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京都人がおすすめする「祇園祭」のツウな楽しみ方と1150年の歴史

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1150年の歴史を誇る、京都でも最大の祭りである祇園祭。
京都人ならではのちょっと違った視点からの、宵山や山鉾巡行だけではない、歴史を踏まえた京都通な楽しみ方をご紹介します。

 

 

祇園祭の歴史

祇園祭のはじまり

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1920年頃の山鉾巡行(出典:国立国会図書館デジタルコレクション - 八坂神社祇園祭解説)

京都の本格的な夏は、梅雨あけ後の「コンチキチン」の祇園囃子とともに訪れます。

869年、京都の町に疫病が大流行しました。
町衆は素蓋鳴尊(すさのおのみこと)の勘気にふれたものと恐れ、尊を祀る祇園社(八坂神社)へと参詣しました。
当時のメインストリートであった今の新町通、室町通に悪疫退治を祈願し66本の鉾を作り、御霊会を行ったのが祇園祭の始まりとされています。
以来、祇園祭は1150年の歴史を刻んできました。

1476年の応仁の乱、1788年の天明の大火、1864年のどんどん焼けなどの幾たびかの戦火、大火をくぐり抜け、祇園祭は今なお千年の長命を保っています。

町衆たちが支えてきた祇園祭

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1897年頃の山鉾巡行(出典:国立国会図書館デジタルコレクション - 地理写真帖. 内國之部第4帙)

室町時代には、ますます今の祇園祭にあたる御霊会の力が強くなったため、京都の町衆の力をおそれた幕府は祭を禁止しようとしました。
京都の町衆は集い、幕府の命令を聞き入れず山鉾巡行を強行し、京都の町衆の結束はかえって強くなったといいます。

京都人の団結は現在でも引きつがれ、行政からの援助を受けているとはいうものの、大部分は京都に住む住民の力で維持しています。

フェノロサが来日の際、鉾の美術的価値を高く評価してから、鉾の価値が見直され、世に名高くなりました。
しかし、それは数百年にわたって京都人が維持してきた祇園祭があってこそです。

これからも変わりゆく祇園祭

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2014年に復興された大船鉾

日本三大祭りのひとつとして、京都人ではなくとも聞いたことがない人はいないであろう祇園祭。
それでも、社会情勢の変化とは無縁ではいられませんでした。

交通状況の変化や、経費と手間の節減のため、祇園祭の山鉾巡行は1966年からは17日の前祭と24日の後祭が統合されました。2度行われていた祇園祭の山鉾巡行が1度になったのです。
当時としてはやむを得ない判断だったとはいえ、本来とは異なる祇園祭の山鉾巡行での開催となり、祇園祭係者間でもかつての姿への復帰が模索されてきました。

そして2014年、150年ぶりに大船鉾が復興されることが決まりました。これにあわせて、48年ぶりに前祭と後祭が別れることになり、祇園祭の山鉾巡行も17日と24日の2度行われるようになりました。
祇園祭関係者や警察、自治体らの努力により、本来の形へと戻すことに成功したのです。

今も鷹山が2022年の復興を目指して活動を行うなど、祇園祭は今なお進化を続けています。

 

祭りの準備から楽しもう

1ヶ月にわたる祇園祭の流れ

  • 1日    吉符入
  • 2日    くじ取り式(京都市役所)
  • 7日    綾傘鉾稚児者山(八坂神社)
  • 10日   お迎え提灯
  • 10日   神輿洗い
  • 10~14日 前祭・山鉾建て
  • 12~13日 前祭・曳き初め
  • 13日   稚児社参(八坂神社)
  • 14~16日 前祭・宵山
  • 17日   前祭・山鉾巡行
  • 17日   神幸祭
  • 18~21日 後祭・山鉾建て
  • 20日   後祭・曳き初め
  • 21~23日 後祭・宵山
  • 24日   後祭・山鉾巡行
  • 24日   花傘巡行
  • 24日   還幸祭
  • 28日   神輿洗
  • 29日   神事済奉告祭
  • 31日   疫神社夏越祭

一般には、宵山と山鉾巡行のみが知られていますが、実際には、1日の「切符入り」と呼ばれる京都の町内で祭儀打合せから始まります。
2日にはくじ取り式が市議会で行なわれ、山鉾巡行の順番が決まります。

この頃から、もう町内は祇園祭の気配がしてきます。というのも、夜7時頃から各町の町家と呼ばれる持家で祇園囃子の稽古が始まるからです。  

祭の拠点となる各町の会所

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放下鉾の会所

祇園祭の準備や人形、その他の飾りの準備は、町家と呼ばれる各山鉾の町会所ですべて賄います。

本来は町家に鉾を保管しておくのですが、今は多くの鉾、山は八坂神社の蔵にしまってあります。
祇園枝垂桜の北東側にある建物がそれです。

巨大な山鉾が3日間で組み上る「山鉾建て」

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函谷鉾

10日の早朝から土蔵が開けられ、作業がはじまります。
祇園祭の山鉾建てには、2~3日要し、大工方、手伝方、車方といった職人さんがまったくの欲得なしでやってくれます。
釘一本使わぬ伝統技術を見られるのも山鉾建ての間だけです。

鉾を持つ町内は、それぞれ、そろいのゆかたを作ったりして、一段と熱気が増します。鉾がある町は、経済的にも大変です。
ゴブラン織や、豪華な刺繍のほどこされた西陣織など目を見張る絢爛さですが、維持するだけでも大変な費用がかかります。
しかし、それをものともせずこれまで維持してきたのが京都人です。

 

ツウな祇園祭の楽しみ方

「コンチキチン」の祇園囃子

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北観音山

囃子は、鉦(びょう)と笛、太鼓からなります。
希望すれば誰でもさせてもらえるものではなく、縁故筋の推薦がなくては鉾に乗れない場合もあります。
鉦は子供、笛は高校生以上、太鼓は老練な大人と、だいたい分担が決まっています。

「コンチキチン」の囃子は、30曲近くあります。
四条通では、テンポのゆっくりした荘重な「上りバヤシ」、河原町通は、テンポの速い「戻りバヤシ」。
TPOによって演奏も変化します。

自慢の品が展示される宵山の「屏風祭」

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町通りと言われた新町通、室町通では、今は数少なくなった "屏風祭" も行われます。
この祭は、普段は納戸の奥にしまってある秘蔵の屏風、家宝を座敷に広げ、道往く人に公開するものです。
このときばかりは無礼構で、玄関先まで入って見せてくれる家もあり、京都人の心意気を示します。

14日あたりから、夜店が立ち、お守り付きちまき、縁結びのお守り、絵馬、手拭い、扇子、パンフ、ハガキなどの祇園祭グッズが売り出されます。
新町、室町界隈は、宵山では人波でごったがえします。

それぞれの山にあるストーリーを追う

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能の演目「橋弁慶」に取材した橋弁慶山

山鉾のうち山を注意して見ると、それぞれにストーリーがあることがわかります。
飾りの美しさを楽しむだけではなく、視点をかえて見ると、またちがったおもしろさがあります。
すべての山のストーリーを追っていくには、半日程かかります。
山鉾巡行の前に、ぜひ見ておきたいです。

鉾の高台から見下ろす町並みは、いつもと違って見えるといいます。
祭りの好きな人たちならではの弁です。 

最大のみどころ「山鉾巡行」

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四条河原町で辻回し中の長刀鉾

いよいよ17日ともなると、早めに起きて、朝風呂に入り、身を清め、白かみしもで、スッキリとしたところで、巡行が始まります。
山鉾巡行の先頭を常に務める長刀鉾は、9時に四条鳥丸を出発し、四条河原町を上り、御池通を通って、12時半頃、四条新町へ戻ってきます。
祇園祭りの花である山鉾巡行は、全国から観光客が集まる行事なので、京都通の楽しみ方としては、ここではあえて多くは語りません。京都通ならよく御存じでしょう。

戻ってくると、まだ山鉾巡行の興奮さめやらない内に、即、解体作業にとりかかります。
今までの準備に要した時間や手間に、少しも未練を残さず、山鉾をバラバラにしていきます。ここまで追ってこそ京都通です。

1ヶ月に亘る祭にもフィナーレを告げ、いよいよ今度はお盆の精霊送りとして知られている"五山の送り火"。
京の町の人々は、暑さの中で伝統行事を守りつづけているのです。

 

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