健康コラム【2】「4人に1人が後遺症…脱毛、だるさが主症状!!」|MK新聞連載記事
MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、医学博士 陰山 泰成さんの医療コラムを2023年1月1日から連載しています。
MK新聞2023年2月1日号の掲載記事です。
4人に1人が後遺症…脱毛、だるさが主症状!!
新型コロナウイルスの後遺症で悩む人が後を絶たない。
国立国際医療研究センターは、発症3ヵ月が経過後、約4人に1人が何らかの症状が残り、その8割は1年後まで後遺症が続くとしています。
―後遺症の医療
メンタルクリニックや脳神経内科、皮膚科、各科で乗り合わせての治療対応をする医療機関が出始めています。
しかし、医療は元来、縦割りシステムで様々な科目にわたる病態の治療は苦手としています。また検査結果に現れない症状は治療方針が決まらないだけでなく、医師は通常、気のせい、と相手しないことさえあります。
例えば後遺症の主症状である倦怠感やだるさ、頭に霧がかかったような症状。
画像や血液検査には反映されにくく明確な治療法もないと判断されやすいのです。
―根本原因は?
根本原因がここにきて明らかなエビデンスをもとにわかってきました。
それは脳のど真ん中に位置する視床下部室傍核の慢性炎症です。
視床下部は脳下垂体、さらにホルモンを介して様々な臓器に指令を出します。
視床下部でのトラブルは多岐にわたる症状を引き起こします。
コロナの後遺症がバラエティーに富む症状を出すのはこのためと考えられるようになっています。
また薬物は血液脳関門をすり抜けることができないため視床下部の炎症を止めることは困難です。
しかし、センセーショナルに医学界に登場した、ある種のエクソソームには経鼻投与をすることで血液脳関門を貫通する働きがあります。
そこで幹細胞エクソソームの殻を薬物の輸送体に用い、抗炎症作用の強いルテオリンやケルセチンなどの天然素材から採取した抗炎症作用物質を脳の中まで届ける試みが開始されています。
幹細胞エクソソームは都合の良いことに炎症が起きている部位に自動的に取り込まれるためドラックデリバリーとしては最高の素材です。
高輪クリニックグループでは初期の認知症に臍帯(さいたい)幹細胞エクソソームを応用してきましたが、コロナ後遺症治療に対しても使用を検討しています。
また論文に基づきコロナ後遺症に有効な治療法数種類を採用し臨床に応用しています。
―主な患者の症状は?
圧倒的に多いのは倦怠感と脱毛の悩み。
大半を占め、年齢層は30代から60代です。
脱毛の原因は皮膚の血流が落ちることとされていますが、休止期脱毛の可能性が高いのです。後遺症の脱毛は、コロナ感染後約1ヵ月、遅いと3ヵ月後以降に出現し、途中から脱毛のスピードが加速します。
ただ個人差は大きく4・5ヵ月後からの脱毛は因果関係に気づくことが少ないのです。
―検査は?
神経症状がないかをチェックして、味覚や嗅覚の低下を確認します。
検査は当初よくわかっていませんでしたが論文に基づき現在ははっきりしています。
血液検査を行い、CRP、Dダイマー、IL‐6を調べます。
さらに味覚、嗅覚の客観的テストを実施します。
―ワクチンの後遺症もあるのか?
確率は極めて低いですが、ワクチン後遺症も存在します。
これはコロナ後遺症と同様、バラエティに富む症状がでます。
しかし頻度は宝くじレベルの低さです。
―コロナ後遺症で悩む人へアドバイスを
コロナ後遺症か?と思われる症状でお困りの方は気軽にご相談ください。
コロナ後遺症に対してはすでに論文に基づく有効な検査法と治療法が開示されています。
高輪クリニックグループでは元来縦割りではなく横つながり医療を徹底します。
コロナ後遺症やワクチン後遺症に対しての明確な検査法と個々人に合わせた改善方法をご提案させていただきます。
コロナ後遺症は個人差が大きく個々人に合わせたケアが必須です。
繰り返しですがコロナ後遺症の原因は論文で明らかにされたのは視床下室傍核の炎症です。
薬物にとっては聖域であり、ここはエクソソーム治療に期待がかかります。
高輪クリニックグループは幹細胞エクソソームを認知症予防に利用しています。
これをコロナ後遺症にも利用する治験を開始しました。
また上記の通りエビデンスのある治療法を個々人の状態に合わせオーダーメイドで、対応しています。
まずはお気軽にご相談ください。
■高輪クリニックグループに賛同する京都の医療機関「出町柳内科クリニック」
075-762-0022
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