奈良の「コスモス」おすすめスポット4選!般若寺や藤原宮跡など
目次
外来種にもかかわらず、なぜか古い社寺や町並に良く似合うコスモス。
歴史ある寺院や史蹟がたくさんある奈良は、コスモスの名所もたくさんあります。
そんな奈良のコスモスのおすすめスポットを4箇所紹介します。
奈良のコスモスおすすめスポット4選
① 般若寺〈奈良市〉
おすすめポイント
京都から奈良に入ってすぐのところにある般若寺は、奈良市を代表するコスモスの名所です。
境内一帯には20品種15万本のコスモスが植えられています。「コスモス寺」とも言われ、コスモスの開花期は多くの人でにぎわいます。
般若寺は歴史ある寺院ですが、檀家を持たないこともあって1980年ごろには荒廃したお寺でした。
先代の住職が般若寺に着任後境内の再整備を行い、コスモスを植え始めたのがコスモス寺の始まりです。
今は「コスモス寺」と言われるまでの名所になりました。
2021年は、新たに「コスモスグラスキューブ」が登場しました。
四角いガラスの鉢にコスモスの花やビー玉、アクリルストーンなどを入れて水を張っただけのシンプルなものです。
見る角度によって輝きが変わっていろんな姿を見せてくれます。
フォトジェニックなコスモススポットとしてSNSで人気となり、これまで以上に多くの人が般若寺を訪れるようになりました。
コスモスだけでなく、アジサイシーズンにはアジサイガラスボールもはじまりました。
以前は「コスモス花あかり」というライトアップが行われたこともありますが、近年の開催はありません。
「花あかりコンサート」として楽器の演奏なども行われていました。
運勢をひらくというコスモスお守りや、コスモスの刺繡が施された美しい御朱印帖も人気です。
境内のあちこちには石仏が安置されており、コスモスとの取り合わせが何とも素敵です。
重要文化財の大きな十三重石塔も見事です。
コスモス期間中は、駐車場は30分までの利用なのでご注意ください。
コスモスの開花期は特別拝観料金が設定されています。
2023年はコスモスの開花が遅れており、例年より9日ずつ後ろ倒しの10月10日(火)~11月20日(月)の予定です。
般若寺について
般若寺(はんにゃじ)は、629年創建と伝わる古刹です。
すぐ門前を京都と奈良を結ぶ奈良街道(京街道)が通っており、付近は般若坂(般若寺坂)と言われます。
平安時代には大いに栄えましたが、源平合戦に巻き込まれた焼亡し、鎌倉時代に叡尊(えいそん)によって真言律宗の寺院として再興されました。
交通の要衝にあるため、南北朝時代や戦国時代にもたびたび戦場となり、その度に大きな被害を受けてきました。
明治期には廃仏毀釈によって大打撃を受け、戦後になって境内の再整備が進みました。
楼門は国宝に指定されており、本尊の八字文殊菩薩像や十三重石宝塔などは重要文化財に指定されています。
コスモス開花期の秋には、毎年秘仏特別公開が開催されます。
秘仏の白鳳阿弥陀如来立像をはじめとする寺宝が特別公開されます。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00(受付は16:30) |
拝観料 | 大人 500円 中・高生 200円 小学生 100円 |
TEL | 0742-22-6287 |
住所 | 奈良市般若寺町221 |
アクセス | 路線バス「般若寺」より3分 |
白鳳秘仏特別公開
公開期間 | 2022年は10月29日(土)~11月13日(日) |
拝観時間 | 10:00~15:00(受付は14:30まで) |
拝観料 | 大人 300円 別途通常拝観料も必要 |
公式ホームページ:home_hannyajiweb
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② 藤原宮跡(ふじわらきゅうせき)〈橿原市〉
おすすめポイント
平城遷都後は、かつての田畑へと戻り、正確な位置もわからないようになりました。
1933年から10年にわたる発掘調査により、藤原宮の主要な建物の位置が判明しました。
現在は史跡公園として整備されています。
都が置かれたことからもわかるとおり、奈良盆地の中心付近にあります。
周囲に高い建物もなく、開けているため朝日や夕日が美しいスポットです。
コスモスの開花シーズンには、夕日とコスモスを見に多くの人が集まります。
広大な藤原宮跡のうち、大極殿跡の南側一帯にコスモスが植えられています。
別に藤原京資料室の近隣にもキバナコスモスが植えられています。
藤原宮跡のキバナコスモスは、7~8月ごろに見頃を迎えます。コスモスの開花期にはおおむね終わりを迎えています。
藤原宮跡について
藤原京は、694年に造営された日本初の都城です。
中国の長安にならい、東西2.1km、南北3.2kmの条坊制の整然とした都です。
藤原京の中心に位置するのが、現在の皇居や官庁街にあたる藤原宮です。
和銅3年(710年)に平城京に遷都されるまでのわずか16年間ではありますが、日本の中心でした。
藤原京は、畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)、天香具山(あまのかぐやま)の大和三山に囲まれた位置に造営されました。
藤原宮跡からは、真北に位置する耳成山が最も美しく見えます。
標高139mの低山ですが、円錐状の整った山容は見事です。
「飛鳥・藤原の宮都とその関連遺産群」として、世界文化遺産への登録活動が行われています。
2007年には世界遺産暫定リストに追加申請されており、2024年の登録を目指しています。
藤原宮は、その中心となる史跡です。
見学情報
見学時間 | 日中随時 |
見学料 | 無料 |
住所 | 橿原市高殿町 |
アクセス | 近鉄「耳成」・JR「畝傍」より徒歩30分 |
公式ホームページ:藤原宮跡(観光情報)/橿原市公式ホームページ
③ 安倍文珠院〈桜井市〉
おすすめポイント
安倍文殊院の境内は、秋には約30品種のコスモスが咲きます。
コスモスで作られた「コスモス迷路」が安倍文殊院の名物です。
2023年で28回目となります。
コスモス迷路の面積は500㎡とそれほど広くはありませんが、思ったよりもゴールまで時間がかかります。
コスモスで作られているだけに、ところどころワープできてしまうところがありますが、真面目にゴールを目指しましょう。
27品種の色とりどりのコスモスが目を楽しませてくれるので、愛でながら楽しむことができます。
2023年は9月13日(水)にオープンし、10月下旬まで設置される見込みです。
コスモス迷路内には、3つの花言葉スタンプが設置されています。
安倍文殊院について
安倍文殊院は大化の改新の645年に創建されたという古刹です。
元は古代豪族の安倍氏の氏寺でした。
平安時代に焼亡し、鎌倉時代に現在地で再興されました。
本尊は快慶による7メートルの文殊菩薩像で、国宝に指定されています。
天橋立の智恩寺と山形の亀岡文殊と並んで「日本三文殊」と称されています。
金閣浮御堂の前には、安倍氏とゆかりがあるとされる「第90代内閣総理大臣 安倍晋三」寄進の石灯籠があります。
第一次政権のときに寄進したものです。
拝観情報
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 境内自由 本堂拝観は700円 |
TEL | 0744-43-0002 |
住所 | 奈良県桜井市阿部645 |
アクセス | 近鉄「桜井」より15分 |
公式ホームページ:安倍文殊院
④ 法起寺(ほうきじ)〈斑鳩町〉
おすすめポイント
法起寺の周囲は、秋にはコスモスの名所として知られています。
斑鳩町の進める「花いっばい運動」により、周囲の休耕田がコスモス畑になります。
何と言っても魅力は法起寺の三重塔をバックにした景色です。
今から1,300年以上前に建てられた現存最古の三重の美しい塔とコスモスの組み合わせはぴったりです。
ぜひ法隆寺などの世界遺産巡りとあわせてコスモス見物を楽しんでください。
法起寺について
法起寺は、近隣の法隆寺とともに聖徳太子ゆかりの古刹です。法隆寺を総本山とする聖徳宗の寺院です。
近年になって「ほうきじ」という読みが正式なものとされましたが、「ほっきじ」と呼ばれることもあります。
法起寺の三重塔は慶雲3年(706年)の創建で、現存最古の三重塔として知られています。
1992年には「法隆寺地域の仏教建造物」として、法隆寺とともに日本で最初の世界文化遺産に登録されました。
拝観情報
拝観時間 | 2月22日~11月3日:8:30~17:00 11月4日~2月21日:8:30~16:30 |
拝観料 | 一般 300円 小学生 200円 |
住所 | 奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873 |
アクセス | JR「法隆寺」より35分 |
公式ホームページ:法起寺|聖徳宗総本山 法隆寺
おわりに
奈良は京都と並んで関西を代表する観光地です。
MKタクシーが拠点を置くのは京都ですが、観光ガイドできるのは京都だけではありません。
奈良をはじめとする関西一円をご案内できます。社内観光資格であるSコードを取得するには、関西一円をご案内できる観光・地理知識が求められます。
中でも、京都と並んで全国屈指の観光地である奈良は、観光スポットもたくさんあります。
居住地は奈良で、京都よりも奈良の方が得意だという観光ドライバーもいるくらいです。
ぜひ、奈良観光にもMKタクシーをご利用ください。
ただし、出発地か到着地のいずれかが京都である必要があるのでご注意を。
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