戦します!
田舎暮らし公開中! YouTube『塩見多一郎』で検索!
MK新聞について
「MK新聞」は月1回発行で、京都をはじめMKタクシーが走る各地の情報を発信する情報紙です。
MK観光ドライバーによる京都の観光情報、旬の映画や隠れた名店のご紹介、 楽しい読み物から教養になる連載の数々、運輸行政に対するMKの主張などが凝縮されています。
40年以上も発行を続けるMK新聞を、皆さま、どうぞよろしくお願いします。
ホームページからも最新号、バックナンバーを閲覧可能です。