2024 第39期イギリス語学留学vol.2 海外研修で学んだこと|MKタクシー上田 夏世

よみもの 特集
2024 第39期イギリス語学留学vol.2 海外研修で学んだこと|MKタクシー上田 夏世

1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
ハイヤー部の上田 夏世社員によるレポートを紹介します。

MKの海外研修制度

第39期となる今回は、計2名を派遣しました。

今回は、ハイヤー部の鈴木野々夏社員・上田夏世社員が、イギリスに3ヵ月間滞在しました。

 

海外研修出発式

2024年9月6日に京都MK山科営業所で「第39回海外研修出発式」を行いました。

出発直前インタビュー

海外研修を志望された理由は?

今回、海外語学研修に応募した理由は、洗練された英語を話せるドライバーになりたいと思ったからです。今までESD(英会話ドライバー=English Speaking Driver)の送迎をする中で、文法を気にせずに話したり、自分が何を話そうとしているのか会話の途中で分からなくなることがありました。しかし、今後観光案内に携わり、お客様に日本文化や京都について少しでも知っていただくためには、正しい文法かつ論理的に話せる必要があると考えました。

出発が近づいてきましたが、今の気持ちは?

出発前は今まで通り仕事をしていたので、直前までイギリスに行くんだという実感が湧いていませんでしたが、空港に着いてやっと実感が湧いてきたように思います。
私は学生時代に一度イギリスに語学留学をした経験があるため、不安は少なく、またイギリスに留学できることへの期待や楽しみな気持ちの方が大きいです。

最後に意気込みを一言

語学学校で、自分の課題である正しい文法や論理的な会話能力など、英語力の向上に努めることはもちろんですが、海外の方がどのように日本を見ているのかについてもコミュニケーションを通して学んでいきたいです。

語学教育担当職員のブロケット先生(写真中央)と

海外研修レポート

今回9月7日から12月1日までの3ヶ月弱、ノリッジに留学させていただきました。近年では珍しい9月からの派遣ということもあり、さまざまなイギリスの文化を感じることができたあっという間の3ヶ月でした。
今回留学を志望したきっかけは大きく2つあります。1点目は洗練された英語を話すことができるドライバーになるため、2点目は海外の情勢や文化をもう一度肌で感じたいと考えたからです。

学生時代に私はイギリスに留学していた経験があり、MKに入社以降も海外のお客様と接する場面がありましたが、自分が話したいことを分かりやすく伝えられない場面、正しい文法が使えていない場面が多くあり自分の中でもどかしさを感じていました。海外研修の機会を利用し、自身の英語をもう一度見つめ直すことで正しい英語でお客様に京都を伝えられると考えました。

留学中の目標

留学中は自身が知らぬうちに間違えている文法を見直し、文法の正確性を高めること、日常会話で使われる表現への理解力を高めることに注力しました。週に2回ほど出される学校の宿題に加え、自ら先生にお願いしライティングの課題を毎日提出するようにしていました。学校は遅くても17時には終わるので、帰宅後にNetflixを利用して海外ドラマを英語字幕で見て、わからない単語を調べるなど日常会話に重きを置いた学習に努めました。

学校での様子

午前中の授業はレベル別クラス、午後からは合同で授業が行われていました。9月は世界的に夏休みも終わり、滞在期間中は1クラスあたり5人程度の少人数で授業が行われていました。国籍も留学しているバックグラウンドもさまざまで、難民としてノリッジにいる生徒もいました。授業の合間に各国の友人とそれぞれの国の文化について英語で話し合い、交流を深めました。こうした点も日本で英語を学ぶだけでは得られない体験だと思います。

ホストファミリー

学校から30分ほどバスに乗って着くノリッジの郊外にホームステイしました。3人のお子さんとゴールデンレトリバーを育てるご夫妻の家庭です。子供も7歳.4歳.1歳ととても小さく、ただでさえ大変な中、私を優しく受け入れてくださいました。滞在中に末っ子が1歳の誕生日を迎え、誕生日パーティーの準備を手伝いながら日本やイギリスの文化や生活について色々話したのがとても印象深い思い出です。

週末に海外旅行

毎週金曜は授業が13時に終わるので週末にたくさん遠出をしました。ロンドンやケンブリッジ、フランスやオランダなど国境を超えて旅行に行きました。パリディズニーやハイネケンエクスペリエンスなど、その国オリジナルの体験だけでなく、ハロウィンやクリスマスの雰囲気を感じることができ、本場のクリスマスを味わえたと感じています。

またロンドンには数回訪れ、ミュージカルを鑑賞したり、クリスマスマーケットに行きました。その中で、国際的な紛争に関するデモ行進が行われていました。2キロ以上に及ぶ列には多くの人が参加しており、紛争を人種関係なく自分ごととして捉えている人々の姿がありました。私はこれを目の当たりにし、今まで自分自身が国際問題について考えることを避けていたのではないかと気づかされ、これから仕事でお客様と関わる上で当事者意識を持ち、知識を持つことの大切さを感じました。

最後に

この3ヶ月間、正直自分の英語力が向上しているのかどうか不安になることもたくさんありました。そんな中で、先生方には「今の時期は成長がゆっくりになる時期だから焦らなくていいし、着実に英語力が上がっているよ」と温かい声をかけていただき諦めることなく勉強ができたと思います。今振り返ると渡航前より文法について理解を深められたと感じています。また、英語力の向上だけでなく、自分自身を成長させる気づきを得られたことが何よりも価値のある3ヶ月だったと思います。異文化交流や国際問題を肌で感じることで知らず知らずのうちに狭めてしまっていた情報の視野を広げることができたこと、そして人生や生活の中で目標や目的を持つことで人間として成長できると実感しました。

このような機会をくださった周りの皆様に感謝するとともに、自分自身の経験を様々な場面で還元できるようにしていきたいと思います。

おわりに

MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。

充実した研修制度によって育成したESD(English Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。

 

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