「祇園祭」で京都は祭ムード一色に!京都人の誇りであり生活の一部

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「祇園祭」で京都は祭ムード一色に!京都人の誇りであり生活の一部

京都人にとって、7月は特別な一ヶ月です。
もちろん、祇園祭が始まるからです。7月の京都は祇園祭一色に染まります。
千年の長きにわたり続いている祇園祭は、山鉾巡行だけではありません。京都人にとって生活の一部であり、祇園祭への誇りを感じずにいられません。

 

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「祇園祭」で京都は祭ムード一色に!京都人の誇りであり生活の一部

挨拶は「祇園祭どすな~」「しっかり、暑おすな~」

京都駅ビル2階南北自由通路の展示 撮影:MKタクシー

京都駅ビル2階南北自由通路の展示 撮影:MKタクシー

生粋の京都人の間には「祇園祭どすな~」というあいさつがあります。
これは、祇園祭の人出が最高であると同時に、暑さも最高であってほしいという京都人の願いが込められています。
暑い祇園祭であってほしいという京都人の期待のあらわれなのです。

言われた京都人は「しっかり、暑おすな~」と返します。
夏の暑さに負けないようにしましょう、という京都人の心構えなのです。
もっとも、近年の異常な暑さの前では、祇園祭といえども京都人といえどもそんなことも言っていられないというのもまた本音です。

このような京都人の季節のあいさつひとつをとっても、祇園祭が京都人にとって、いかに重要な行事であるかがわかります。

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

17日と24日の山鉾巡行やその前夜の宵山だけが祇園祭だと思っている人もいますが、京都人にとっては1ヶ月にわたる長い祇園祭なのです。
1日の「吉符(きっぷ)入り」から始まって31日の「夏越祭(なごしさい)」で締めくくられます。
山鉾巡行もその間に行われる祇園祭の行事のひとつです。

しかし京都人にとって、祇園祭の楽しみはそういった行事だけではないということを知っていただきたいと思います。

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京ことばの豆知識 本当に「~どす」と言うのか 

現在の京都で、「~です」という意味で「~どす」を使用する人はほぼいません。
花街でのみ使用される特殊な言葉です。
では、「~どす」という助動詞が京ことばであるというのは都市伝説であるかと言うと、そうではありません。

国語調査委員会 編 1903年刊行「口語法調査報告書」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

国語調査委員会 編 1903年刊行「口語法調査報告書」 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

1903年に国語調査委員会が編集した「口語法調査報告書」の京都市の項目には、以下の記載があります。なお現代仮名遣いに改めています。

「である」という詞には「花や」「綺麗や」「賑やかや」など「や」という、また「花どす」「綺麗どす」「賑やかどす」は従来一般に用いられたる語なりといえども、近来漸次減少して「花です」「綺麗です」「賑やかです」の方に移り行く傾あり

つまり、すでに100年以上前の段階で「~どす」という助動詞は廃れつつあったものの、確かに一般に用いられてきたということがわかります。
かつては、実際に「祇園祭どすな~」という会話が行われていたのです。
現代だと「祇園祭やな~」「祇園祭ですね~」になります。

 

 

 

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京都人にとって山鉾巡行や宵山だけではない祇園祭の楽しみ方

放下鉾の曳き初め 撮影:MKタクシー

放下鉾の曳き初め 撮影:MKタクシー

7月10日から順次、祇園祭では各山鉾が建てられはじめます。これを境に、一気に京都人には祇園祭のムードが盛り上がります。

山鉾建てがはじまると、各山鉾町ではそれぞれが所有する山鉾の御神体が披露されます。
17日の祇園祭、山鉾巡行ではゆっくりと見ることのできない御神体を間近で鑑賞できます。

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

13日には山鉾の曳き初めが行われます。山鉾巡行は成人男子のみが曳くことができますが、祇園祭の曳初めは女性や子供でも参加できます。
関係者以外であっても誰でも参加することができます。
京都人であっても曳き初めでしか山鉾を曳けない人たちがこぞって参加します。
たまたま街を歩いていたところ、曳き初めに出くわして参加し「綜(ちまき)」をもらったなんて人もいます。
京都人であっても京都人でなくても祇園祭にはこのような楽しみ方もあります。

山鉾巡行や宵山だけが祇園祭ではないことを京都人は知っています。

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宵山の屋台も大好き

宵山で販売されるビール 撮影:MKタクシー

宵山で販売されるビール 撮影:MKタクシー

お祭りのにおいといえば、やっぱり屋台!
京都人も宵山の屋台は大好きです。
年中いろんな祭事で屋台が出る京都ですが、やっぱり祇園祭の宵山は別格。
祇園祭の宵山ほど多彩な屋台がでるお祭りは他にありません。
子どもも若い人たちも家族連れも年配の人も、みんな宵山の屋台を楽しみにしています。
特に中学生や高校生にとっては、1学期の期末テストが終わったタイミングです。
晴れ晴れとした表情で宵山に繰り出す中高生の姿をよく見かけます。

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

たこやきやベビーカステラなど定番ものも楽しめますが、注目は周辺の名店が期間限定で店先に出す屋台。
本格的な賀茂ナス田楽や豚まん、甘味・・・・・・気軽に味わうことができます。
これも京都のど真ん中で行う祇園祭ならではの特長です。
20歳以上の人は、ビールを片手にエネルギーを補給しながら歩きましょう!
伏見産の日本酒も乙ですよ!」

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

祇園祭礼図 出典:国立文化財機構所蔵品統合検索システム https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%B2368?locale=ja

とはいえ、祇園祭の宵山や宵々山ともなると、いつも大混雑。
お目当てのお店にたどり着くのも大変です。ようやく着いても大行列なんてことも。
祇園祭の屋台で食事を満喫したいなら、宵山ではなくお昼もおすすめです。
もちろん、歩行者天国はありませんので、屋台の数は限られますが、比較的混雑なく食事を楽しむことができます。
ただし、日中はかなり暑いので要注意。

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勇壮な神輿渡御で一体感を味わう

四条寺町の御旅所前 撮影:MKタクシー

四条寺町の御旅所前 撮影:MKタクシー

1ヶ月にわたる祇園祭で最も重要な行事は、山鉾巡行でも宵山でもありません。
17日と24日の山鉾巡行のあとに行われる、神幸祭(しんこうさい)と還幸祭(かんこうさい)の神輿渡御(みこしとぎょ)です。

祇園祭における山鉾巡行の本来の役割は、神輿渡御の露払いに過ぎません。テレビ等で有名なのは山鉾巡行ですが、京都人にとっては同じくらいか、それ以上に重要なのがこの神輿巡行です。
八坂神社の三基の神輿が氏子区域を練り歩き、厄を祓う神輿渡御こそが長い祇園祭の中でも中核となる行事なのです。

昼の山鉾巡行は観光客であふれかえりますが、同じ日の夜に行われる神輿渡御は一転し、揃いの法被を着た2,000人近い男たちであふれかえります。
優雅な山鉾巡行とはうって変わり、「ホイットー、ホイットー」の掛け声とともに2トンもある神輿が高々と担ぎ上られる勇壮な行事です。

誰でも参加できるわけではありませんが、周囲で一緒に「ホイットー、ホイットー」と声を出すだけでも一体感を味わうことができます。

参加こそできなくても、湯気の出るような熱い男たちの集団を前に、一緒になる瞬間。
これを見ずして京都人に限らず祇園祭のことは語れません。

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子供たちの一大イベント

花傘巡行の子供神輿 撮影:MKタクシー

花傘巡行の子供神輿 撮影:MKタクシー

祇園祭は、京都の子供たちにとっても夏の一大イベント。
前祭では、宵山の2日ほど前から、四条通が堀川通から河原町まで祇園祭による歩行者天国となります。
大通りだけではなく路地まで夜店が並び、街中が神社の境内のようになります。
夕方ごろから歩行者天国になりますが、子供たちは「祇園祭に行くから」といえば、京都人の子供たちは正々堂々と夜遊びができるのです。

たまにバスや電車がなくなって困り果てている子供たちを見かけます。
時のたつのも忘れて遊び過ぎ、更には夜店でお小遣いを使いきったのでしょう。
これもまた京都の風物詩です。

四条傘鉾の棒振り踊り 2022年7月16日 撮影:MKタクシー

四条傘鉾の棒振り踊り 2022年7月16日 撮影:MKタクシー

山鉾町に住む子どもたちにとっては、さらに重要な生活の一部です。
祇園祭では、子供たちが活躍する場面もあちこちで見られます。
例えば四条傘鉾では、子供たちによる棒振り踊りが披露されます。

四条傘鉾は1987年に117年ぶりに山鉾巡行に復帰した新しい山です。
棒振り踊りもかつて資料や絵画には残りながらも、伝統は途絶えてしまっていました。
復帰にあたって、かつての記録をもとに復元されたものです。

四条傘鉾の棒振り踊り 2022年7月16日 撮影:MKタクシー

四条傘鉾の棒振り踊り 2022年7月16日 撮影:MKタクシー

棒を持った2人と楽器を持った6人の1組8人です。
山鉾巡行のほか、宵山などでも披露されます。
それほど難しい踊りではありませんが、小さな子供たちが一生懸命踊る姿は、とてもかわいらしいです。

船鉾の曳き初め 2019年7月14日 撮影:MKタクシー

船鉾の曳き初め 2019年7月14日 撮影:MKタクシー

代々受け継がれてきた役割と町衆の心意気が、親から子、そして子から孫へと伝えられていきます。
祇園祭期間中には、あちこちで小さな子どもが大人の手伝いをする姿が見られます。
小さな時から経験を積んで、将来の祇園祭の担い手へと成長していくのです。

祇園祭は、今も昔も変わらずに京都人の生活の一部です。
こうして新しい祇園祭の担い手である京都人が再生産されていくのです。
京都人の冷めた気質を考えると、これほど盛り上がる行事はほかにはないでしょう。

その要因が何かは分かりませんが、現実に祇園祭が千年の長きにわたり続いているということに、京都人としての誇りを感じずにはいられません。

 

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おわりに

【祇園祭 宵山】MKトラベルの特別散策ツアー:山鉾と屏風祭、夜の京町家を巡る雅なひととき

MKトラベルでは、2025年7月14日(月)、15日(火)、16日(水)の宵山期間に、特別な散策ツアー「<祇園祭>山鉾・屏風祭 夜の散策 鑑賞ツアー」をご用意しました。MKトラベルの熟練スタッフが、山鉾が立ち並ぶ京町家をご案内し、豪華な山鉾の鑑賞と、各家が秘蔵の品を公開する屏風祭を心ゆくまでお楽しみいただけます。夜の京町家を巡る雅なひとときを、ぜひご体験ください。英語でのガイドも承っており、海外からのお客様にも安心して日本の文化に触れていただけます。

 

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MKタクシーで祇園祭へGO!京都駅八条口MKVIPステーションは情報ステーション&休憩スポット

MKVIPステーションには祇園祭関係の地図やガイドなどの資料もご用意

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2021年7月15日(木)12:15より、MKタクシー公式インスタグラムで「祇園祭の山鉾めぐり~四条界隈を歩きながら~」のインスタライブを配信しました。
祇園祭山鉾連合会と南観音山保存会の役員にガイドいただきながら、山鉾を巡りました。

 

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