グローバル・ビジネス・レポート【94】「卒業:長岡技術科学大学での2年間を振り返って」|MK新聞連載記事

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グローバル・ビジネス・レポート【94】「卒業:長岡技術科学大学での2年間を振り返って」|MK新聞連載記事

MKタクシーの車載広報誌であるMK新聞では、「グローバル・ビジネス・レポート」を2012年2月1日から連載しています。
MK新聞2021年3月1日号の掲載記事です。筆者プロフィールは新聞掲載時点のものです。

長岡技術科学大学 経営戦略・技術経営・ものづくり経営研究室の重田大樹さんの執筆です。

長岡技術科学大学の正門にて

長岡技術科学大学の正門にて

卒業:長岡技術科学大学での2年間を振り返って

私は茨城高専を卒業後、長岡技術科学大学に3年次編入し、この3月に卒業となる。長岡技大に編入してからの2年間は私にとって非常に濃密な時間であった。私の大学生活で熱心に取り組んだことは、あるベンチャー企業でのインターンシップと研究活動である。最後のMK新聞の記事となる今号では、この2つのことについて書いていく。

私は、2019年10月から2020年9月の約1年間、あるベンチャー企業でインターンシップとして働いていた。その企業で行っていた仕事はインサイドセールスの仕事だった。インサイドドセールスとは、自社サービスに興味を持った企業の方へ直接、メールで連絡をし、商談のアポイントを取る。企業の方からアポイントが取れた場合、商談前に事前にどういった課題や目的で自社サービスに興味を持ってくれたのかをお聞きし、どのように商談を進めていけばよいかを明確にしていく。同時にアポイントが取れた企業がどういう企業なのかをHPなどを見て詳細な情報を入手する。最後にそれらの情報をまとめて、営業担当の方に伝え商談を行ってもらうという仕事である。

この業務の中で最も困難だったことがアポイントを取る仕事であった。私の送ったメールの内容によって、アポイントが取れるかどうか決まる。私が所属していた部署の一つの目標として月に○件のアポイントを取るというものがあり、目標達成のために日々、試行錯誤をしながらアポイントのメールを作成していた。その際、文章の量と積極的になりすぎない文面を意識するようになった。文章の量については、メールを読んでもらうということは相手の時間を割くということなので、少ない時間でも読め、分かるメールにするということを心がけてメールを作成していた。積極的になりすぎない文面というのは、仕事を始めた当初は、関心を持ってくれた企業は、予算の問題、サービス導入の手続きに時間がかかる、忙しくて時間が取れないといった理由でアポイントを断られることが多かった。そのため、アポイントの依頼を前面に出すのではなく、困っていることがありましたらお聞かせくださいといったようなメールを作成するようにした。このような試行錯誤を繰り返した結果、私は、同じ仕事をしている人の平均よりも倍のアポイントの獲得を取ることができた。この仕事以外でもインターンシップでは様々なことを学んだ。このような経験は、今後、私が会社で働く上で非常に有意義なものになると考えている。

次に研究活動についてである。私は、新型コロナウイルスによって自粛活動が迫られ消費者の購買活動が変化していることに関心を持ち、「自粛時における若年層の消費者行動の変化」というテーマで課題研究(卒業研究)を行った。研究では新潟県で一人暮らしをしている大学生男女8名に定性研究(インタビュー調査)を行い、定性研究と先行研究をもとに質問紙(アンケート)を作成した。この質問紙を45名に配布し、36名から回答を得られ、そのうち一人暮らしをしている27名に絞って定量分析を行った。残念ながら定量分析からは統計的に有意な結果を得ることができなかった。その理由としては変数の設定に問題があったことやサンプルの男女比に大きく偏りがあったためだと考えている。定性研究からは、新型コロナウイルスの流行後、20代の若年層は、①オンライン購買の回数が増加傾向にあり、実店舗購買回数は減少傾向にある、②1日の自由時間が増加した、③買い物は平日に行う、④スマートフォンを利用して複数のサイトを閲覧し購入する、⑤アルバイトの給料は減少傾向にある、⑥家から利用する実店舗購買の範囲(距離)については変化しない、という6つの傾向を確認することができた。
今年度は、新型コロナウイルスの流行により、前期のゼミ活動はオンラインで行われ、人に気軽に会えないため電話で定性調査を行うなど、新型コロナウイルスの感染を防ぐために例年には無い制約があった。また、課題研究の期間は、自分の知識、能力が足りない部分を日々、感じる期間でもあった。辛い期間もあったが、最後まで研究をやり遂げられたことは私の中で大きな自信となった。

研究活動では、共通テストなどで忙しい時でも時間を取ってくださり、いつも熱心にご指導いただいた鈴木信貴准教授をはじめ、同じ研究室の先輩、同級生、後輩の皆様に大変、お世話になり、心から感謝している。研究室での活動は、私にとって一生、忘れられない時間である。

 

筆者プロフィール

茨城県出身。茨城高専卒。現在、長岡技術科学大学情報・経営システム工学課程の第4学年に在籍。

 

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