もうすぐゴールデンウィークですが、今年はおうちですごす方が多いのではないでしょうか。
長い休暇、時間はたっぷりあるけれど何をしてすごせばいいか分からない…
そんな時こそ、読書です!
みんな普段どんな本を読んでるんでしょうか?
MKタクシーで働くみんなにおすすめの本を教えてもらいました!
みなさんが普段読まないような本もあるかも?
- ① 明智光秀と琵琶湖
- ② 戦国名将の本質 明智光秀謀反の真相に見るリーダーの条件
- ③ くらべる京都
- ④ 右手をご覧くださいませ バスガイドとめぐる京の旅
- ⑤ 風が強く吹いている
- ⑥ 離人小説集
- ⑦ 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
- ⑧ 大人の語彙力ノート
- ⑨ 運転者 未来を変える過去からの使者
- ⑩ 眠れないほど面白い空海の生涯
- ⑪ 百鬼夜行シリーズ
- ⑫ 銀魂
- ⑬ 天才
- ⑭ 蛇行する川のほとり
- ⑮ ファインダー ─京都女学院物語─
- ⑯ USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?
- ⑰ Good luck
- ⑱ さよならドビュッシー
- おわりに
① 明智光秀と琵琶湖
タイトル通り琵琶湖を中心として、明智光秀が起こした行動や、本能寺の変で決起した際の心情などの考察がされています。
明智光秀については謎が多い人物で、諸説ありますが、本能寺の変で決起したいきさつが分かりやすく解説されています。
歴史書としてだけでなく、滋賀県内の明智光秀所縁の歴史文化遺産のガイドブックとしても楽しめる、秀逸な一冊です。
自由におでかけができるようになったら、ぜひこの本を片手に滋賀観光へいらしてください。
(滋賀MK 大津営業所 ドライバー)
② 戦国名将の本質 明智光秀謀反の真相に見るリーダーの条件
歴史番組に多数出演され、2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」でも時代考証を担当されている小和田哲男氏が執筆された本です。
危機管理や人心掌握術などをキーワードに、名将と呼ばれる戦国武将の本質に迫った作品です。
私がこの本を読んだ理由は、解説が分かりやすく前々から好きだった小和田先生が、今話題の明智光秀について書かれた本だったからです。
タイトルの明智光秀だけではなく、数々の武将が取り上げられています。
この本を読むと、歴史は勝者の視点で書かれることが多く、私たちが知っている戦国の歴史も江戸時代以降の講談などの影響が大きいことに気づかされます。
歴史研究では今なお新しい発見が続きますが、これは固定観念に囚われず、日々柔軟にアップデートできる柔軟な思考によるものなのだろうなと思わされ、自分への刺激にもなります。
(京都MK 経営企画部 職員)
③ くらべる京都
京都にある様々な比較できるものを写真と解説で比較する本です。
私が最近読んだ京都関連の本では一番おすすめです!
一つのスポットの話題から比較できる他のものを知っているともっと話が広がります。
この本が分かりやすい構造になっているのは、出版社が学校教科書で有名な東京書籍さんだからかも?
MKタクシーの観光ドライバー含め、京都で観光に携わっている方におすすめ。
もちろんそうでない方にも!
(京都MK ハイヤー部 職員)
④ 右手をご覧くださいませ バスガイドとめぐる京の旅
京都の観光案内本です。
他社さんになりますが、ヤサカ観光バスさんのガイド教則本をベースに書かれているので、とても分かりやすい一冊です。
この本は京都のガイドブックと言うよりは、京都に関する読み物として読み込める本です。
読書好きの方にも楽しんでもらえる本だと思います。
(滋賀MK 大津営業所 ドライバ―)
⑤ 風が強く吹いている
「箱根駅伝を走りたい」という強い想いを持った1人の学生が天才ランナーと出会い、同じ下宿先で学生生活をおくる住人たちを巻き込み、たった10人で1年間かけて箱根駅伝を目指す物語です。
私が中学時代に陸上の長距離選手だったこともあって、箱根駅伝のテーマに惹かれたことがきっかけでこの本を読みました。
それから何度も読んでいる大好きな本です。
わずか1年で箱根駅伝を目指すというのは普通なら無謀なことですが、不思議とこの作品には「あり得るかも」と思えるリアルさがあります。
努力は必ず報われるなんてことはないと思いますが、「じゃあ何故あなたは必死になって努力するの?」という問いの答えのヒントを与えてくれます。
ぜひ読んだことがある人もない人も、この本を読んで登場人物と一緒に箱根や大手町の風を感じてほしいです!
(京都MK 外商部 職員)
⑥ 離人小説集
芥川龍之介やアルチュール・ランボー、稲垣足穂、フェルナンド・ぺソアなどの文豪や詩人に造旨の深い作者が、フィクションで描く在りし日の作家たちの生活を蘇らせたかのような小説集。
学生時代にお世話になった先生で、私がもっとも影響を受けた方であるフランス文学翻訳家の鈴木創士先生の初の小説ともあって、手元に取り寄せました。
奇しくもタイトルが「離人」ということで、今の社会状況を表しているかのようです。
今年の2月に出版されたばかりの小説です。
ぜひ読んでみてください。
(京都MK 伏見営業所 )
⑦ 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい
作者の松本ひで吉氏が飼われている犬と猫を描いた、二匹の性格の違いをコミカルに分かりやすく表現されたマンガです。
Twitterで作者ご本人がマンガを投稿されているのを見かけて興味がわいたので読みました。
犬や猫との日常でのできごとやトラブルをマンガにされているので、とてもほのぼのしています。
犬好き・猫好きの方にはたまらない一冊です。
(京都MK 西五条営業所 ドライバ―)
⑧ 大人の語彙力ノート
社会人の第一歩は言葉遣いです。
日常で使っている言葉をビジネスの場面で使う時にはどのように表現するのか。
例えば「分かりません」→「勉強不足で申し訳ありません」など。
日本中でリモートワークが続く中、新入社員のみなさんが社会人としての言葉遣いを学ぶのにおすすめです。
(京都MK 外商部 職員)
⑨ 運転者 未来を変える過去からの使者
何をやってもツイてない男が、ある日タクシーに乗って運転手と話をする。
また別のツイてない日、なぜかまた同じタクシーが現れ運転手に話を聞くと、そこから意外な展開に…といった物語です。
コンビニの書棚に並べられているのを見かけてたまたま手に取った小説でした。
たまたま読んだ本ですが、まさに自分の人生観を変えてくれた本です。
この本に出会えて本当に良かったと思います。
(エムケイ観光バス 運行管理 職員)
⑩ 眠れないほど面白い空海の生涯
佐伯真魚がいかにして空海へなったか…空海のことが好きだったので、もっと知りたいと思って読んだ本です。
空海の人間臭さ、空海と最澄や天皇との関わり、空海は密教を伝えるべくして伝えたなどなど、誰もが知る歴史が物語として仕上げられています。
読み進めるうちに空海の生きた時が自分の中にすっと入ってきます。
空海がさらに好きになる本です。
京都観光を仕事にする方には特におすすめ。
読んだら世界が広がると思います。
(京都MK ハイヤー部 ドライバ―)
⑪ 百鬼夜行シリーズ
怪奇小説の巨匠、京極夏彦先生の「姑獲鳥の夏」や「魍魎の匣」に代表される長編シリーズです。
美少女たちが住まう女学校で起こる怪事件。
人間の業や心の闇を丁寧に描き、最後には悪魔のごとく魅力的な陰陽師が謎を解いてくれます。
物語の脇役たちも個性的で、彼らが主役のシリーズも面白いです。
京極夏彦先生が好きでほぼ全シリーズ読んでます。
好き嫌いの別れる作風ですが、独特の文体と特異な世界観に一度ハマると抜け出せません。
京極先生の著作は「レンガ本」や「読める鈍器」と呼ばれるほどの圧倒的な文量が特徴ですが、ステイホームな2020年のGWに挑戦するにはぴったりではないでしょうか。
おすすめです!
(エムケイ観光バス 企画広報課 職員)
⑫ 銀魂
アニメや実写映画にもなっているので、知っている方は多い作品だと思います。
よくギャグマンガだと言われますが、すごくくだらない話もあればシリアス長編もあり。
普段ふざけているキャラクターが人柄が変わるように戦う姿にはいつ見ても心打たれます。
一番かっこ悪くて、一番かっこいい主人公が大切なものを守るために戦うお話です。
私も大切なものを一貫して守り通せるような大人になりたいと思えました。
マンガ作品ですが、仲間や家族の大切さ、自分がやるべきことや守るものを教えてくれた作品です。
(京都MK コールセンター 職員)
⑬ 天才
東京都知事も務めた政治家で作家の石原慎太郎さんが作者の小説です。
主人公は実在の政治家の田中角栄さん。
内容はまるで田中さんがご自身で自叙伝を書かれたのかと思えるほど精緻です。
私はこの本が発刊されてすぐに読みました。
世界的に危機的状況の置かれた中での日本の政治対応のありかたに疑問だらけで、田中角栄さんのような強いリーダーシップを取れる人が今いたらどう判断したのだろうとよく考えます。
自分の仕事にも活かせるような、判断力に大事な要点のヒントも隠されています。
何度読んでも引き込まれる作品です。
(東京MK 外商部 職員)
⑭ 蛇行する川のほとり
夏休みに学校の演劇で使う舞台装置の製作のために集まった少女3人と少年2人が、過去にその場所で起こった殺人事件について語り合い、探り合い、事件の真実が明らかになっていくお話です。
もともと恩田陸さんの作品が好きで、情緒的な作品が読みたくて読んでみました。
大きなアクションは特にありませんが、3人の少女たちの思春期の無邪気で残酷で、静かに激しい感情の描写がとにかく綺麗で、個々の登場人物の魅力が強く残ります。
内容は結構重めでラストも切ないのですが、爽快感もあり、自分が住んでる世界がとても綺麗に見えてきます。
恩田陸さんの作品で一番好きな本です。おすすめ!
(京都MK 外商部 職員)
⑮ ファインダー ─京都女学院物語─
作者は「こち亀」で知られる秋本治氏。
舞台は京都府亀岡市。
亀岡の高校の写真部に所属する女子高生たちが亀岡市や京都市で四季を通して写真を撮る日常を描いた物語です。
亀岡といえば、「麒麟がくる」で盛り上がる(はずの) 明智光秀所縁の場所。
京都を描く作品はどうしても京都市にスポットが当たりがちですが、このマンガでは亀岡の寺社や飲食店など知っておきたいスポットの情報がたくさん取り上げられています。
個人的に大学時代に亀岡をフィールドにした研究を行っていたこともあって、亀岡が好き。
自由にお出かけができるようになったら、ぜひ亀岡市にも足を運んでみてください。
(京都MK ハイヤー部 職員)
⑯ USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?
USJは2001年にオープンしたテーマパークですが、実はオープン以降業績は右肩下がりで集客減少による業績悪化に陥っていた時期がありました。
資金もない中、手持ちのアトラクションでどのように顧客の心を掴んでV字回復を狙うのか・・・。
私たちを楽しませてくれるUSJのテーマパークの多くの創意工夫が出てきます。
著者の森岡毅さんのマーケティング方法や考え方に興味があったので読んでみました。
コロナ禍で経済危機が叫ばれている中、何か次の手を打てるようなヒントがあればと読んでいた中の一冊です。
(京都MK 営業部 職員)
⑰ Good luck
幸せは誰のところにも公平に降りそそいでいて、その幸せを掴むことができるかどうかは自分次第だと気付かせてくれるお話です。
学生時代に読んで深く考えさせられました。
ビジネスの教訓として読む人もいれば、人生の支えに読む人もいて、単純に幸せな物語を楽しむために読む人もいる、読む人によって読み方が変わる一冊です。
(京都MK 経営企画部 Twitter担当)
⑱ さよならドビュッシー
火事で祖父と仲良しの従妹を亡くし、自身も全身に大火傷を負ったピアニスト志望の女の子が、厳しいリハビリとレッスン、周囲からのプレッシャーに耐えながらコンクールの入賞を目指す…
青春ストーリー要素もありながら、最後に物語の見かたを根底から覆すような大どんでん返しがあるミステリー小説です。
さよならドビュッシーにはじまる中山七里先生の音楽ミステリーシリーズは、タイトルの作曲家の曲が物語の重要なファクターになっているので、ミステリーとあわせて楽しめるのも魅力です。
ぜひ作中に登場する曲を聴きながら読んでみてください。
(京都MK 経営企画部 MKメディア担当者)
おわりに
いかがでしたか?
今回ご紹介した本はみんながイチオシのおすすめばかり。
スキルアップのための本、自分の価値観を変えてくれた本、ただ好きな本…おすすめの理由はさまざまでしたが、きっとどれも面白いはず!
気になる本があったらぜひみなさんも挑戦してみてくださいね!
本を読んでおでかけ気分を楽しもう!
自由におでかけできない今だからこそできる旅の楽しみ方があります。
旅の本は読んでいるだけで楽しい気持ちになりますよね。
「自由に旅行ができるようになったらここへいってみよう」
そんないつかの次の旅行を楽しみに、おうちで旅行気分を楽しみませんか?
MKタクシーが監修した京都ガイドブック「BURA京都」も発売中!