2016イギリス語学留学vol.3 外国人との間の壁が低くなった2ヶ月間|MKタクシー永野修美
目次
1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
ハイヤー課の永野修美社員によるレポートを紹介します。
MKの海外研修制度
第28期となる今回は、ハイヤー課の河原秀行社員、永野修美社員がイギリス2ヶ月間の中級コースで学びました。
海外研修出発式
7月1日に京都MK本社で「第28回海外研修出発式」を行いました。
出発直前インタビュー
海外研修を志望された理由は?
もちろん「英会話力の向上に尽きる」とは思いますが、私にはもっと根源的な理由があります。
というのも、私には幼い頃にテレビで偶然目にして、脳裏に焼きついて離れないシーンがあります。
それは、(古い話ではありますが)終戦直後の日本に飛行機から降り立ったあのマッカーサーの絶対的な自信と余裕に満ちた姿と振舞いです。
そのシーンは私に「僕たち日本人は白人にはとても敵わないのではないか?」という思いを強烈に植えつけてしまったのです。
それ以来、どうやら私は『白人崇拝病』とでもいうべきものに侵されてしまったようです。
海外で様々な人と直接、ナマで触れ合うことによって少しでもこの呪縛から自分自身を解放してやりたい、と思ったのが最大の理由です。
出発が近づいてきましたが、今の気持ちは?
正直に言って不安でいっぱいですが、「いよいよこの日が来たか」という思いです。
どれだけ自分が変わることができるか、挑戦してみたいと思います。
最後に意気込みを一言
せっかくいただいたこのチャンス、大事にしたいと思います。
この機会を与えてくださった方々、気持ちよく送り出してくださる同僚、そして家族。
みんなへの感謝の気持ちを忘れずに、しっかりと勉強してきたいと思います。
海外研修レポート
いきなり、あわや乗り遅れるピンチに
2016年7月2日、私の人生で2度目の海外渡航となる英国への旅立ちの日。
しかも今回は語学留学という、私にすればとんでもない?課題を背負っての海外滞在。
一体どうなることやら、不安と不安と不安、そして少しばかりの《居直り》を胸に秘めての大挑戦の旅立ちとなりました。
案の定、関西空港からの出発時刻が大幅に遅れてしまいました。
乗り継ぎ空港であるアムステルダムのスキポール空港では、オランダ最大といわれる広い空港内を走り回り、乗り継ぎ便の搭乗受付締切り間際にギリギリセーフで乗ることができました。
何か前途を暗示するかのようなスタートとなりました。
最終の空港であるイギリスのサウサンプトン空港からは、ステイ先のあるボーンマスまでの約70km間、送迎の車両が待機してくれているはず。
ところが、待っていた車はなんと、あのベンツ。
何かの間違いではなかろうかと感謝?しながら、内心上機嫌でホームステイ先へと向かいました。
勇気をふるってクラスの変更を申し出る
ステイ先到着2日後から、いよいよ学校生活が始まりました。
もう40年ほど前になった、自分の通学時を思い返しながら、片道30分ほどの行程を毎日徒歩で通学。
途中リスと一緒に歩くことも何度かあるような、自然豊富な通学路です。
学校名は、ボーンマス最大の語学学校といわれるアングロコンチネンタル。
月曜から金曜日まで朝8時45分始まり。90分・90分・45分の時間配分で、月木金曜日は午後1時15分終了、火水曜日は120分間の授業がプラスされ午後4時終了です。
初日に受けた英語試験の結果によってクラス分けされ、その後レベルに応じた授業を受けるわけですが、私のクラスは、私以外全員がごく普通に英語を話しています。
「君たち、なんでここへ来てるの? 来る必要なんかないでしょ」と思わず言いたくなるほど英語が達者な人ばかり。
先生の会話スピードも、ほとんど何を話しているのかさっぱりつかめない速さ。
聞いた内容が分からないので(仮に分かったとしても、どう対応すべきか分からない私としては当然のごとく)どう返答すべきか分かろうはずもありません。
2日目の午後には脳が拒絶反応を起こしたのでしょう。思考停止状態からついに頭痛まで発症。
そこで私は勇気?を出してレベル替えを願い出て、クラスを変更していただきました。
一体感あるクラスメートとの充実した毎日
授業は、午前中は教科書・ワークブックを軸にリスニング・グラマー、午後は会話を中心とした内容で進められます。
そこでは様々な国々からのクラスメートたちと同一のテーマ、同一の時間を互いに毎日共有することになります。
国籍・肌の色・年齢・職業など、一切超越した一体感のようなものが生まれ、友達もたくさんできました。
おかげで、ついぞ味わったことのないような充実した毎日を送ることができました。
イギリスでも、土日は学校はお休みです。
日本からだと遠すぎてめったに行けない、ロンドン・バース・オックスフォードなどの町も、ここボーンマスからだとわずか2時間ほどで行けちゃいます。
たとえ田舎者と罵(ののし)られようが、ここは行くしかないでしょ!ということであちこちに行きました。
それらの町々では、歴史の重みを感じさせる建造物や有名な絵画を見たり、新たなカルチャーショックを受けたりと、日本国内だけでは決して得ることのできなかったであろう貴重な体験をさせていただきました。
留学の目標をほぼ達成できた2ヶ月間
いよいよ帰国の8月27日。
サウサンプトン空港から飛び立つ飛行機の窓から、矢のように過ぎ去ってしまったすばらしい2ヶ月間の日々を振り返りつつ、遠ざかるイギリスの景色を見下ろしていました。
そして共に過ごしたクラスメートの1人2人の顔を思い浮かべたとたん、目頭が急に熱くなってくるのを覚えました。
さようなら ボーンマス。
そして、ありがとう イギリスの日々。
今回の海外研修にあたりまして、様々な方々の応援・ご尽力いただきまして本当にありがとうございました。
おかげさまで、最大のテーマであった《私と外国人との間の壁の除去》も、完全とまではもちろん言えませんが、かなり低くなったことは間違いありません。
これも海外の様々な文化に直接接することができ、また様々な人々と直接触れ合うことができた結果であると、確信しております。
おわりに
MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。
このような充実した研修制度によって育成したESD(Englishi Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
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