2009イギリス語学留学 各地でふれた一度きりの「笑顔の出会い」|MKタクシー棚原功
目次
1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
京都MKハイヤー課の棚原功(たなはら いさお)社員によるレポートを紹介します。
MKの海外研修制度
第18期となる今回は、京都MKハイヤー課の棚原功社員らの2名がイギリスで1ヶ月間学びました。
出発直前インタビュー
初めてのヨーロッパ(イギリス)を訪ねることになります。1ヵ月という限られた期間でどれだけのことを学ぶことができるか、期待と不安で日々の出発の準備をしております。MKの代表、日本人の代表としての意識を持ち、現地の方々と交わっていこうと思います。精一杯頑張ってきます。皆様本当にありがとうございます。
海外研修レポート
私は、幸運にも第18回海外留学生に選ばれ、2009年9月11日から10月11日までの1ヵ月間、英国ポーツマスにて海外生活を体験してまいりました。
思い起こせば、出発当日朝7時30分。MKタクシーの国道十条営業所にて、青木社長をはじめたくさんの役員の方々が出席された出発式のセレモニーが行われました。
MKタクシーの代表として、日本人の代表として、これから頑張っていかなければいけないと思う気持ちが一層増し、社長の祝辞に背中を押されて関西空港行きのスカイゲイトシャトルに乗り込んだのを昨日のことのように覚えております。
海外から来る観光客の内側の面を学びたい
今回私が英国留学を希望した目的は、自己の英語力アップと、海外の生活を身をもって体験し、文化の違いを学ぶことにありました。
私の所属しておりますハイヤー課では、外国からお越しになるお客様のお供をする機会がよくあります。
常日頃から私のお客様に対する対応は、お客様側からはどういう風に写っているのだろうかと疑問に思っておりました。
できることであれば、今回の留学を通して、そういった海外の方々の内側の面を学ぶことで、今後の私の接客力をアップできればと強く思いました。
ミスしても笑って許してくれるホストファミリー
留学地であるイギリスのポーツマスは、首都ロンドンから南西へ車で約1時間20分。
イギリス海峡に面する、人口約18万6700人の港町です。
15世紀末に王立造船所ができて以来、イギリス海軍の軍港として発展してきた町だそうです。
私が訪れたのは初秋の季節で、日中最高気温が18~20℃ととても過ごしやすい時期でした。
1ヶ月間の滞在先は英国人のホストファミリー宅で、家族の一員として過ごすホームステイの形でした。
私は、日本では妻と8歳と5歳の2人の娘を持つ父でありいつも威張ってきました。正直英語習得以前の問題として、果たしてホストファミリーの方とうまくやっていけるのかという不安がありました。
私のお世話になったホストマザーのMrs.Noreenは、ちょっと小柄なクリスチャンで、いつも笑顔の絶えない方でした。
滞在初日も、近くのホームセンターで買ってきた新しい組み立て式の靴箱を作る際、“家族の一員として受け入れてもらえる絶好の機会”と私が張り切って一所懸命お手伝いをしたところ、力が入りすぎてしまったのか金づちで打った釘が木の板をぶち抜いてしまいました。
彼女は、割れた板の所に紙テープをぐるぐる巻きにして笑顔で私を許してくれました。
私もMKタクシーの社是にありる“笑顔の出会い”の精神で頑張っていこうと心に誓いました。
滞在中の食事は、毎日ホストファミリー宅で朝食を用意していただき、トーストやシリアル&牛乳を出してもらいました。
昼食は語学学校に通っておりましたので、校内にあるカフェテリアです。自分の好きなサンドイッチ、ハンバーガー類を選び、夕食は再びホストファミリー宅で用意してくれる野菜を中心としてメニューで、パスタや白身魚、ポテトなどが一緒に出てくるスタイルでした。
私が食文化の違いとしてびっくりしたことは、こちらではほぼ毎日じゃがいもが出てくることです。じゃがいもの料理方法も、茹でたり炒めたり、マッシュポテトになったりと色々な形でお皿に乗っていました。
以前に英国では、じゃがいもを日本人がお米を食べる感覚で食するんだと聞いたことがありましたが、今回実体験として学びました。
目的意識を持った生徒が集まる語学学校
今回の留学プログラムの中で、私が日中大半の時間を過ごした語学学校は、L.S.I(Language Specialists International)です。
学校の規模はさほど大きくありませんが、ポーツマスの市内にあり世界中から英語を学ぶ目的で来られた人々でにぎわう活気のあるところでした。
授業はテキストを使った文法を中心としたレッスンと、クラスメイトとペアを組んで会話を楽しむグループレッスンの2通り分かれていました。
生徒はイタリア人、スペイン人、タイ人、サウジアラビア人、ポルトガル人、日本人。7~8名が1クラスを構成しています。
イギリス人の先生を囲んで、先生の質問に対して各生徒がその国を代表した考え方を持って意見交換することがよくありました。
全体的にヨーロッパ人の生徒はよく自己主張するのに対して、アジア人の生徒は控え目だったのが印象的でした。
同じクラスで勉強する友人たちの職業、国籍、英語を必要とする目的は皆それぞれです。
ポーランドから来た男性Mr.ジュリアン(50歳くらいの方)は、お仕事で英語を使う機会があるため2週間の休みを使って来られているのだとか。
スペインから来たアイルトン・セナ似のハンサムな男性Mr.ゴンザロ(26歳)は、お仕事が弁護士で、教養を高めるために英語を勉強したいだとか。
皆しっかりとした目的意識を持っていました。
旅先での一度きりのふれあい
週末の過ごし方は、同じく第18期海外留学生として選ばれたMKタクシー宇治城陽営業所の朝川社員とともに郊外の町によく出かけました。
朝川社員は、コンピューターのプロフェッショナルです。
イギリス滞在中は彼のおかげで格安の列車チケットを手に入れたり、ロンドンの5つ星ホテルを週末におさえることに成功したりしました。
今回の留学を通して強く感じたことの中の1つに、インターネットが本当に多くの人々によって利用されてると実感したことがあります。
個人個人の旅を計画する上で重要なものになっており、公共交通機関など、公の組織もそのニーズに応えるべく色々なサービスを提供しているのが面白いと思いました。
例えば、列車のチケットでメガトレインというオフピーク時間帯を利用した限定チケットがあります。
通常ポーツマス←→ロンドン往復37ポンド(約5,550円)のところが、インターネットで申し込むことによって2ポンド(約300円)ということも可能なのです。
私と朝川社員は、バス、列車、タクシー、ホバークラフトなどを使い、毎週末色々なところを訪ねました。
アイルオブワイト島にある王室の別荘地、オズボーンズハウス、歴史の街ブライトン、有名な豪華客船タイタニック号出港の地サウスサンプトンなど。
気さくなタクシードライバーの方に会えたロンドン、乗り合わせたバスの乗客全員が私と朝川社員を心配して降りるバス停を教えてくれたセブンシスターズ。
今、目を閉じても、あの時あの場所で出会ってお世話になった人々の顔が思い出されます。
時には道を教えてもらい、時には雑談に会話が弾んだり・・・もう2度と会うこともない方々との旅先でのほんのチョットの触れ合いでした。
イギリスでふれた笑顔の対応ができるように
素晴らしい人々、素晴らしい歴史文化、美しいイギリスの風景。私が日本を出発する前に想像していた以上のものでした。
このような特別な機会を与えていただいた同僚の皆様、また陰で留学の準備を進め私たちを支えていただいたMK役員の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後の私の目標は、まず今回の留学で学んだ語学を最大限に業務に活かし、MKタクシーの発展に寄与していきたいと思います。
イギリスでふれた人々の優しさ、真心で私自身が今度、私を育ててくれたMKタクシーのお客様一人一人に心のこもった笑顔の対応ができるように頑張っていきたいと思います。
おわりに
MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。
このような充実した研修制度によって育成したESD(Englishi Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
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