フットハットがゆく【290】「トラトラ」|MK新聞連載記事

よみもの
フットハットがゆく【290】「トラトラ」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、塩見多一郎さんのエッセイ「フットハットがゆく」を2001年11月16日から連載しています。
MK新聞2018年1月1日号の掲載記事です。

 

トラトラ

新年あけましておめでとうございます。
2018年もフッと思ったこと、ハッと気づいたことを書きます、よろしくお願いいたします。

 

以前にも書いたパターンですが、最近見つけた面白い? 変な? ややこしい? 生き物名を検証します!

スマトラトラ

インドネシアのスマトラ島に住むトラで、スマトラタイガーとも。トラの中で最小、姿が美しく乱獲され絶滅の危機です。

『スマトラトラ 捕らえ滅ぶは 耐えがたし』

たえがたし、とタイガーがかかっているんです、ということで次行きましょう。

 

オオオオハシ

ブラジルに住む、オオハシの大型のやつ。
オオハシというのは異様にクチバシが大きい熱帯の鳥で、その中でも特に大きい種類が大きいオオハシ、オオオオハシ。アマゾンの宝石とも形容される美しい鳥。

『大橋さん 見つけておお〜 オオオオハシ』

大橋という名字の人は絶対にオオハシという鳥のことを意識していると思うのですが、僕の思い過ごしですかね。次行きます!

 

ネズミキツネザル

動物の名前が3つも入った珍しい動物。猿なんです。
キツネザルという種類のキツネに似た猿なんです。さらにネズミのように小さいキツネザルなんです。

『ネズミキツネザル 鳴き声きっと チュー コン キーッ!』

世界最小の霊長類と言われ昆虫を食べるそうです。
昆虫記に移りましょう。

 

アリモドキゾウムシ

ゾウムシというのは、象に似た鼻の長い虫で、お米にわいたりして害虫として悪名が高いですね。
しかもアリに似た種類はアリモドキの名前が付きました。
アリに似ているからアリモドキの名前が付いた虫はたくさんいますね。
アリモドキグモ、アリモドキバチの一連でいろんな亜種がいます。
それにしても、生き物の中で大きなものの象徴である象と、小さな生き物代表の蟻とが同居する虫って…。
蟻からしてみれば、ほぼ全ての生き物は自分より大きいと思うのです。そんな蟻から見た象は、大きすぎて目にも入らないでしょうね、多分。
踏まれる、踏まれないでドキドキすることもないぞう!

『小さき蟻もドキドキ大きな 象は無視』

ムシの話をもう1つ。

 

トゲアリトゲナシトゲトゲ

ネットの間では有名なややこし虫です。
簡単に説明すると、葉虫(はむし)のトゲのあるやつがトゲトゲと命名され、トゲトゲの種類なのにトゲのないやつが発見され、トゲなしトゲトゲと命名されたそうです。
さらに驚いたことに、トゲナシトゲトゲのトゲのあるやつが発見され、トゲありトゲなしトゲトゲと命名されたそうです。
名前だけ聞くと、それは最初から普通のトゲトゲなんじゃないのか? と僕みたいな素人的には思うのですが、やはり学問的にはちゃんと進化の過程でそうなっているからして、そういう名前なんだそうです。
そう、だから将来的にはトゲなしトゲありトゲなしトゲトゲが出現しても不思議ではないのです。
ここでいうアリなしは有り無しであって先ほどの項目の、蟻、ではないですよ。あくまで葉を食べる葉虫で、草食系です。

『性格は 優しくトゲない トゲアリトゲナシトゲトゲ』(字余り)

 

田舎暮らし公開中! YouTube『塩見多一郎』で検索!

 

 

MK新聞について

「MK新聞」は月1回発行で、京都をはじめMKタクシーが走る各地の情報を発信する情報紙です。
MK観光ドライバーによる京都の観光情報、旬の映画や隠れた名店のご紹介、 楽しい読み物から教養になる連載の数々、運輸行政に対するMKの主張などが凝縮されています。
40年以上も発行を続けるMK新聞を、皆さま、どうぞよろしくお願いします。

ホームページからも最新号、バックナンバーを閲覧可能です。

 

フットハット バックナンバー

この記事が気に入ったらSNSでシェアしよう!

関連記事

まだ知らない京都に出会う、
特別な旅行体験をラインナップ

MKタクシーでは様々な京都旅コンテンツを
ご用意しています。