建仁寺の紅葉は12月が美しい!京都中心部の見頃が遅い紅葉の名庭
京都のど真ん中の祇園に佇む建仁寺は、12月でも紅葉が楽しめるスポットです。
京都五山に名を連ねる建仁寺では、美しい庭園が紅葉で彩られます。
建仁寺では、12月半ばまで紅葉を楽しめるということを知る人は多くはないでしょう。
ぜひ、多くの人に建仁寺で静かに紅葉と名庭を味わうという贅沢を経験して欲しいものです。
12月の建仁寺の紅葉は驚くべき穴場スポットです。
建仁寺の紅葉
見頃が遅い建仁寺の紅葉
祇園に佇む建仁寺では、12月に入っても紅葉の見頃が続きます。
京都でも街中にあるため気温が高く、紅葉が遅めなのかもしれません。
本坊中庭にある2005年作庭の潮音庭(ちょうおんてい)をはじめ、三門や茶碑など境内一円で鮮やかな紅葉を楽しむことができます。
境内いたるところで12月でも絵になる遅い紅葉で彩られています。
建仁寺と言えば、開山である栄西は、宋から茶の種を持ち帰り、お茶の普及に努めたことから「茶祖」と称され、建仁寺境内には茶碑も建てられています。茶碑前のモミジは特に色づきが遅めです。
法堂や三門の植え込みに使われているお茶の白い花も、12月に紅葉が遅めの見頃を迎えるのと同時期にひっそりと花を咲かせています。
12月中旬に入っても、建仁寺の潮音庭の紅葉はまだまだ見ごたえじゅうぶんです。
年によって差はありますが、紅葉の終わりが例年並みかやや早いくらいだった2022年でも12月半ばでもまだ見頃です。
さすがに紅葉のピークは越えていますが、散りつつあるとき特有の美しさを堪能することができます。
12月中旬ともなると、紅葉目当てで建仁寺を訪れる参拝者はまれです。
紅葉シーズンのピークは賑わう建仁寺ですが、12月中旬は静かなものです。
タイミングによっては、貸切状態で潮音庭の紅葉を味わえます。
こんな贅沢な経験ができるのも、12月の建仁寺ならではでしょう。
12月中旬になると、もう世間はすっかりとクリスマスです。
紅葉なんてとっくに終わったという雰囲気でしょう。
京都の街で観光客の姿を見かけることもかなり減っています。
訪れる人もまれな建仁寺で、贅沢な時間を過ごしてください。
21世紀の名庭「潮音庭」の紅葉
見所の多い建仁寺ですが、中でもすばらしいのは本坊庭園の潮音庭です。
建仁寺の潮音庭は、現代の京都にとどまらず日本を代表する作庭家として活躍している北山安夫により2005年に作庭された庭園です。
まだ完成から十数年しかたっていませんが、京都の名庭のひとつとして頻繁に取り上げられています。
数百年後も21世紀初めを代表する名庭として扱われるのではないでしょうか。
四方を方丈や大書院、渡り廊下で囲まれた潮音庭は、四方正面の庭として設計されています。
東西南北どちらから見ても正面になる庭園というのが潮音庭の最大の特徴です。
潮音庭の中央には、建仁寺の本尊である釈迦三尊に見立てた三尊石の立石が、周囲には坐禅石などの横石が配置された苔庭です。
縁側や廊下から見ても美しく、建物内から額縁庭園として見ても美しく、まさにどこから見ても美しい庭園です。
潮音庭にはモミジが植えられており、やはりおすすめのシーズンは秋の紅葉です。
頭上は赤黄緑のグラデ―ション状に色づいた鮮やかな紅葉で彩られ、足元は美しい苔に真っ赤な散紅葉が映えます。
紅葉シーズンでも手入れが行き届き、杉苔も青々としています。
四方をぐるぐると回って見続けたい名庭です。
潮音庭のモミジも色づきが遅く、12月でも紅葉を楽しめます。
特に紅葉の終盤に見られる、苔と散紅葉のコントラストは必見です。
11月中よりもむしろ12月に入ってからの方がおすすめといってよいでしょう。
JR東海の貸切紅葉ライトアップ
2022年に続いて2023年もJR東海の時間外貸切特別拝観で紅葉ライトアップが行われます。
開催日程も紅葉が遅いことを考慮して、2023年12月1日(金)~10日(日)と、12月に開催されます。
建仁寺の紅葉ライトアップは、JR東海の貸切なので、EX旅先予約/EX旅パックからの事前予約が必要です。
EXサービス会員に登録すると、事前予約が可能になります。
ただし、事前申込などの条件があるのでご注意ください。
建仁寺の至宝と言えば、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」。
夜間ライトアップでは、高精細の風神雷神図屏風が紅葉の向こう側で美しく照らし出されます。
風神雷神図屏風が反射する光により、室内も昼のように明るくなっています。
金屏風とは、本来は暗い室内を明るくするための工夫であるということがよく分かります。
建仁寺について
建仁寺の概要
建仁寺は、京都五山である臨済宗建仁寺派の大本山です。
日本の禅宗の祖である栄西を開山として、建仁2年(1202年)に創建されました。
京都で初めての禅寺として、800年余りの歴史を歩んできました。
鎌倉幕府・室町幕府の庇護を受け、京都五山の第三位に列せられました。
「建仁寺の学問面」と称せられたように、五山文学の中心寺院として、多くの学僧たちを輩出してきました。
重要文化財に指定されている方丈は、 長享元年(1487年)の建立で、慶長4年(1599年)に安芸国から移築されてきました。
本堂にあたる法堂(はっとう)は明和2年(1765年)の再建で、天井には2002年に双龍図が描かれました。
俵屋宗達の代表作である国宝「風神雷神図」を所蔵していることでも知られます。
原本は京都国立博物館に寄託されており、特別展等でしか見られませんが、複製品は建仁寺で常時見ることができます。
日本絵画の中でも、最も有名な作品のひとつです。
今も京都を代表する花街である祇園のど真ん中にありながら、広大な敷地に14もの塔頭が建ち並んでいます。
普段非公開の塔頭が特別公開されることもあるので事前に要チェックです。
紅葉が美しい、北山安夫作庭の「潮音庭」や同じく「〇△□乃庭」が知られています。
1940年作庭の方丈南庭の枯山水庭園である「大雄苑(だいおうえん)」も名庭として知られています。
拝観情報
拝観時間 | 10:00~17:00 |
拝観料 | 一般 500円 中高生 300円 小学生 200円 |
TEL | 075-561-6363 |
住所 | 京都市東山区大和大路通四条下る小松町 |
アクセス | 京阪「祇園四条」より徒歩7分 |
JR東海の貸切特別拝観
開催期間 | 2023年12月1日(金)~12月10日(日) |
開催時間 | 17:30~19:30(最終受付は19:00) |
拝観料 | 1,800円※EX旅先予約での価格 |
公式ホームページ:建仁寺 The Oldest Zen Temple Kenninji
アクセス
京阪
「祇園四条駅」より徒歩7分
阪急
「京都河原町駅」より徒歩10分
京都市バス
「東山安井」より徒歩5分
「南座前」より徒歩7分
京都市地下鉄
「三条京阪」より徒歩12分
タクシー
京都駅より10分
おわりに
京都には、11月初めから色づくスポットから12月半ばまで見頃が続くスポットまで、多彩な紅葉スポットがあります。
今回紹介した建仁寺は、京都でも屈指の見頃が遅いスポットです。
人であふれかえる11月と違って、12月の京都は静かなものです。
ゆっくりと紅葉を味わいたいのであれば、12月がおすすめです。
紅葉が見頃を迎える時期は毎年異なりますが、MKタクシーの観光ドライバーであれば、そのタイミングで美しい紅葉スポットがいくつも引き出しに入っています。
今回紹介した建仁寺も、年によって見頃の時期は変わります。
紅葉の色づき具合にあわせて、ちょうど良い紅葉スポットを効率よくご案内することができます。
MKの観光貸切タクシーなら、京都の紅葉を心行くまで楽しむことができます。
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