ノンバーバルシアター『ギア-GEAR-』 京都発 感動エンターテイメント
目次
京都市役所からほど近い1928ビル3階の専用劇場で2012年4月から公演が始まった『ギア-GEAR-』。2022年11月には観客動員数26万人、2023年1月に公演回数3800回を突破、同年4月に京都ロングラン11周年を迎え、さらなる進化を続ける。
今回は『ギア-GEAR-』でドールを演じる俳優の中村るみさんに『ギア-GEAR-』の魅力を伺った。
『ギア-GEAR-』とは
大きさや形、色の異なる歯車が噛み合い、大きなうねりを生み出す日本独特の和の文化である調和を産み出すとの意味で「ギア」と命名されAIなど高度に発達した現代社会において改めて「人間」とは何か?を問う作品になっている。
本作は言葉を使わないノンバーバル演劇であるため、言語の壁がない。
故に子どもから大人まで、そして外国人観光客も楽しむことができる。
言葉を発しないため、パントマイム、ダンス、マジック、ジャグリングといったパフォーマンスと光や映像を駆使した視覚効果の高い演出が特徴だ。
また、出演者は5つの異なる役から、日替わりで1名ずつ出演する。
出演者の組み合わせは4200通りで毎回違った『ギア-GEAR-』を鑑賞することができる。
ドール役 中村るみさんインタビュー
ノンバーバルの演技で大切なこと
「セリフ芝居では、お客様はしゃべる方に注目します。しかしノンバーバルはセリフがありません。ノンバーバルの舞台上で複数人が動くとお客様はどこを見ればよいか分からなくなり、伝えたいことが届かなくなるので、他の人が大事な動きをしているときは動かない。逆に自分が伝えたい動きがあるときは大きく伝わるように表現することを意識しています。ジャスチャーのような表現ではなく自然な表現をすることによってお客様も直感的に分かる表現を目指しています。」
『ギア-GEAR-』のお気に入りのシーン
「私のお気に入りはドールとロボたちがケンカをするシーンです。私はケンカは対等でないとできないと思っています。それまではロボについていくだけだったドールに自我が目覚めロボたちと対等になりケンカをするシーンは人間味があふれていてお気に入りです。どうやって人間味を表現できるかに挑戦できるのも面白いです。」
共演者が毎回変わる
「どの役も1人変わるだけで雰囲気は全く違ったものになります。お客様は見ていて毎回新鮮だと思います。演じる側も同じことを演じるにしても動きやタイミングが違って毎回新鮮です。私はドール役を約6年演じていますが一度も同じ舞台はなかったと思うぐらい変わります。久しぶりに共演する方が変化していること感じながら舞台を踏めることが毎回変わる良いところです。」
お客様について
「お客様は6人目の出演者なので、お客様がいないと成り立ちません。ギアのステージはコンパクトな造りですので、お客様の声や息遣いを感じることができます。それもすべてセリフだと思っています。劇中ではお客様も一緒に参加するシーンがありますが今は新型コロナウイルスの影響で縮小しています。あと少しでお客様を巻き込んで一つの舞台を作り上げる「ギア」が戻ってきます。今後お客様と作り上げる「ギア」がどんなものになっていくのか、私も非常に楽しみです。」
今後について
「世界各国の人が集まる京都に劇場があるので大人から子供まで国籍関係なくたくさんの方に見ていただき、京都の人が地元が誇る文化芸術として紹介していただける作品を目指します。」
中村るみさん
「どの国籍、どの年齢でも関係なく一緒に1つの舞台で様々なジャンルのパフォーマンスを見て盛り上がり、ヒューマンドラマを鑑賞できるのが『ギア-GEAR-』の良いところです。是非、劇場にお越しください。」
『ギア-GEAR-』
1928ビル3階ギア専用劇場
「京都市役所前」駅(5番出口)より南へ徒歩約5分
京都市中京区三条通御幸町東入弁慶石町56
☎075ー254ー6520
チケット一般S席7200円、A席5200円
小学生~高校生S席5200円、A席4200円
未就学児(4~6歳)S席、A席ともに1200円
※キッズデーに限り4歳未満の入場可。
お求めは『ギア-GEAR-』公式ホームページまたは、各種プレイガイドにて。
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