2012イギリス語学留学 友達と打ち解けるためパブにも初トライ|MKタクシー荒井真太朗

ひと よみもの
2012イギリス語学留学 友達と打ち解けるためパブにも初トライ|MKタクシー荒井真太朗

1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
京都MKハイヤー課の荒井真太朗社員によるレポートを紹介します。

 

 

MKの海外研修制度

第21期となる今回は、京都MK西五条営業所の矢野寛社員、ハイヤー課の荒井真太朗社員の2名がイギリスで2ヶ月間学びました。

 

海外研修出発式

2012年9月28日に京都MK本社で「第22回海外研修出発式」を行いました。

 

出発直前インタビュー

海外研修を志望された理由は?

英国留学制度があるということは、MKタクシーに入社する理由の1つでした。
学生時代に英会話スクールに通ったり、大学の英会話スペースに顔を出したりしていました。
そこで得た英語力を一層高めたい、異国の文化に触れて多くの国の方とコミュニケーションを取れるようになりたいという思いからです。

出発が近づいてきましたが、今の気持ちは?

正直、自分が選ばれると思っていなかったので、まだ心の整理がついていないのが本音です。
出発日が近づき、準備が進むにつれ期待と不安で押し潰されそうにもなりますが、諸先輩方にアドバイスをいただき、当日までにしっかりと心を整えていきます。

最後に意気込みを一言

今回の留学を両親に伝えるととても喜んでくれました。
ハイヤー課の先輩方にもたくさんの激励の言葉をいただきました。
周囲の声に応えるためにも頑張ってやり遂げたいと思います。

 

 

海外研修レポート

舞鶴市の姉妹都市・ポーツマスへ

キングシアター前にて

キングシアター前にて

ポーツマスという地名は、1904年に起きた日露戦争の講和条約が締結された地として、みなさん一度は歴史の授業で耳にしたことがあるのではないかと思います。
ポーツマスは、首都ロンドンから電車で2時間ほどのところにあります。
ポーツマス&サウスシー駅周辺にはショッピング街が広がります。
海岸沿いのポーツマス・ハーバー駅近くには、アウトレット店を含むショッピングセンターと映画館などの複合レジャー施設ガンワーフ・キーズがあります。
その中にはランドマークであるスピンネーカータワーが高さ170m(展望室は100m)でそびえ立っています。
まるでポーツマス版・京都タワーです。また、ポーツマスは舞鶴市の姉妹都市でもあります。

 

出発式を経てイギリスへ

出発日当日9月27日、午前11時より本社4階にて出発式が執り行われました。
役員の方々や各営業所の所長が揃う厳かな雰囲気の中、私と矢野社員の2人は送り出されました。
そして夕方、MKのスカイゲイトシャトルで関空へ向かい、まだ気温が30度近かった日本を離れてイギリスへ旅立ちました。
イギリスのヒースロー国際空港に到着すると、通学先のLSIより手配されたドライバーに迎えられました。
車内では、イギリスの天候から最近の車事情まで色々な話をしながら過ごしました。
空港を出て1時間20分後、ホームステイ先に到着しました。

私にとって人生初のホームステイ。40代の夫婦と娘が2人、犬が1匹いると聞いていました。
高鳴る気持ちを抑えつつドアを開けると、出迎えてくれたのは6人の子供たちでした。
「話が違うぞ」と困惑していると、奥から私の名前を呼びながら近づいてくる夫婦が現れ、固い握手と熱い抱擁を受けました。
彼らが今回1ヵ月間お世話になるジェイソン、クレア夫妻でした。
そのまま奥の部屋に案内されると、他にも大人の方がいらっしゃり、その日は土曜日だったため近所の集まりのようなものをされていたのでした。
こうして始まったホームステイ生活。
ある日のこと、食事を終えふと机の上に目をやると四角い紙切れがあり、何気なく手に取り鶴を作ってみました。
完成して見せると凄く喜んでくれました。
特に子供たちが大変興味を示してくれて、鶴の他に飛行機・ピョンピョン蛙・蝶々・紙風船・手裏剣など作って見せると喜びは一入でした。
日本の文化を一つでも伝えられたらと思っていた私にとって、喜ばしい出来事でした。

 

現地で感じた国際社会

クラスメイトと集合写真

クラスメイトと集合写真

イギリスは最高気温20度に満たない気候で日本との気温差があり、入社以来あまり縁がなかった風邪をこじらせることもありました。
10月は雨季に当たるのか、しとしとと雨が降るのですが、すぐに晴れ間が見え、かと思えばまた雨模様、という日が多々あります。
折り畳み傘はカバンに常備していました。
時折虹が見えると、幼い頃に虹のアーチを潜ろうと一生懸命自転車をこいで追いかけたことを思い出しました。

街を歩いていて気付いたのは、交差点はラウンドアバウトというロータリーのようなものが主流だということ。
京都の桂坂に似たような円形交差点がありますが、イギリスのそれはもう1車線中央にプラスされています。
にもかかわらず、事故や渋滞などが起きることなく円滑に機能していて、ちょっとした敗北感のようなものを感じました。
日本の「一旦停止」と似た標識に「GIVE WAY」と書いてあるのを見て、きっと、単に「止まれ」というのではなく「道を譲れ」という英国紳士的概念が、事故抑制につながっているに違いないと感心いたしました。

学校へは、10月1日から19日までの、土日以外の3週間15日間通いました。
午前・午後と2レッスンあり、基本的に午前はグラマー、午後はスピーキングが中心でした。
金曜は午前のみですが、1週間分のチェックテストが待っており、その度に四苦八苦しました。
教室は先生を中心にコの字に机を並べてあり、日本のように先生とだけ対面するだけでなく、他のクラスメイトたちとも顔を合わせることができます。
席は特別決まっていないので、時折隣同士で話し合ったりゲームをしたりする際にはパートナーが変わり、退屈や居眠りとは無縁でした。
最初の頃は授業の進行具合が掴めず、よく隣の人に尋ねたりすることもありました。
日本なら新しく来た生徒が打ち解けられないと耳にすることがありましたが、皆親切で嫌な顔されることもなく、寛大な態度に感激しました。

 

思い切って人生初のパブやクラブへ

週末、金曜の夜は友達の誘いもあり、パブや踊ったりするクラブのようなところへ。
日本では一切行ったことがなかったのですが、家にいるよりはイギリスの文化に触れ自身の見識を広めようとトライしてみました。
その中で色んな国の方々と出会いました。私と同じように会社からの援助で学びにきている方、自費で英語を学び就職も英国でと考えている方、仕事がないため英語を学びにきた弁護士、裕福な家庭で親の勧めできている方など様々でした。
中でもスペインは、20代の2人に1人は失業中という深刻な雇用問題に直面していますが、国はあてにならないという彼らの言葉には自国愛が影を潜めていると思えました。

英国留学4週目、私たちには自由な時間が1週間与えられ、以前から「留学でイギリスに行くときは遊びに行く」と約束していた従姉妹の住まいのあるドイツを訪ねました。
その帰りにフランスを経由しイギリスへ戻ろうという計画でした。
ネットを駆使して飛行機やホテル、夜行列車など予約を押さえ、何とか満喫できたかと思います。

 

留学を通じて得られたもの

ビッグ・ベンをバックに矢野社員と

ビッグ・ベンをバックに矢野社員と

10月28日、今回の英国留学に参加した私たち2人は、大きなトラブルもなく無事日本へ帰ってきました。
この研修を通じ多くのことを感じ、学びました。ホームステイでは心温かい家庭に触れ、将来のモデルとしたいと思いました。
普段は気付きにくい自国の文化を異国で改めて感じられたと思います。
今回の経験を活かし、これから日本を訪れる海外の皆様に、日本や日本の文化をお伝えしていきます。

 

 

おわりに

MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。
このような充実した研修制度によって育成したESD(Englishi Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
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