2008イギリス語学留学vol.1 熱意ある先生方から激励されつつ学習|MKタクシー千田直人

ひと よみもの
2008イギリス語学留学vol.1 熱意ある先生方から激励されつつ学習|MKタクシー千田直人

1992年に始まり、時代に合わせて改善・強化し続けてきたMKの海外研修。
京都MKハイヤー課の千田直人(ちだ なおと)社員によるレポートを紹介します。

 

 

MKの海外研修制度

第17期となる今回は、京都MKハイヤー課の千田直人社員と冨岡誠社員の2名がイギリスで1ヶ月間学びました。

 

出発直前インタビュー

海外研修出発式

海外研修出発式

英国留学を志望された理由は?

英会話力の向上が第一の目標ですが、ホームステイを通して外国の方との国際交流を体験してみたいというのが大きな理由です。

出発が近づいてきた今の気持ちは?

初めての海外渡航で大変緊張していますが、現地でたくさんの経験が出来ると思うと今からとても楽しみです。

最後に意気込みを一言

外国の友達を1人でも多く作りたいです!

 

 

海外研修レポート

ドキドキの海外が英国留学

英国留学はおろか、海外旅行さえ初めての私が、真新しいパスポートに出国スタンプを押してもらったのはまだ残暑の厳しい9月12日のことでした。
関西空港から香港で飛行機を乗り継ぎ、ロンドン・ヒースロー空港に到着。
日本との時差は8時間、空港に降り立ったのは現地時間の午前5時30分。空港は、まだ深い闇に包まれていました。

今回の留学先は昨年同様、イングランド南部、イギリス海峡に面した港町、ポーツマスです。
ヒースロー空港からは、日本で依頼していた送迎車でホームステイ先に向かうことになっていましたが、果たしてうまく空港でミートできるのでしょうか。
飛行機が出発する前から、とても不安でした。

空港の税関出口には、50人ほどのお迎えの人々がつめかけ、早朝とは思えないほどのにぎわいを見せていました。
おびただしい数のお迎えステッカーの中から、自分たちの名前を必死で探す…。
初めての経験です。ほどなく、無事にドライバーさんと会うことができ、ホッと一安心。
日本に来られる外国の方が、空港で自分のお迎えにミートできるまでいかに不安な気持ちか、身をもって知った思いです。

右が千田社員

右が千田社員

 

熱意あふれる先生が激励

到着の翌々日から学校での授業が始まりました。
しかし、特に午前中の授業が非常にレベルが高く、ついていくのがやっとの状況です。
先生からの質問にもうまく答えられないこともしばしばでした。
ですが、私が答えられないで困っていると、先生がもっと分かりやすいような設問に言い換えてくださいます。
授業の合間には、私がミスしたところのアドバイスや激励の言葉をいただいたりと、先生方の、教えることに対する熱意をたくさん感じ取ることができました。

先生・生徒間にも教える側、教えられる側といった分け隔てがなく、何でも対等な立場で相談できたように思います。
授業だけでなく、昼休みや放課後、週末の課外授業などでも、積極的に交流を深められました。
何より、学校・先生・生徒全員が一丸となって、最高の時間を過ごそうと一生懸命になっていることが、学校生活の中でよく分かりました。

ホストファミリーの家の向かいがパブだったということもあり、夕食後はホストメイトとパブに足を運ぶこともしばしばでした。
お酒を酌み交わしながら、お互いの国のこと、仕事のこと、将来の夢などについて語り合いました。
ですが、幾度となく、日本語の持つ微妙なニュアンスを英語に置き換えることができず、英語で伝える難しさを改めて感じました。

クラスメイトと

クラスメイトと

 

ピンチに助けてくれたタクシードライバー

ある日の夜、家から歩いて20分ほどのところにあるパブに友達と待ち合わせをして行く途中、持っていた地図を無くしてしまい、完全に道に迷ってしまったことがありました。
地図に印を付けただけなので、住所やパブの名前も分からず、かろうじて覚えていたサンドイッチ屋さんの名前と、地図に書かれていた道路の形だけが頼りでした。
困っていたとき、運よく1台のタクシーが通りを挟んで反対側に停車しました。
私は、必死の形相でそのタクシーに駆け寄り、その時知っていた英単語全てを使い尽くして、ドライバーさんに話しました
道に迷ってしまったこと、角にサンドイッチ屋さんがある通りのパブに行く途中であることなどを。
結果、何とか通じたようで、パブまでの道順と、全力疾走した場合の所要時間を教えてくれました。
約束の時間はとっくに過ぎてしまっていたので、タクシーでパブまで乗せていってほしかったのですが、別の予約をお持ちだそうで、断られてしまいました。
ドライバーさんにお礼を言い、夜の街をひたすら全力疾走。友達の姿が見えた時は、安堵感と、疲労感で、その場に倒れこんでしまいそうでした。
親切にしていただいたドライバーさんには、本当に感謝しています。

 

憧れのモンサンミシェルとモンマルトルへ

憧れのモンサンミシェル

憧れのモンサンミシェル

昨年2007年から引き続き、今年も最終週は自由行動ということでしたので、私はフランスに渡航することにしました。
フランスには以前から訪れてみたいところがありました。それは、世界遺産であるモンサンミシェルと、パリ市内にあるモンマルトルという場所です。

卒業式のあった夜、ポーツマス港から夜行フェリーに乗船し、翌朝、フランスのサン・マロに到着。

電車とバスを乗り継いで1時間ほど、海に浮かぶ神秘的な小島、モンサンミシェルが見えてきます。
ヨーロッパで初めて訪れる世界遺産に、しばし言葉を失いました。
人工の橋ができる以前は、巡礼者は引き潮によって自然に現れる陸橋を渡るしか交通手段がなく、大潮によって猛烈な速さで押し寄せる波に、かつては多くの巡礼者が飲まれて命を落としたそうです。
そのような危険を冒してまで、大天使ミカエルを崇拝し続けた信仰心に、深い感慨を覚えました。

モンサンミシェルを訪れた日のうちにパリ市内に入り、翌日はモンマルトルに訪れることができました。
モンマルトルは、5年ほど前に日本で公開されたフランス映画の舞台となったところです。作中に何度も登場するサン・マルタン運河やサクレ・クール寺院、モンマルトル広場など、映画のシーンそのままの景色を実際に見ることができ、とても感動しました。
映画のロケ地だけでなく、モンマルトル広場はゴッホやピカソなどたくさんの有名な画家が絵の修行をしたところとして知られます。
今でも多くの画家たちが風景や似顔絵などを描いていました。

ストーンヘンジで冨岡社員(写真左)とともに

ストーンヘンジで冨岡社員(写真左)とともに

 

ポーツマスが帰るべき場所のように

1ヶ月間というイギリス滞在も、あっという間に終わってしまいました。
思えば、ポーツマスに到着した日、初めてお逢いしたホストファミリーの皆さん、窓の外の景色、ガーデンの草花。
全てが新鮮で、何だか落ち着かなかったことが遠い昔のようです。1ヶ月も暮らしていると、いつしかそこが自分の家のような、帰るべき場所のように感じていました。

この1ヶ月間、今までにないほど有意義な時間を過ごせたのは、ホストファミリーや留学生仲間、先生方、学校関係者、そして今回留学に携わっていただいた皆様のお陰だということを、ヒースローに向かう車の中で、改めて感じていました。
今後は、留学中に感じた、経験したあらゆることを業務に生かし、日々の職務に励んでまいりたい所存です。本当にありがとうございました。

 

 

おわりに

MKでは、外国語で観光案内をできるドライバーを養成するため、1992年から海外留学制度を開始しました。
営業所でもネイティブ講師によるサロン型の勉強会を毎月数回開催しています。
このような充実した研修制度によって育成したESD(Englishi Speaking Driver)は、海外からのVIPの対応や国際会議の送迎など豊かな経験を積んでいます。
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第17期の海外研修レポート

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