京都・祇園の漢字をテーマにした博物館「漢字ミュージアム」レポート

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京都・祇園の漢字をテーマにした博物館「漢字ミュージアム」レポート

2016年6月にオープンした京都・祇園にある「漢検 漢字博物館・図書館 (漢字ミュージアム)」。祇園・八坂神社近くの弥栄中学校跡地という便利な立地にあります。
漢字がテーマなんて面白そうな博物館だな、と気にはなっていたのですがなかなか行けませんでしたが、ようやく漢字ミュージアムへと行ってきました。
体験しながら漢字を学べる楽しい博物館である漢字ミュージアムをレポートします。

取材日は2019年6月20日

 

漢字ミュージアムとは

祇園の八坂神社のほど近くに、2016年の6月末に開館した『漢検 漢字博物館・図書館』通称漢字ミュージアム。
「漢字」「博物館」のそれぞれ真面目そうなイメージをいい意味で壊してくれる斬新な展示が多い漢字の博物館です。

日本初の「漢字」の体験型博物館で、2019年6月22日に漢字ミュージアムへの来館者数が早くも30万人に到達しました。

施設情報

  • 【施設名】漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)
  • 【住所】京都市東山区祇園町南側551番
  • 【開館時間】9:30~17:00
  • 【入館料】大人        800円
    大学生・高校生   500円
    中学生・小学生   300円
    未就学児・障がい者 無料
    小中高生1名以上と同伴の大人は、1名につき300円引き(大人2名まで)
  • 【休館日】月曜日(2019年は7月9日~9月1日は毎日開館)
  • 【電話番号】075-757-8686
  • 【公式HP】漢検 漢字博物館・図書館 [漢字ミュージアム]

 

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漢字ミュージアム観賞レポート

① 今年の漢字

漢字ミュージアムに入ると、毎年清水寺で書かれる「今年の漢字」が目の前にあります。
テレビで見たやつだ!となります。

この「今年の漢字」自体も漢字ミュージアムを運営する漢検協会の事業の一環なのです。
本物を見られるのは博物館である漢字ミュージアムならでは。

 

② 漢字5万字タワー

横を見ると漢字5万字が載っている「万字タワー」が1階の床から漢字ミュージアムの2階の天井まで続いています。
知っている文字もあれば、知らない文字はさらにあり、知らない漢字の多さに驚くこととなります。
さすが漢字ミュージアムです。とにかく漢字がすごい。

 

③ 見て聞いて触れる

漢字ミュージアムの1階部分では漢字の歴史や、日本に入ってきてからの漢字の発達、文字表現の変遷をユニークな年表で学ぶことができます。
また実際にスタンプなどを使って漢字を学ぶことができます。
今、全国の博物館で取り入れられている体験型展示によって、漢字の進化・変化を学ぶことができます。

漢字ミュージアムでは、漢字の発祥や歴史をただ学ぶだけではなく、実際に体験して、手にとったりして学ぶことを大切にされています。
ひとつひとつの展示がとても工夫された漢字の博物館です。

海外の国名を漢字表記するのはあまり馴染みがないので、難しいですね。

漢字のルーツとされる甲骨文字です。
今の漢字とはかなり違いますね。
歴史をきっちり学べるのは漢字をテーマとした漢字ミュージアムならではです。

 

④ 体験型展示コーナー

漢字ミュージアムの2階にあがると、1階とはガラッと変わってポップな立体物がたくさん設置されています。
「体験」や「ゲーム」を中心に、見たことのない漢字の学び方が出来る空間として漢字ミュージアムが作り上げました。
アナログもデジタルも両方あるというのが色々な楽しみ方ができていいですね。

「樹獺」、これなんの動物だか分かりますか?

タッチパネルを使ってゲーム感覚で漢字を体験できます。
漢字ミュージアムでは、見たり読んだりするだけではなく、手や体を動かして体験してもらうことが狙っています。

漢字と京都

漢字ミュージアムだからこその展示をじっくり読み込みます。
京都の難読地名は、初見ではとても読めませんよね。

ある地域だけで使われる「方言漢字」

特定地域だけで使われる「方言漢字」という興味深い展示もあります。
京都市営地下鉄の駅名にもなっている椥辻の「椥」は、京都の方言漢字だったのですね。
方言という単語には京都に住むものとして違和感もあり、京都が生んだ最先端の漢字といいなおしましょう。

「あなたに送りたい漢字コンテスト」展

「あなたに送りたい漢字コンテスト」展という漢字一字を誰かに送るコンテストの掲示があります。
どの作品も感動したりくすっと笑えたり、秀逸なので漢字ミュージアムでじっくりと読んでほしいです。

名付けの「へぇ〜」展

漢字ミュージアムの特別展示として6月30日まで開催している『名付けの「へぇ〜」展』がとても勉強になりました!

20歳未満の男性に多い「斗」という漢字は30代以上であんまり使われてないそう。
何がきっかけで「斗」が使われ始めたんでしょうか?
まじっく快斗・・・?

漢字ミュージアムでは、定期的に漢字に関する特集展示が変わるので、何度行っても楽しめます。

 

⑤ ミュージアムショップ

博物館といえばミュージアムショップ。
漢字の博物館である漢字ミュージアムにももちろんあります。

手にとった瞬間、ん?これは…色とか…まさか…と思いながら漢字ミュージアムの漢字ファイルを見つめました。

嵐さんの気配を感じます。

 

おわりに

のぞくと漢字が見える壁、モニターに触れると動く漢字、京都の地名に関する漢字の雑学、見たことや触れたことがない方法で展示されています。
漢字ミュージアムは、にほんでもここしかない色んな漢字に出会わせてくれる展示となっています。
子どもだけでなく大人も楽しめる内容でおすすめの博物館・ミュージアムです。

2019年の夏は「漢字で忍者修行」(7月2日~9月29日)という漢字と迷路と忍者が融合した企画展も開催され、3周年を迎えた漢字ミュージアムはますますの盛り上がりを見せています。

MKの観光ドライバーは、座学や現地勉強会などで、日々観光知識を研鑽しています。
その一環として、漢字ミュージアムをはじめ、京都の多くの博物館・美術館などにご協力いただき、ドライバー向けの特別な勉強会を開催していただいています。

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