神戸国際大学との産学連携|MKホスピタリティ勉強会レポート

ひと よみもの
神戸国際大学との産学連携|MKホスピタリティ勉強会レポート

MKタクシーはこの度、神戸国際大学との産学連携事業として、ジャンボタクシーで京都の神社仏閣などを巡る「MKホスピタリティ勉強会」を開催しました。
神戸国際大学 経済学部 国際文化ビジネス・観光学科 服部淳一専任講師のゼミ所属の学生8名に参加いただき、MKタクシーのトラベルコーディネーター12名が京都をご案内する、両者にとってのホスピタリティ・ビジネスの学びの場を設けるプログラムを実施しました。

実際の勉強会の様子をレポートします。

※勉強会実施日は2021年3月31日です。

 

ホスピタリティ勉強会

12:00 京都駅八条口MK VIPステーション集合

待ち合わせは京都駅八条口前にあるタクシーのりば、MK VIPステーションで。
神戸国際大学の服部ゼミのみなさんと、一日ご案内するMKタクシーのドライバーの顔合わせを行いました。

今回の勉強会に参加する学生さんは8名。
うち2名はベトナムからの留学生でした。
みなさん自ら手を挙げて参加とのことで、勉強会を担当するドライバーやMKタクシーのスタッフにも気合が入ります。

 

担当ドライバー紹介

大石 社員

2017年入社。
上賀茂ハイヤー部所属のトラベルコーディネーター。
京都観光の知識だけでなく語学にも堪能で、国内だけでなく海外からのお客様のご案内も務める。
MKタクシーが販売するトラベルツアー「京都にゃんこぱらだいす」の企画考案なども行う。

大石社員紹介記事

工藤 愛 社員

2017年入社。
国道十条ハイヤー部所属のトラベルコーディネーター。
京都の知識豊富で、MKタクシーが社内で独自に行う観光テストでAコードを取得。
現在は十条営業所ジャンボタクシーの班長を務める。
小柄ながら大きなハイエースを乗り回す運転技術は圧巻。

 

12:10 2班に分かれて出発!

大石班、工藤班の2班に分かれて分乗し、最初の目的地へ向かいます。
移動中の車内でも、早速観光ドライバーの仕事を見てもらいました。

実際の京都観光のお仕事では、目的地までの道中も、運転をしながら観光スポットのご案内を行います。
ドライバ―もガイドも両方務めるのが、MKタクシーの観光ドライバーなんです。

もちろん、お話する内容はお客様によって変わります。
今回のお客様は就職活動を目前に控えた学生さん達ということもあり、どうして自分が今この仕事をしているのか、自身の就職活動の体験談なども交えながらお話を広げていきます。

 

12:40 金閣寺

まず最初に訪れたのは、京都観光の定番スポット金閣寺
京都を代表する観光スポットなだけあって、旅行好きな学生さんの中にはこれまでに訪れたことのある人も…。

ドライバ―二人には、普段通りに観光案内をしてもらいます。
学生さんたちには、観光ドライバーのガイドを体験してもらいました。
大石社員・工藤愛社員ともに英語での観光案内できるドライバーなので、一部英語で案内をする場面も。
日常会話とは違い、英語での観光案内は日本史の専門用語をどのように表現するかが難しいことが多々。
海外のお客様を楽しませるために、どのように京都をご案内しているか、という実践的な場面も実際に体験してもらいます。

 

13:40 龍安寺

次は枯山水の石庭で有名な龍安寺へ。
金閣寺からは車で5分ほどの場所にある、こちらも京都観光の定番スポットです。

海外のVIPからも愛され、世界中から観光客が訪れる龍安寺ですが、普通に回ると実は拝観に30分もかからないほどの広くはないお寺なんです。
しかし、庭に植えられている椿や、ポツンと置かれている手水鉢、入口でひっそりと祀られている仏様…。
説明書きはないけれど、もの凄い歴史や謂れがあったりするものが、龍安寺に限らず京都のお寺にはたくさんあります。

そんな見逃してしまいがちなものにも、お客様に目を向けて楽しんでいただく。
観光ドライバーの大切なお仕事です。
見どころは絶対に逃しません。

 

14:40 平野神社

最後は桜が満開の平野神社へ。
「せっかく春に京都へ来たのならここを訪れなければ!」とのことで、こちらの桜の名所を訪れました。
ちょうど桜の見頃を迎え、桜吹雪も舞う境内に、学生さんたちも楽しんでもらえた様子。
ドライバ―がカメラマンを務め、記念撮影も弾みます。

平野神社では留学生の学生さんに、日本の神社での参拝方法の通例をレクチャー。
実は知らない人も多い神社の参拝方法に、日本人の学生さんからも「知らなかった」の声が上がります。
お願いごとをする時は最初に自分の名前と住所を神様に伝えるって、知ってました?

 

フィードバックの座談会

15:20 国道十条営業所へ

実際に観光タクシーを体験いただく行程を終えて、最後はMKタクシーの国道十条営業所へ。
道中は大石社員と工藤愛社員への最後の質問タイム。
最初は緊張していた様子の学生さんたちでしたが、一日を通してドライバーと打ち解けた様子。
ドライバーおすすめの京都のスポットや、観光ドライバーのやりがい、印象に残った仕事や苦労したことなど、学生さんからたくさんの質問が飛び出します。

 

16:00 フィードバック

最後は国道十条営業所でフィードバックを行いました。
一日観光タクシーの仕事を実際に体験して、どのようなことに気づき、どう思ったか…。
仕事をするということについて、それぞれ考えてもらいました。

大石社員と工藤愛社員からは、自分達はどんな就職活動を体験したか、どうしてMKタクシーの観光ドライバーの仕事を選んだのか、入社してからどのような経験をしてきたか…
そして将来後悔しない就職活動をするためにはどうしたらいいか…
自分達のリアルな経験を交えながら、社会人ならではの視点でアドバイスをしてもらいました。
学生さん達が今抱えている就活や就職に対する不安を聞いてお話しましたが、二人のドライバーにとっても、初心を思い出す機会になったようでした。

 

参加学生の声

  • 今回の企画で、観光で回った場所についてたくさんの知識をお話ししていただき、とても楽しかったです。
    ディスカッションでも、アドバイスやためになる話をしていただき、今後の自分にとってプラスになることがたくさんありました。
  • 大好きな京都を今回たくさんのことを教えていただき知らないこともたくさんあったのでとても勉強になりましたし、さらに京都が大好きになりました。
    就活のこともたくさん教えてくださったり、就活を頑張ろうと思うことができました。
    本当にやりたいことを突きつめて頑張ります。
  • 観光案内については、龍安寺の石庭の説明をしてくださったことが印象に残っています。
    とても分かりやすく丁寧に教えていただき、ありがとうございました。
    就職活動のアドバイスでは、人に聞くことが重要だと教えてくださいましたので、それを心掛けて就職活動に取り組みます。
  • 観光のお仕事にもタクシーのガイドさんがいるお仕事があるって言うこと今回初めて知りすごく私にとって将来について考える機会ができました。
    運転しながらお話しもすごく大変なのに車内の中ですごく楽しい時間を過ごすことができました。
  • お話を聞いて、トラベルコーディネーターの2名は、自分を強く持っている方という印象を受けました。
    アドバイスでは、武器は一つだけではなく二つあるほうがいい、自分を知ることや今回の企画のようなことに積極的に参加することが大事と教えていただきました。就職活動は自分の行動力次第だと学びました。
  • わたしが驚いたのは工藤さんも、大石さんも、就職活動で多くの会社を受けていないということです。広報の方や企画部の方にもお話を聞きましたが、みなさん業界や、地域を絞って、自分のやりたいこと、譲れない条件を明確にした上で就職活動をしたので、2・3社しか受けていないとのことでした。
    わたしの中での就職活動のイメージは、たくさんの会社を片っ端から受けて、その中で一番自分の条件に合う会社を選ぶという感じだと思ったので、驚きました。しかし、広報の方がおっしゃっていたように、しんどい就活をしてやっと入れた会社よりも、自分で条件を絞って希望通りの会社に入れた方が働く意欲も上がると思うので、新たな就職活動の方法を学びました。
  • 私は今回タクシーのガイドさんのお仕事を間近で体験して今回初めて知り、観光の仕事で人と関わる仕事は自分が知らないだけでたくさんあるということを知ることができました。これからもっと観光のお仕事についてもっと調べようと改めて思いました。
  • 自分の置かれた環境下で、どれだけベストが尽くせるか、自分がどう将来のキャリアを作って行きたいかを明確にし、それに対して行動していくことが大事だとうことを学びました。
    不安になることはたくさんありますが、工藤さんがおっしゃっていたように、なんとかなる、やり直しはきく、一回きりではない、ということを頭において、自分が一番やりたいことを素直に目指して行きたいです。
  • 大石さんの「ハッピーになる方を選ぶ」という言葉が印象に残りました。
    何かを選択する時にデメリットを考えて選ばないことがよくあります。でもメリット、デメリットではなく、選択した後に自分がハッピーになれるかどうかで選ぶようにしようと思いました。

 

神戸国際大学のHPでも勉強会について掲載されています。

▼経済学部の学生が、エムケイ株式会社様との産学連携事業として、「京都観光MKホスピタリティ勉強会」を行いました

 

【番外編】特別講義を行いました

2022年1月11日追記

2021年12月22日(水)、神戸国際大学のホスピタリティ・ビジネス論の科目内で特別講義を行いました。
経済学部の学生 約70名を対象としてMKタクシーの産学連携事業の企画担当者である後藤志奈らが約90分間の講話や質疑応答を行いました。
講義を受講する神戸国際大学の学生の中には、3月のホスピタリティ勉強会に参加していた方の姿も。
「お久しぶりです!今日の講義を楽しみにしていました、よろしくお願いします!」と講義前、元気に挨拶に来てくれました。
また留学生も多く在籍しており、帰国をしている学生向けに なんと海外にもオンライン中継が繋がっていました。

「ホスピタリティ・ビジネスとしてみたMK株式会社」と題し、担当専任講師の服部淳一様と掛け合いながら、以下の内容をお話ししました。

  • 企業概要、歴史
  • タクシーとハイヤーの違い(お客様、企業、ドライバーそれぞれの視点)
  • ハイヤードライバーについて(ホスピタリティ、やりがいや大変さ)
  • 人事/ハイヤー部からの評価基準
  • ハイヤードライバーとコンテンツビジネス
  • 新規事業への取り組みについて(オンラインツアー、産学連携事業、タク配など)

講義に出席した学生は、メモを取りながら真剣に講義を受けていました。
講話後は質疑応答。「なぜタクシー会社に入社をしようと思ったのですか?」「仕事に対する向上心を保ち続けるためにはどのような意識付けをしたら良いのでしょうか?」「旅行や観光という趣味/大好きなことに仕事として向き合った時にしんどかったことはありましたか?」など様々な質問が寄せられ、時間が許す限りお答えいたしました。

 

後日、学生の皆さんから特別講義に関する感想が届きましたので その一部を紹介いたします。

  • MKタクシーさんのこれまでの長い歴史や、大事にしているポリシーなど、あらゆる点でお客さまに対してのホスピタリティ精神の高さを感じることができました。
    良質なサービスを提供するだけでなく、すれ違った人にも「ありがとう」と言うことを心がけており、それが意識せずとも身についているということがすごく印象に残り、素敵な会社だと感じました。
  • 普段あまり利用しないということもあり、MKタクシーさんに限らずタクシー業界全般について興味を持っていませんでしたが、自分の目指している観光分野や、その他においても広く活動されていることを知り、驚きました。
  • この講義でMKタクシーさんがどのような事業を行っているかが良く分かりました。自分が就職する際の選択肢を広げることができました
  • タクシー会社はタクシーを運転するだけの会社だと思っていましたが、今回の授業を受け、MKタクシーさんは運転だけでなくドライバーさんの個性を活かしたおもてなしなど、面白いと感じる試みを多くされていると知りました。
  • MKタクシーのドライバーのホスピタリティについてお話を聞き、タクシーに乗るなら MKタクシーに乗りたいと思いました。
  • 今回の授業で自分の就職、職業観に必要な視点が増えました。仕事に従事している方のお話を聞くのはとても貴重な機会だったのでありがたかったです。貴重な時間をいただき本当にありがとうございました。
  • 今ちょうど就職で悩んでいて、将来どうしようか悩んでいる状態でしたが、後藤さんがおっしゃっていたように一度固定概念を捨ててもう一度向き合ってみよう、と前向きな気持ちになることができました
  • 本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。中でも印象に残っていることは、後藤さんのお話で、寝る前に情報収集を行なっているということです。私はアルバイトをしていて、たかがアルバイトだと思われるかもしれませんが次の日が勤務の前日の夜に情報収集を欠かさず行なっています。小さなことかもしれませんが、この小さなことが、お客様の笑顔につながり、満足度向上につながると信じています。今日そのお話が後藤さんから出て、自分がやっていることは間違っていないんだと再認識することができ、モチベーションが上がりました
  • 講義の時間が短く感じるほどとても興味深かく、面白かったです。特に、後藤さんがMKタクシーの中でアナウンスをしていると言う話を伺い、京都に伺った際にはMKタクシーを利用して、出来れば後藤さんに京都を案内してもらいたいと感じました。将来どんな業種についたとしても、後藤さんのような誰にでも好かれる愛嬌を大切にしたいと感じました。今日の講義の内容は 周りの友人へ共有します
  • 今回の講義で勇気をもらえました。小さい事から少しずつでも何かに挑戦していこうと思うことができました
  • これから本格的に就職活動が始まりますが、講義を聞いて 私自身も就活に対するモチベーションが上がりました。自分はどうなりたいのか、10年後何をしていたいのかを考え、後悔のないようにしたいと思うことができました

 

神戸国際大学のHPでも特別講義について掲載されています。

▼ホスピタリティ・ビジネス論において、エムケイ株式会社様の特別講義を行いました。

 

おわりに

本ホスピタリティ勉強会には、コロナ禍においても観光やホスピタリティ・ビジネスについて積極的な学びを実践し、自分らしいキャリアのあり方について学ぶ神戸国際大学 服部ゼミの学生8名が参加しました。
MKタクシーでは、ホスピタリティを体現する研修をおこない、お客様をおもてなしするスキルを日々磨いています。
ホスピタリティ・ビジネスについてを学び、将来活躍できる人材となるべく勉学に励む服部ゼミの学生の方々に親和性があると考えました。
またMKタクシーでは、コロナ禍において求められる個別輸送手段としての役割や、収束後の観光需要の回復を鑑み、人材の確保が必要と考えています。
このような状況の中、互いに力になれることはないかと考え、勉強会の開催に至りました。

勉強会を担当したトラベルコーディネーター2名は、新卒として入社し2021年度で社会人歴5年目を迎えた者です。
2名はタクシーでの修学旅行や観光案内の経験を積み重ねてきました。
勉強会では、入社から培ってきたおもてなしを学生の方に肌で感じていただき、学生の方に年齢が近い若手社員の目線から、観光・ホスピタリティ業界で働くことのやりがいや魅力をお伝えしました。
トラベルコーディネーターの働く姿を学生に見てもらうことで、ホスピタリティ・ビジネスに携わる職種のひとつとしてMKタクシーを知っていただき、学習意欲の向上、並びにキャリア観の醸成に役立てていただければ幸いです。

 

神戸国際大学について

学校法人八代学院 神戸国際大学(神戸市東灘区、学長:辻 正次)は、1968年に設立されました。経済学部とリハビリテーション学部の2学部3学科を擁する私立大学で、聖公会キリスト教の精神に基づいた教育・研究をおこなっています。
経済経営学科と国際文化ビジネス・観光学科のある経済学部では、コース制による少人数制の教育環境の中、ビジネスや観光、ホテル、ブライダルなどを専門的に学んでいます。国際交流にも力をいれ、「Global Campus(グローバルキャンパス)」という考えのもと、海外に数多くの協定大学を有し、「本学から海外へ、海外から本学へ」と相互の交流を促進しています。また、キャリア教育だけでなく、インターンシップや産官学連携事業を積極的に推進しています。
学生数は1,834名(2020年5月1日現在)、うち経済学部1,519名、リハビリテーション学部315名。

神戸国際大学WEBサイト:神戸国際大学/ST.MICHAEL’S KIU

 

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