五山の送り火「妙」と清水寺を同時に!穴場スポット阿弥陀ヶ峰・豊国廟からの絶景

京都で8月16日に行われる五山の送り火には、定番スポット以外にもたくさんの穴場スポットがあります。
今回はそんな穴場スポットの中でも、京都観光の大定番である清水寺と五山の送り火を同時に見られるスポットを紹介します。
京都市街の夜景も同時に楽しめ、五山の送り火のうち4つを見られる穴場スポットです。
阿弥陀峰・豊国廟から見る五山の送り火と清水寺の夜景
五山の送り火と清水寺の夜景が同時に見られる

阿弥陀ヶ峰から見た清水寺ごしの「妙」 2024年8月16日 撮影:MKタクシー
清水寺を前景として五山の送り火の「妙」が見られるのは、阿弥陀ヶ峰です。
阿弥陀ヶ峰は東山三十六峰のひとつに数えられる整った形の低山です。
標高は196mしかありませんが、頂上付近からは北方向への眺望が開け、清水寺を真南から見ることができます。

日中の阿弥陀ヶ峰からの清水寺や京都市街の絶景 2020年12月2日 撮影:MKタクシー
阿弥陀ヶ峰からは渋谷通の谷を隔てて清水山から西へと伸びる尾根上に清水寺があります。
仁王門から本堂まで東西に並ぶ清水寺の伽藍の全景を見ることができます。
清水寺の向こうには京都市街が広がり、平地には鴨川や糺の森の緑のラインが見えます。
その奥には京都を取り囲む京都北山の山々が見えます。
山々の稜線の高さはほぼそろっており、隆起準平原である丹波高地の特徴が際立ちます。

阿弥陀ヶ峰から見た清水寺ごしの「妙」「船形」「左大文字」 2024年8月16日 撮影:MKタクシー
普段はほとんど気にすることはありませんが、ちょうど清水寺の延長線上に五山の送り火の妙が位置しています。
五山の送り火では清水寺の向こうに妙が燃え盛る景色を見ることができます。
あまり知られていませんが、阿弥陀ヶ峰の豊国廟は五山の送り火の穴場スポットのひとつです。
五山の送り火の日にもこの景色を狙ったカメラマンたちが集まりますが、大混雑というほどではありません。
撮影したドライバーのコメント
夜に階段を上って豊国廟まで行ったかいがありました。
私が使っているカメラ・レンズは古いため、ピントを自動で合わせてくれないので、自分で設定をしています。
今回のような夜景を撮るときは明るいうちに三脚を立てて、ピントを合わせて固定した状態を準備してから撮影しています。
「千日詣り」で夜間拝観中の清水寺
五山の送り火が行われる8月16日は清水寺でも千日詣りが行われており、21時まで夜間拝観が行われています。
8月9日からはじまる清水寺の千日詣りは、一回のお参りが千日分の功徳があるとされ、夜も賑わいを見せます。
あまり知られていませんが、清水寺の境内からも左大文字、船形、鳥居形の3つの送り火が見えます。
五山の送り火だからといってそれほど混みあうわけではなく、意外な穴場スポットです。
ただし、清水寺から見るので当然清水寺自身は見えません。
清水寺と五山の送り火の景色を楽しむのであれば、阿弥陀ヶ峰の豊国廟がおすすめです。

阿弥陀ヶ峰から見た清水寺ごしの「妙」「船形」「左大文字」 2024年8月16日 撮影:MKタクシー
阿弥陀ヶ峰の頂上からは北西方面も眺望が開けており、「妙」だけでなく「船形」と「左大文字」も一望することができます。
さらに木々で遮られたところを挟んで西北西には「鳥居形」も見えます。
阿弥陀ヶ峰の豊国廟は、清水寺と五山の送り火のうち4つと京都市街の夜景を同時に楽しめる贅沢な穴場です。
豊臣秀吉が眠る阿弥陀ヶ峰山頂の豊国廟
阿弥陀ヶ峰と言えば、頂上にある豊国廟が有名です。豊臣秀吉が眠る墓所です。
慶長3年(1598年)に伏見城で亡くなった豊臣秀吉は、まもなく遺言に従って阿弥陀ヶ峰の山頂へと葬られました。
豊臣秀吉は朝廷から豊国大明神の神号を受け、豊国社(豊国神社)の神として祀られました。
当時は阿弥陀ヶ峰の西麓には大仏殿のある方広寺や鶴松を祀った祥雲寺などが立ち並び、一帯は豊臣家の聖地として栄えました。
しかし、大坂の陣で豊臣家が滅亡後に状況は一変します。祥雲寺は智積院に与えられ、豊国社は破却こそ何とか免れたものの、幕府に立ち入りを禁止され朽ちるに任せる状態となりました。
残った方広寺大仏殿も寛政10年(1798年)に落雷により失われました。

阿弥陀ヶ峰山頂の豊国廟に建つ石造五輪塔 2020年12月2日 撮影:MKタクシー
幕府を倒した明治新政府により豊臣秀吉の復権が行われ、豊国神社の再建や豊国廟の整備が行われました。
以前の豊国神社は阿弥陀ヶ峰の麓にありましたが、かつて大仏殿があった方広寺の境内の一部で再建されました。
豊国廟の再整備も進められ、1898年(明治31年)には阿弥陀ヶ峰の山頂に石造五輪塔が建てられました。

阿弥陀ヶ峰への長~い階段 2010年2月13日 撮影:MKタクシー
阿弥陀ヶ峰へは、東山七条から女坂を東へと進み、阿弥陀ヶ峰の山麓にある豊国廟の拝殿から上ります。
阿弥陀ヶ峰の山頂へは長い石段が続きます。
整備された石段ではありますが、夜間は安全のため慎重に登る必要があります。
おわりに
2025年の五山の送り火は、例年通り開催予定です。
夕立ちくらいはあるかもしれませんが、天候もまずまずです。
夜とはいえ、暑さはまだ残っているかもしれません。
MKトラベルの五山の送り火鑑賞ツアー2025
MKトラベルでは、毎年ジャンボタクシーを利用した五山の送り火ツアーを催行しています。
数ある五山の送り火鑑賞ツアーの中でも特徴的なのは、明るい昼のうちに五山の送り火の火床を巡ることです。ジャンボタクシーの車窓から五山を眺めます。
日没後、五山の送り火のほぼ真ん中にある西陣会館の屋上から五山の送り火を鑑賞します。
大文字から左大文字まで、鳥居形を除く五山の送り火が次々と点火されていくのを楽しみます。
募集は限定24名なので、申込はお早めに。
過去の五山の送り火鑑賞ツアーのレポートはこちらです。
MKトラベルの京都御苑から五山の送り火ガイドツアー2025
MKトラベルでは、京都御苑から五山の送り火の「大文字」を鑑賞するガイドツアーを催行します。
夜の京都御苑をMKトラベルのガイドがガイドし、20時からは点火された大文字を鑑賞します。
京都駅からのタクシー送迎付きのお得なツアーです。
MKトラベルの阿弥陀ヶ峰ハイキングツアー
MKトラベルでは、豊国廟のある阿弥陀ヶ峰を登るハイキングツアーを催行しています。
五山の送り火での催行はありませんが、年間を通じて日中に催行しています。
ぜひ阿弥陀ヶ峰の頂上からの清水寺の絶景をお楽しみください。
浴衣ならMKタクシーの「タクポきもの還元」がお得
夏の1ページを彩る五山の送り火、やっぱり似合うのは浴衣姿です。
五山の送り火を訪れるなら、是非浴衣でお越しください。
(ただし、混雑や交通規制もあって配車困難な場合が多いことはご了承ください)
浴衣で歩き疲れたら、是非MKタクシーをご利用ください。
MKタクシーなら、お得な「タクポきもの還元」サービスを実施しています。
浴衣などの和装の場合、毎月抽選で500名に20%のポイントを還元します※。
詳細は、MKタクシーの公式ホームページをご覧ください。
MKタクシーのご予約は075-778-4141 まで
便利な配車アプリも是非ご利用ください! → MKスマホ配車
京都観光には観光貸切タクシーもおすすめです。
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MKタクシーのオウンドメディアであるMKメディアの編集部。京都検定マイスターや自動車整備士、車載広報誌のMK新聞編集者、公式SNS担当者、などが所属。京都大好き!旅行大好き!歴史大好き!タクシー大好きです。