伏見稲荷大社「本宮祭」の宵宮祭は超おすすめ!数千の提灯に照らし出される幻想的な鳥居
目次
伏見稲荷大社では、毎年7月下旬に本宮祭(もとみやさい)が行われます。本宮祭の前夜祭にあたる「宵宮祭」では、麓から峰々に続く鳥居が数千の提灯で幻想的に照らし出される万灯神事が人気です。
鳥居が照らし出される姿は幻想的でおすすめです!2024年は7月20日(土)に開催されます。
取材日は2019年7月20日。
本宮祭(もとみやさい)について
本宮祭とは
1961年から始まったお祭
本宮祭りは、1961年の伏見稲荷大社御鎮座1250年を記念してはじめられた祭事です。まだ60年余りしかたっていない新しいお祭りです。
もともとは毎年7月23日で宵宮祭は前日の7月22日に行われていましたが、1996年に7月20日が海の日になったときに、土用に入ってはじめの日曜または祝日と変更になりました(2003年から海の日は7月の第3月曜日に)。
おかげで原則として本宮祭は日曜日、宵宮祭は土曜日の夜に固定となりました。
インスタ映えする宵宮祭(よいみやさい)が人気に
本宮祭そのものよりも、前夜祭にあたる宵宮祭の方が人気が高く、多くの人出があります。
特にSNSの発達によって、宵宮祭は京都の夏のインスタ映えする定番行事として知られるようになりました。
単に伏見稲荷の本宮祭と言った場合は、宵宮祭を指すことも多いくらいです。
「宵宮祭」とは、もともと大きなお祭りの前夜に行われる前夜祭を指す一般名詞ですが、京都では伏見稲荷大社の本宮祭の前夜を指すことが多いです。
本宮祭・宵宮祭の開催日
2023年の宵宮祭は7月22日
2023年は7月22日(土)に宵宮祭、23日(日)に本宮祭が開催されます。
1995年までの本宮祭・宵宮祭と同じ日程での開催です。
2022年は偶然にも宵宮祭と祇園祭後祭の宵山が同日に開催されましたが、2023年は宵々山と同日です。
宵山が7月23日固定なのに対して、本宮祭の宵宮祭は日程が毎年変動します。
土用入り後最初の日曜日に本宮祭
宵宮祭が行われるのは夏の土用入り後最初の日曜日に行われる本宮祭の前日です。
2023年の夏の土用入りは7月20日のため、宵宮祭は7月23日に行われます。
2024年以降の宵宮祭の日程は以下の通りです。
宵宮祭 | 本宮祭 | 夏の土用入り | |
2024年 | 7月27日 | 7月28日 | 7月24日 |
2025年 | 7月19日 | 7月20日 | 7月19日 |
2026年 | 7月25日 | 7月26日 | 7月26日 |
2027年 | 7月24日 | 7月25日 | 7月21日 |
2028年 | 7月29日 | 7月30日 | 7月27日 |
2029年 | 7月21日 | 7月22日 | 7月22日 |
2030年 | 8月4日 | 8月5日 | 7月29日 |
上記日程は正式に発表されたものではありませんが、本宮祭の開催日はかなり変動があることがわかります。
例えば2025年の宵宮祭は7月19日ですが、2030年は8月4日と半月もの開きがあります。
当面の間は2022年のように宵宮祭と祇園祭の宵山がバッティングする日はありません。
宵宮祭レポート
宵宮祭の開始前
提灯が定番の宵宮祭
まだ明るい18時前に伏見稲荷大社へと到着。
宵宮祭が始まるのは18時からですが、すでに日中並に人が多く、お祭りの雰囲気で盛りあがっています。
楼門をくぐると、宵宮祭用のうちわと提灯を販売しています。
この提灯を持ってお山巡りをするのが宵宮祭の定番です。
提灯が点いているとはいえ宵宮祭は夜間なので、足元が不安な方は懐中電灯代わりにもなって丁度良いでしょう。
最初に本殿にお参りしよう
まずは、伏見稲荷大社の本殿へとお参りします。
18時宵宮開始の宵宮まであと15分です。
伏見稲荷大社の内拝殿には大きな提灯とともに、奉納された短冊がつるされています。
短冊に書いているのは奉納者の名前だけです。七夕の短冊のように願いごとが書かれているわけではありません。
大きな提灯の奉納料は2万円、小さな提灯は5千円です。
明るいうちにお山巡りへ
千本鳥居に並ぶ提灯
この時期の18時はまだまだ明るいので、先にお山めぐりへと向かいます。
千本鳥居の内側にも提灯が並んでいます。
提灯が灯されたらどんな光景になるのでしょか。
帰りの千本鳥居が楽しみです。
四ツ辻からの眺望
18:10に四ツ辻へと到着。今日はどんよりしたお天気で眺望はいまいちです。
晴れた日だと、美しい夕焼け空が見られるはずです。
今はまだ明るいですが、麓ではもう18時からの宵宮祭がはじまっています。
もう提灯の点灯がはじまっているのでしょうか。
稲荷山の山頂へ
にしむら亭さんは、ケンミンショーで京都代表としてレギュラー(取材当時)の俳優・西村和彦さんの御実家です。
なんとここはお店であるだけではなくお住まいでもあります。
中学生のときまでは毎日ここから学校に通っていたそうです。
すごいところに住んでいたんですね。
なお、四ツ辻までは麓からの参道以外にも東福寺方面から車道も繋がっています。通れるのは関係者だけですが
麓からの道とお山めぐりの道と東福寺方面からの道が交わる辻のため四ツ辻なのです。
四ツ辻から反時計回りにお山巡り。
18:25に稲荷山の山頂に到着。
まだ明るいので20分ほど時間つぶし、薄暗くなってきてからお山めぐりを再開。
時折常設の街灯がありますが、お山巡りの東側では宵宮祭のための提灯は設置されていません。
光が灯された石灯籠
お山巡りの途中の石灯籠に光がともされています
宵宮祭ならではの景色です。なお火ではなく電球の光です。
今日ばかりはお山巡りの途中にある売店も夜間営業中です。
鳥居のトンネルと提灯
提灯のひとつひとつには奉納者の名前
お山巡りも4分の3を終え、御膳谷からようやく提灯があらわれました。
向こう側ではカメラを持った人がスタンバイ中です。
提灯にかかった短冊には、ひとつひとつに奉納者の名前が書かれています。
まだ暗くなる前に登ってきたため、日没直後の山上はあまり込み合いません。
これからどんどん混んでくるでしょう。
鳥居のトンネルに伸びる提灯の列
お山巡りを終え、四ツ辻へと戻ってきました
今からお山めぐりのために手持ちの提灯に点火中の人の姿も。
赤い提灯の線が鳥居のトンネルの中をのびる幻想的な景色です。
青もみじがワンポイントになっています。
稲荷山からの夜景と提灯の鳥居
荒神峰見晴台へ
四ツ辻から本殿方向へ東へ下る前に、南の荒神峰の奥にある展望地へ。
ほんの50メートル余り進んだところにあります。
京都の夜景を目当てに来たつもりでしたが、なんと提灯で作った大きな鳥居を発見。
鳥居の向こう側に京都の夜景が見えます。
展望地はお山巡りのルートから外れているため、あまり人の姿もありません。
宵宮祭で行灯でできた鳥居があるのを知っている人は少ないでしょう。
眼下に広がる美しい京都の夜景
四辻へと戻ってきました。
すっかり日も暮れて、京都の夜景が広がります。
ちょうど真西なので、麓の深草から西山方面が見えています。
左の縦の光の列は名神高速道路です。
天候が良いときはなんと大阪のあべのハルカスまで見えます。
薄暗い表参道
表参道を千本鳥居方面へと下ります
しばらくは提灯はなく、街灯も要所要所にしかありません。
足元が心配な方は、提灯を購入するか懐中電灯等を準備しておいた方が良いでしょう。
途中のお茶屋はすべて営業中です。
まだまだ多くの人が上へと登っていきます。
奥社奉拝所まで下ると、再び提灯があらわれます。
この奉拝所の奥側が稲荷山の方向であり、ここから遥拝するための社殿です。奥社という社殿があるわけではありません。
宵宮祭では奥社奉拝所に地元の稲荷小学校6年生の行灯画が展示されています。
幻想的な千本鳥居と提灯
いつもとは全く異なる千本鳥居
千本鳥居に到着。
朱塗りの鳥居のトンネルの中を、行灯が淡く照らし出します。
昼間とは全く違う光景が広がります。
さすがにこのあたりまで来ると混雑してきますが、しばらく待っていると、人の波が途切れるタイミングもあります。
石畳も提灯の光を受けて赤く色づいています。
20時過ぎに本殿付近へと下り切りました。
外拝殿には日本画家の行灯画が奉納されています。
照らし出された楼門
天正17年(1589年)に秀吉によって造営された楼門が照らし出されています。
伏見稲荷大社の境内でも、本殿に次いで古い建築です。
宵宮祭では、お祭りにつきものの露店の出店はありません。
境内の常設のお店は開いていますが、露店とは品ぞろえも異なりす。
そのため、子供の姿はあまり見かけないのも宵宮祭の特徴です。
本宮踊りの奉納
売店での一番人気はきつねのお面です。
お面を頭にかけた人の姿をあちこちで見かけます。
参集殿前の駐車場では、本宮踊りが奉納されています。
特別な名前がついていますが、踊り自体は普通の盆踊りです。
江州音頭や炭坑節が奉納されます。
20:20ですが、まだこれから宵宮へと向かう人の流れの方が多いです
最近かなり有名になってきたので、もっと混んでいるのかと思ったらそうでもありませんでした。平日の昼間の方がはるかに混んでいます
おそらくこれからさらに人気が出そうな幻想的なお祭りなので、数年後には人でごった返しているのかもしれませんね(2019年時点の情報です)。
おわりに
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夏の1ページを彩る本宮祭、やっぱり似合うのは浴衣姿です。
伏見稲荷大社の本宮祭を訪れるなら、是非浴衣でお越しください。
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